瀧本哲史
『僕は君たちに武器を配りたい』
講談社
2011年9月21日
卒業式シーズンということもあるのでしょうか。手に取ってみました。本書では「英語・IT・会計知識」を“奴隷の学問”と切り捨てており、会計を担当している私としては、残念な気持ちはありますが、今後生きていく力を身につけていくには、なかなか刺激的な内容なのではないかと思います。起業論を専門とする著者の意見は、完全な投資家目線なのですが、資本主義社会に暮らしているわけなので正しい観点と言えます。個人的には、ちょっと極端かなぁと思うところも多々ありますが。生き残るためには唯一の人間になること、英語の勉強をする前に自分の商品価値(売り)を作れというのは、確かに的を射ています。あと、従業員を大切にする会社は、顧客を大切にする会社、その逆も然りというのは言い得て妙です。もともとのテスト結果&学歴重視に、今は+αで意欲、コミュニケーション力、ネットワーク力と企業が求める人材像というのは目茶苦茶だと思う今日この頃。結局は、地道にこつこつきっちりと物事をこなせる力がモノを言います。
『僕は君たちに武器を配りたい』
講談社
2011年9月21日
卒業式シーズンということもあるのでしょうか。手に取ってみました。本書では「英語・IT・会計知識」を“奴隷の学問”と切り捨てており、会計を担当している私としては、残念な気持ちはありますが、今後生きていく力を身につけていくには、なかなか刺激的な内容なのではないかと思います。起業論を専門とする著者の意見は、完全な投資家目線なのですが、資本主義社会に暮らしているわけなので正しい観点と言えます。個人的には、ちょっと極端かなぁと思うところも多々ありますが。生き残るためには唯一の人間になること、英語の勉強をする前に自分の商品価値(売り)を作れというのは、確かに的を射ています。あと、従業員を大切にする会社は、顧客を大切にする会社、その逆も然りというのは言い得て妙です。もともとのテスト結果&学歴重視に、今は+αで意欲、コミュニケーション力、ネットワーク力と企業が求める人材像というのは目茶苦茶だと思う今日この頃。結局は、地道にこつこつきっちりと物事をこなせる力がモノを言います。