太田肇
『日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったか』
集英社
2025年3月22日
続けて集英社新書です。社会生活の中でなんとなくではあるが常にある違和感や、ホントにこのままでいいのかといった危機感をクリアにしてもらえるので、太田先生の本は好んで読んでいます。ジャニーズ、日大、ビッグモーターに宝塚、そして自民党と、枚挙に遑がない日本の組織不祥事ですが、これらの根底にある組織構造の問題を解明していく内容です。マックス・ウェーバーの支配の三類型は初めて知ったのですが、合法的支配と官僚制型、伝統的支配と伝統墨守型、カリスマ支配と絶対君主型という分類はわかりやすく感じました。あと、いつもの基礎集団と目的集団の話が出てきます。会計系の方の論文も紹介されていました。自ら行動しない、何もしない方が得という消極的利己主義が蔓延している日本社会は、本当に危機的だと思います。組織の一員の場合の私自身がそうであり、運営するときにはその空気に困り果てます。日本人は個人としては優秀なのに組織になるとダメだという話がありますが、空気を読んで動かない姿はそれを物語っています。時代も変わったので、新たな組織の形が必要なのだと思いました。
『日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったか』
集英社
2025年3月22日
続けて集英社新書です。社会生活の中でなんとなくではあるが常にある違和感や、ホントにこのままでいいのかといった危機感をクリアにしてもらえるので、太田先生の本は好んで読んでいます。ジャニーズ、日大、ビッグモーターに宝塚、そして自民党と、枚挙に遑がない日本の組織不祥事ですが、これらの根底にある組織構造の問題を解明していく内容です。マックス・ウェーバーの支配の三類型は初めて知ったのですが、合法的支配と官僚制型、伝統的支配と伝統墨守型、カリスマ支配と絶対君主型という分類はわかりやすく感じました。あと、いつもの基礎集団と目的集団の話が出てきます。会計系の方の論文も紹介されていました。自ら行動しない、何もしない方が得という消極的利己主義が蔓延している日本社会は、本当に危機的だと思います。組織の一員の場合の私自身がそうであり、運営するときにはその空気に困り果てます。日本人は個人としては優秀なのに組織になるとダメだという話がありますが、空気を読んで動かない姿はそれを物語っています。時代も変わったので、新たな組織の形が必要なのだと思いました。