中野誠、吉永裕登
『マクロ実証会計研究』
日本経済新聞出版
2020年6月19日
最近、中野先生の記事や論文を読んでいたので手に取りました。「最先端の研究を一般読者にもわかりやすく」ということですが、会計・ファイナンス・経済の初心者にはさすがに難しいかな、とは思います。結構な数のドッグイヤーになっているので、何を紹介するか迷うところですが、実証研究のいろはや、(くだけた感じの)研究者界隈の話は、この本ならではでおもしろかったです。一般の人からすると、当たり前の話を、難しそうな検証を通して、難しく説明しているように思われかねないですが、私は新しい領域の開拓というのは読んでいてテンションが上がりました。ガチガチの学術書は眠くなるし根気がいるのですが、こういう読みやすい専門書は貴重です。そういう意味では『企業会計』の連載記事はいいですね。Python、ニュートン、数学、5月号からは本書のテーマでの連載も始まりました。いつの間にか、データ解析なしには会計は語れない時代になってしまいました。理屈をこねくり回していた頃が懐かしい。
『マクロ実証会計研究』
日本経済新聞出版
2020年6月19日
最近、中野先生の記事や論文を読んでいたので手に取りました。「最先端の研究を一般読者にもわかりやすく」ということですが、会計・ファイナンス・経済の初心者にはさすがに難しいかな、とは思います。結構な数のドッグイヤーになっているので、何を紹介するか迷うところですが、実証研究のいろはや、(くだけた感じの)研究者界隈の話は、この本ならではでおもしろかったです。一般の人からすると、当たり前の話を、難しそうな検証を通して、難しく説明しているように思われかねないですが、私は新しい領域の開拓というのは読んでいてテンションが上がりました。ガチガチの学術書は眠くなるし根気がいるのですが、こういう読みやすい専門書は貴重です。そういう意味では『企業会計』の連載記事はいいですね。Python、ニュートン、数学、5月号からは本書のテーマでの連載も始まりました。いつの間にか、データ解析なしには会計は語れない時代になってしまいました。理屈をこねくり回していた頃が懐かしい。