福井義高
『たかが会計 資本コスト、コーポレートガバナンスの新常識』
中央経済社
2021年6月15日
20240218 圧倒的積読のなかの1冊。『企業会計』の「ひょっとすると役に立つかもしれない会計のはなし」を書籍化したものです。印象論で語られていることを丁寧に根拠を示して否定する、皮肉たっぷりの福井節がとてもおもしろいのですが、いかんせん読み進めるのに集中力がいるので進まない。文章はコンパクトなのですが。誤魔化さずに真実を見つめるために、研究って大事だなって思わされます。個人的には、悪い動機より無知の重要性のところなんかが知的好奇心を揺さぶられました。世間ではモラルがひどく騒がれていますが、角度というか観点が間違っているように思います。何にせよ目的に沿った適切なインセンティブが、自分の描くよりよい世界に繋がると今は考えているし、内的動機が世界を変えていく原動力だと思っています。根源的無知を認識することは大事。最後の実測予測F/Sもよかったです。会計は自由だ!