朝日新書

財務3表一体理解法「管理会計」編

國貞克則
『財務3表一体理解法「管理会計」編』
朝日新聞出版
2024年2月28日
20240424 國貞先生のシリーズは、検索したら16年前に読んでいました。管理会計編というタイトルに惹かれて読んでみましたが、大変おもしろかったです。管理会計って、なぜか人を寄せ付けない雰囲気があるじゃないですか。重要かつおもしろいはずなのに。原価、予算、C/Fの知識はあるけど、イメージを伴った理解までは、、という方に勧めたいです。会計数値は数字なのですが、その数字の背景をどのくらい具体的にイメージできるかが重要です。想像できないものは単なる数字で終わってしまいます。このあたりをわかりやすく説明されていると思いました。会計はかじっているけど、専門にしていない学部生に読んでもらいたい。複式簿記のシンプルさ、洗練度、使途においてこれに勝るツールはないということも理解してほしいです。あと、すごくドラッカー推しでした。人は他人からの管理が強いほど、やる気を失っていく生き物っていうのは、頷きしかない。

大学大倒産時代

木村誠
『大学大倒産時代 都会で消える大学、地方で伸びる大学』
朝日新聞出版
2017年8月31日(電子版)
0914 業界人ですから。

キャリアポルノは人生の無駄だ

谷本真由美
『キャリアポルノは人生の無駄だ』
朝日出版社
2013年6月30日
200140203 めいろまさんの意見は、過激なところが多いですが、そこが面白いところでしょう。本書は、自己啓発や日本の悪しき慣習を批判しまくっています。自己啓発本は、一種の高揚感を与えます。私もbook diaryに載せている本には自己啓発系が少なくありません。無気力なときのやる気を出すためのキッカケやちょっとしたヒントを求めて読むことが多いです。胡散臭いものは、極めて胡散臭いです。重要なのは、あくまで一意見として自分なりに解釈して取り込むことでしょう。自己啓発本に限らず。あと、知識がないと情報に踊らされることになるということ。「私も何かになることができる」とは、無条件に思わない方がいいと思います。日本人の集団の中でも細かい競争を繰り広げている(何でもランキング化)ひっそりとした、しかし激しい競争社会は、「やって当たり前」の滅私奉公的な文化や「できるのが当たり前」で人のあら探しばかりしている文化、他人は「私と同じでなくてはならない」という嫉妬の感情の根源と相まって、妙に同調圧力の強いお国柄を作っているのでしょう。出る杭は打たれてしまうから、出る杭は海外に行ってしまうのかな。あと、前例のないものや失敗を極度に忌避するところとか。

一日一生

酒井雄哉
『一日一生』
朝日新聞出版
2008年10月30日
20090622 疲労困憊なので、明日を頑張れそうな本を選択。天台宗の大阿闍梨という称号を持っていらっしゃる酒井さんが、自らの人生を振り返りながら生き方について指南されています。人生において大切なことというのは、こういう方のお話を聞くのもいいですが、やはり古典(や経典)を開くのが一番いいなと思います。行から得られる悟りは、忙しい都会の生活からはなかなか得られないものです。僧侶の修行なんてものは、経済的になんら価値を生まない意味のない行為に見えますが、そうだからこそ、世間の固定観念から離れ、自然を相手に極限状態のなかで悟りを得られるのだと思います。とか何とか、最近、とかく頭でっかちになりがちなので、もうちょっと実践できる人間になりたいものです。

財務3表一体理解法

國貞克則
『財務3表一体理解法』
朝日新聞社
2007年5月30日
4.14 おそらく、この本を開いたら即拒否反応を起こす人が多いと思います。なんか小難しそうに見えるから。でも、内容はよくまとまっています。一通り読めば、財務諸表(簿記)の構造が理解できるのではないでしょうか。簿記を学習する前に、これがわかっていると仕訳の意味がよ〜くわかって、簿記ってすげーなってことになると思うんだけど…。
Archives
記事検索
最新コメント