2023年09月

物語思考

けんすう(古川健介)
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』
幻冬者
2023年5月8日
20230926 久々に自己啓発っぽい本です。著者の言っている通り、精神論ではなく「やり方(ハウツー)」を提供している本だと思いました。なりふり構わず頑張れを、きちんと体系化してやることを具体化したものと言えます。そういう具体的な部分は、失敗していいから自分のやりたいようにやりたい気持ちが強い私にとっては刺さりませんでしたが、それ大事!だと思ったのは「自分の設定した夢や目標を変えるのに躊躇がない」「アイデアを温めてはいけない」「学習初期に無駄なルートを大量に試すのが成功に近い」といったところでした。いろいろ書きたいことは山ほどあるのですが、書き始めると止まらなそうなのでやめておきます。誰もわからない将来に対してキャリアプランを立てるより、キャラを作って、その場その場で演じていくのがよいと思います。あと、人生はエイヤっていうのが大事。

目的への抵抗

國分功一郎
『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』
新潮新書
2023年4月17日(電子版)
20230907 やっぱ哲学ですよ。哲学しなきゃ。本心では全くそうは思わないけど、こうするのが最も得な結果に繋がるからやってる、っていう合理的選択ばかりでやるせない世界をどうにかしたいと思う今日この頃。難しい話は置いておいて、おもしろかったと思います。遊びは真剣に行われるもので、真剣に行われるから楽しく、充実感がある。ゆとりとしての遊びは、活動がうまく行われるために不可欠である。ということがこの本で得られた最大の内容だと思います。あまりにも合理的で冷めた世の中には、情熱が必要ですよ。合目的的な活動から逃れること=不真面目ということではないというのも大事な観点です。人間の自由は、必要を越え出たり、目的からはみ出たりするのです。贅沢と不可分。人間らしく生きる喜びと楽しみのある生活をしたいですね。
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