為末大、中原淳
『仕事人生のリセットボタン 転機のレッスン』
筑摩書房
2017年7月28日
飛行機で読みました。25歳以降は、リセットボタンを押しながら過ごしているので、興味を持ってポチりました。為末さんは一つ上の同世代で、陸上で100,200mから400m、そして400mHに競技種目を変えていったという共通点があります。読んでみて考え方にも共通点が多いと感じました。そこそこの幸せで安定ならOKとは思わないタイプで、とにかく飽きてしまう。過去を売る(自分の成功をもとに何かを提供する)のは、時間がもったいないと思うし、せっかくやるなら、自分の経験になること、新しいことをやりたいと思ってしまいます。そして、1番の強みは、失うものがないということ(そう思っているところ)。ゼロから出発するのが、ワクワクするんですよね。ただ、人への指導となると、自由と裁量を与えることが最良だと信じているところがあって、そこの合う合わないがかなり難しいなと悩んでるし、徒弟制が向いてないとつくづく思います。贅沢な話、自分で問題設定して、自分で回答するといった、自分で動いていく人間をサポートするのが向いていると思いました。自分の話ばかりになってしまいましたが、中原先生のピボットターンの例えはいいなと思いました。
『仕事人生のリセットボタン 転機のレッスン』
筑摩書房
2017年7月28日
飛行機で読みました。25歳以降は、リセットボタンを押しながら過ごしているので、興味を持ってポチりました。為末さんは一つ上の同世代で、陸上で100,200mから400m、そして400mHに競技種目を変えていったという共通点があります。読んでみて考え方にも共通点が多いと感じました。そこそこの幸せで安定ならOKとは思わないタイプで、とにかく飽きてしまう。過去を売る(自分の成功をもとに何かを提供する)のは、時間がもったいないと思うし、せっかくやるなら、自分の経験になること、新しいことをやりたいと思ってしまいます。そして、1番の強みは、失うものがないということ(そう思っているところ)。ゼロから出発するのが、ワクワクするんですよね。ただ、人への指導となると、自由と裁量を与えることが最良だと信じているところがあって、そこの合う合わないがかなり難しいなと悩んでるし、徒弟制が向いてないとつくづく思います。贅沢な話、自分で問題設定して、自分で回答するといった、自分で動いていく人間をサポートするのが向いていると思いました。自分の話ばかりになってしまいましたが、中原先生のピボットターンの例えはいいなと思いました。
前々から読もうとは思っていたけど、手が出ていなかった1冊。大河ドラマを観ながら、経済や商業を扱っている身でありながら読んでないのは、よろしくないなということで読みました。まさに納得の言葉をいくつか紹介します。「何事も誠実さを基準とする」「人が調子に乗るのはよくない」「極端に走らず、中庸を失わず、常に穏やかな志を持って進んでいくこと」「信用こそすべてのもと。わずか一つの信用も、その力は全てに匹敵する」加えて、家康の遺訓もよかったです。孔子を信頼できる点として、奇跡がひとつもない、迷信が何もない、というのは本当にその通りです。唐突ですが「自分がして欲しいことを、人にもしなさい」より「自分がして欲しくないことは、他人にもしない」派です。あと、権利よりも義務が先にくる派です。渋沢栄一のことをあまり知らないのであれば、青天を衝けの予習・復習になると思います。ネタバレも含め。
歴史の本質を見失っているような受験日本史に嫌気がさして、勉強を放棄したという若気の至りから、早20数年。日本史は大好きなんです。本書を読んで、改めて歴史から学ぶことは多いと感じました。日本史とは別の話になりますが、本書で国語の読解力とは、相手が伝えたいことを正確に理解できているかどうかを問うものであって、きちんと読んで、正しく理解しなければならない、というのは、なるほどなぁと思いました。若いときに、学ぶことの本質をしっかり理解するって大事ですよね。最後にいいなぁと思った言葉を一つ。「政治は国民道徳の最高水準たるべし」by浜口雄幸
多忙を理由に内なる怠け者の誘惑と戦いながら、7月最終日にて読了。本書はタイトル通り、中卒・高卒・大卒といった学歴によって分断されている社会を扱ったものです。年齢、職業、家族構成、趣味、年収といった分類、あとその分類に基づく傾向はいろいろとありますが、社会を真っ二つに分け、傾向がはっきりしているものとして学歴は確かに存在します。本書は、「格差社会」と呼ばれて久しい今日の状況を学歴という切り口で、感情論にならないよう気を配りながら客観的に考察しています(格差は広がっていないという主張です)。昭和の頃のように、差はあれ、みんながポジティブな時代と比べれば、相対的に不平等を認識しやすいようになったという見解でした。話は変わりますが、選挙時の自民・公明支持者の割合とその指示階層の補完性は、なるほどと思いました。学歴差で思考パターンが異なるというのも納得できます。重要なのは、2つの学歴集団の間に大きな格差が生じないようにすることであり、上下関係ではなく、水平関係で考えるということなのだと思います。本書で、首都圏と関西圏を例にしていたのは言い得て妙でした。
ちょうどこの本が出た頃から佐々木さんをフォローし始めて、読みたいと思っていた本です。ご本人自身、キュレーターとして毎日Twitterで有用な視座を与えてくれています。1年半前にiPhoneに変えてから、TwitterとFacebookを本格的に使用するようになりましたが、情報の流れというか、質が確実に変化しているのを実感します。今はまだまだ過渡期であり、本書に書いてあることもその中での一つの解釈だと思います。個人的には、佐々木さんの書いていることは非常に共感を持って受け止められるものが多いです。是非、読んでもらいたい1冊です。しかし、ヘンリー・ダーガーのヴィヴィアンガールズに出くわすとは思いませんでした。