2009年05月

ヒット商品のデザイン戦略を解剖する

ピエ・ブックス編集部
『ヒット商品のデザイン戦略を解剖する』
ピエ・ブックス
2008年11月23日
DSC04127 最近、デザイン系の本が続いています。本書は、ヒット商品のデザインにまつわる話が収録されています。デザインってやっぱ大切です。衣類や文房具、本など、モノを買うときは、いつもジャケ買い的な感覚です。それを持っていることがカッコイイという感覚は重要でしょう。もちろん、商品の質も重要ですが、デザインも引けをとらないくらい購入のポイントになります。ただ、単なる着飾っただけの人が魅力的でないように、その内面から醸し出される雰囲気との相性やストーリーが大切なんだと思います。つまりは、デザインに込められた意味です。形から入るのも重要ですが、内面を引き立てるためのデザインだと思います。本書の最初にある「ブランドを広告するのではなく、ブランドを体現せよ」という言葉は、うまく言い当てていると思います。

なにを買ったの?文房具。

片岡義男
『なにを買ったの?文房具。』
東京書籍
2009年4月1日
20090527 こなだBell Commonsに行ったとき、CIBONEで買いました。文房具は、優れたデザイン、機能が凝縮したアイテムです。本書の魅力は、様々な文房具の写真が載っているところ。個人的には、ドイツのLYRAの製品に惹かれました。文章は、著者のこだわりというか、文房具に対する想いで、まあ流し読みでした。文房具は、気分よく作業するために、結構重要です。個人的には、ノートは結構こだわります。このノート使い切ったら自分カッコイイなぁとか。著者は、気に入ったノートを使わずともどんどん買っていらっしゃるようですが、私は使う分しか買いません。どんどん使いたいからどんどん使う。本もそうです。

文字は語る デザインの前に耳を傾けるべきこと

DTPWORLD編集部 編
『文字は語る デザインの前に耳を傾けるべきこと』
ワークスコーポレーション
2008年7月2日
20090520 日頃、そんなにフォントを気にかけませんが、結構、映画のエンドロールや駅の看板とか、標識には目が向きます。本書は、文字のデザインについての内容なのですが、奥が深いなぁと感じました。おもしろい。日本語の文章って、ひらがな、カタカナ、漢字にアルファベットと様々な文字が入り混じっている数少ないものだというのも、言われてなるほどと思いました。ピクトグラムもわかりやすいなぁ〜と感心することもよくあります。そういえば、昔、絵を描くのは嫌いでしたが、レタリングは結構好きでした。あと、文字って性格出ますよね。

多読術

松岡正剛
『多読術』
筑摩書房
2009年4月10日
20090517 よくある読書術の類です。世の読書家の方が、どのように本を読んで自分のものにしているかは参考になります。読書は、編集作業とする著者の考えは、アリというかいいなぁと思いました。普段、マーカーや書き込んだりするのは、もっぱら専門書や論文のとき(熟読のとき)だけで、ここに載せている本は、ドックイヤーどまりなんですよね。だから、読み返すときに、どの部分にどう思ったのか記憶を辿るのにどうしても時間がかかります。やろうやろうと思いながらも乱読の日々です。「鳥瞰力と微視力(鳥の目と足の目)」というのは、読書に限らず必要な視点ですね。本のなかで、「政治が「公正」に追いやられ、経済が「効率」に追いやられたとき、文化は「価値」を矛盾をもって、かかえざるをえない」という言葉が紹介されているのですが、言い得て妙というか、考えさせられました。

検索は、するな。

安田佳生
『検索は、するな。』
サンマーク出版
2009年4月20日
20090511 『千円札は拾うな。』の著者の本です。最初はありきたり感が否めず、イマイチ入り込めずに放置していましたが、今日意外とサラッといけました。“検索は、するな。”と言われても便利なのでしますが、著者の言わんとするところはわかります。つまりは、考えろと。普段、何かと考え込むことが多いですが、「とことん大きく大局観で考えて、本質を見誤らないこと。細部についてとことん細かく、突き詰めること。」は、ものすごく大事だと思います。「答えはいくつもあると考えておくこと。答えを出すためではなく、思考を深めるために考える。」というのも大事です。安易に答えらしきモノを決めてしまうと、思考が浅くなってしまいます。著者に同感なのは、「自分って素敵なヤツだと思いたい」「ナルシストの自分を肯定する」ってことですね。このbook diaryも(いや、HP全体が)自分の自己満足の世界ですから。
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