2010年02月

ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)

R.P.ファインマン 著/大貫昌子 訳
『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』
岩波書店
2000年1月14日
DSC05678 ↓にお勧めとあった1冊。1965年にノーベル物理学賞を受賞したリチャード・ファインマンの自叙伝です。かなり面白く読めました。興味のあることにトコトンな姿勢は、科学者に必要不可欠の素養だとつくづく思いました。知識をきちんと理解して、実際にあてはめて使うことの少なさ。「知っていること」を知らないということが、どれだけ多いことか、考えさせられました。あと、「教える」ことは、少しでも世の中に役に立っているという心の支えというのは、共感です。ただ、社会に役立つ発明を、と言われても途方に暮れますし、進まないときには罪悪感にかられるものです。

大人げない大人になれ!

成毛眞
『大人げない大人になれ!』
ダイヤモンド社
2009年11月19日
DSC05653 MSの元社長さんです。結構、独りよがりな持論だと思いますが、これも“大人げない”の一例なのでしょうか。あまりに自由奔放過ぎるのも困りものですが、人が子供っぽさに魅力を感じるのは確かにそうだと思います。得てして、オトナはつまらない。とか言っている自分は、かなり保守的な人間です。でも、生来大人げない人です。そんな自分を抑え続けて生きています(みんなそうか)。何かを起こすためには、偶然の力を引き寄せるざっくばらんさが必要です。良いも悪いも含めて個性であり、いいとこだけの人間なんて胡散臭過ぎる。もっと自由に生きたほうがいいのかなって思いました。最後に、昔からの強く憤っているんですけど(世の中の仕組みとしてはしょうがないのですが)、他人と同じ尺度で評価されるのは、我慢なりません。

幕末維新を「本当に」動かした10人

松平定知
『幕末維新を「本当に」動かした10人』
小学館
2010年2月6日
DSC05646 「その時歴史は動いた」を模したタイトルだと、松平さん。坂本龍馬、高杉晋作、小栗上野介、近藤勇、土方歳三、大村益次郎、榎本武揚、篤姫、和宮、岡倉天心の10人のエピソードです。岡倉天心は?ですが、まさに幕末維新の魅力ある人物が並んでいます。長州人でもある私は、もちろん幕末維新に熱いです。非常に楽しく読ませて頂きました。30を目前にして、30前後の短い生涯のなかで、維新を成し遂げた志士の姿をみると勇気と共に焦りさえ感じてしまいます。いい大人が言うことではありませんが、自分は何がしたいのか、自分は何をするべきなのか、自分は何ができるのか、考えさせられます。

会計探偵クラブ

山田真哉
『会計探偵クラブ』
東洋経済新報社
2010年2月11日
DSC05628 2年ぶり?「女子大生会計士の事件簿」が「会計探偵クラブ」になって帰ってきました。今回のシリーズのテーマは税金。財務会計や管理会計のような、企業が主たる対象となるものではなく、誰もが関わっている会計領域です。私自身、税金について考えるのは確定申告のときくらいです。でも、重要過ぎるほど重要。しかし、体系的に学ぶには、あまりに膨大な領域でもあります。ちょっと税金について知りたい方には、とてもいいと思います。いつも通り、サクッと楽しく読める内容となっています(相変わらず多分にベタですが)。続編を気長に待ちます。
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