2021年03月

会計の地図

近藤哲朗、沖山誠、岩谷誠治(監修)
『会計の地図 「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる』
ダイヤモンド社
2021年3月16日
20210328 次は『会計の世界史』をと言いながら、本書です。会計初心者用の本です。いい本に出会えたと思います。自分では言語化できなかった(表現できなかった)、ストンと理解できる説明が体現されていて、爽快な気持ちで読めました。単なる財務3表の繋がりだけでなく、社会とのつながりを意識しているのがとてもよかったです。のれんをゴール(キーワード)にして説明するパート2部分は秀逸です。最後のパート3も次に繋がる(繋げる)内容で惹きつけるものがありました。簿記・会計やファイナンスの授業では、繋がりを理解してもらうことを意識しつつも、なかなかコンパクトにうまく説明できなかったのですが、本書の図解を利用しながら、解説をアップデートしていこうと思います。

会計が動かす世界の歴史

ルートポート
『会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか』
KADOKAWA
2019年2月1日
IMG_6121 更新が滞っています。いつ購入したのかは覚えていないのですが、『バランスシートで読みとく世界経済史(2014年)』や『帳簿の世界史(2015年)』に始まる会計史ブームで数冊購入したなかの1冊です。学生時代に会計史はぼちぼち触れていたので、大方知ってはいるのですが、文字より先に簿記(記録)の部分は、+αが多くておもしろかったです。会計学とは違う楽しめ方ができるのでいいですよね(会計を勉強するモチベーションにもなる)。近代会計の話の前置きとなる、なぜ産業革命がイギリスだったのか、その関連の農耕は人を豊かにしなかった(産業革命まで多くが貧しかった)は、とてもよい歴史認識になりました。学者先生が書くものより、厳密さにはかけるのでしょうが、とても読みやすくてよいです。この辺のおもしろさを学生には伝えたいのですが、なかなか興味を持ってもらえないのは伝え方が下手なのだと思います(反省)。『会計の世界史』や渡邉泉先生の本も中途半端になっているので、読んで載せたいと思います。
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