大槻繁
『ソフトウェア開発はなぜ難しいのか 「人月の神話」を超えて』
2009年11月25日
技術評論社
IMG_6125 技評SE選書を1冊手に取ってみました。言わずもがな私、元SEです。最近、twitter上で#○○死亡カルタというハッシュタグが流行っていましたが、#IT死亡カルタはこの業界のブラックな慣行を集めたブラックユーモア溢れる内容でした。さて、ソフトウェア開発というのは、大変難しいものであるということを身をもって知っているのですが、その難しさは40年来、ソフトウェアエンジニアリングという研究領域で叫ばれていることから本質的なものと言ってよいように思います。その象徴でもあるのが、本書の前半部分にもある「人月」という単位です。ソフトウェアに限らず、労働、そしてその管理のあり方として普遍的な課題を突き付けているような気がします。デスマーチという不毛な労働を少しでもなくす、マネジメントが求められますね(話が変わってしまった)。