2011年01月

バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる

高橋洋一
『バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる』
光文社
2010年12月20日
IMG_2173 また、新幹線内での1冊。もう新幹線移動のときくらいしか読書をしていないですね…。改札内の本屋で購入しました。内容は、バランスシートを使って、金融絡みの事柄の本質を見ていくというものです。少なからず簿記を知っていないとちょっと難しいんじゃないかと思います。最初のバランスシートについての説明がちょっと不十分な感が否めません。分析は、統計数値に基づいたかなり正確なもので、的を射ているものだと感じました。物事の本質を見るという点については、政治家、学者の認識の甘さを痛烈に批判されています。そういう意味では、かなり痛快な内容でした。こういう指摘ができるようにならなければ。

テレビの大罪

和田秀樹
『テレビの大罪』
新潮社
2010年8月20日
IMG_1986 帰阪の新幹線で途中になっていた本を読了。この2カ月は、新幹線でしか本読んでないな…。ということで、2011年の1冊目は久々の和田先生の本からです。衆愚政治を主導しているのは、マスコミであり、その最たるものがテレビでありましょう。本書は、テレビをとことん悪く言い連ねています。国民の命を奪い、冤罪を生み、医療崩壊を招き、教育を損ない、地方を殺し、格差を広げ、高齢者を貶めるテレビとして。私見としては、テレビや各種報道等のあり方が、認知のゆがみ(選択的抽出、読心、縮小視、過度の一般化、すべき思考、レッテル貼り、単純思考)を生み出していることに問題があるかなと思います。二分割思考や属人思考の強まりを肌で感じますね。認知的複雑性が大切です。
Archives
記事検索
最新コメント