2008年04月

人を見る目がない人

植木理恵
『人を見る目がない人』
講談社
2008年4月7日
4.27 オモシロイ本でした。↓の本が地頭力なら、本書は対人感性力を磨くためには最適な内容だと思います。人の心理について、科学的な根拠をもとにうまく説明されています。著者が1975年生まれということには、とても驚きました。こういう誰にでも読める本が書ける専門家って、いいなぁと思います。さて、良くも悪くも(見誤らせようとするか、見誤らないようにするか)人を見誤らせる心理術が30ほど紹介されています。人を客観的に見るって難しいですよね(不可能か)。くれぐれも騙されぬように。

地頭力を鍛える

細谷功
『地頭力を鍛える』
東洋経済新報社
2007年12月20日
4.26 久々にマトモな本を読みました。いい本です。検索機能によって知識力が無力化してきている昨今において、対人感性力や地頭力はとても重要な能力です。理屈というよりは感情に訴えて生きてきた私には、地頭力について体系的に説明されている本書は非常に有用でした。研究や仕事を通してフレームワーク的な思考や一貫性、合理性というものを少しずつ身に付けてはきたものの、現実はヒドイもんで。本書を読んだことで少しでも前進できていればいいです。

人生のプロジェクト

山崎拓巳
『人生のプロジェクト』
サンクチュアリ・パブリッシング
2007年11月20日
4.18 個人的にはあまりこういうの好きじゃないんですけど、字少ないし、写真多いし、ストレス感じずに読めそうということで購入。非常にシンプルでわかりやすくて、著者みたいな人をリスペクトする人もいるんでしょうけど、私はどーも好きになれない。なんか胡散臭い感じがするんですよね。意図的で。いかにも“売るぞ”的な匂いがぷんぷんするんです。山崎さんゴメンナサイ。

新版 28歳からのリアル

人生戦略会議
『新版 28歳からのリアル』
WAVE出版
2008年3月23日
4.17 はい、リアルに28歳です。あまりマジメな本ではないですけど、マジメに考えるべき8項目(仕事、結婚、お金、住まい、健康、親、趣味、常識)について、マジメっぽくなくリアルに解説しています。28歳を前提に。すでに、好きなことを仕事にするとかいう甘ったれたフリーターの私については、最初の仕事の項目で論外と切り捨てられています。あーあ。しかし、切実な歳になってきました。大学に行くと自分がオッサンであることに嫌というほど気付かされます。大学生は若い

財務3表一体理解法

國貞克則
『財務3表一体理解法』
朝日新聞社
2007年5月30日
4.14 おそらく、この本を開いたら即拒否反応を起こす人が多いと思います。なんか小難しそうに見えるから。でも、内容はよくまとまっています。一通り読めば、財務諸表(簿記)の構造が理解できるのではないでしょうか。簿記を学習する前に、これがわかっていると仕訳の意味がよ〜くわかって、簿記ってすげーなってことになると思うんだけど…。

女性の品格

坂東眞理子
『女性の品格』
PHP研究所
2006年10月3日
4.9 「〜の品格」という本が多く出版されています。本書は、“国家の〜”の後ではありますが、話題となった品格本ですよね。女性ではないですけど、人としての心構えというか、今後、品格ある人間として振舞うために喝を入れてもらおうと読んでみました。今、目次を見返しただけで、いかに自分が貧相な品格であるかがわかってしまい反省してしまいます。特に、マナー、言葉遣いについては品格の欠片もありません。正義感、責任感、倫理観、勇気、誠実、友情、忍耐力、持続力、節制心、判断力、決断力、優しさ、思いやり。品格のある人間になるにはまだほど遠いようです。

なぜ「会計」本が売れているのか? 「会計」本の正しい読み方

友岡賛
『なぜ「会計」本が売れているのか? 「会計」本の正しい読み方』
税務経理協会
2007年10月9日
4.4 友岡先生の本はこれまでにもよく手にしていましたが、こんな本も出されてるんですね。『12歳からはじめる賢い大人になるためのビジネス・レッスン 「会計」ってなに?』なんて本も出されているようです。さて、私も常々、会計本と呼ばれる巷の本には、釈然としない違和感を持っていました。いや、会計じゃないでしょって。そういう意味では、本書は「会計とは何か」ということを解説してくれる本だと思います。巷の“会計”のイメージが漠然とし過ぎてるんですよね。会計が専門というだけで、管理会計から財務分析、そして税務や会社法までなんでも知ってると思われますから。しかし、表紙のセンスのなさや税務経理協会からってとこが、なんかニクいです。

大喜利猿 優勝

小林賢太郎、升野英知
『大喜利猿 優勝』
河出書房新社
2008年3月30日
4.3-2 いや〜、実にくだらない。

もし部下がうつになったら

松崎一葉
『もし部下がうつになったら』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007年5月15日
4.3 コーチングの本や翻訳書なんかで、たまに手にすることのあるディスカヴァー・トゥエンティワンですが、新書もあるんですね。“ディスカヴァー携書”っていうみたいですけど。さて、“うつ”の本です。ストレスフルな企業社会では、“うつ”で休職・退職というのも珍しい話ではないと思います。そんなときの対処法が事例とともに紹介されています。ストレス溜め込む前にどーでもよくなるボクのような性格の人間には、無縁なのかもしれません。そうであってもここんとこストレス性湿疹で皮膚がかなりヤラレていたり(残念)。しかし、やっぱ新書は読みやすいです。

非属の才能

山田玲司
『非属の才能』
光文社
2007年12月20日
4.2 まわりの雰囲気に飲み込まれず、ありのままでいる人は好きです。でも、協調できない人は嫌いです。当たり前ですが。本書にも書いてありますが、「変わってる部分」が相手にとって喜びを与えるものかが重要だと思います。そうでなければ、やはりうっとうしいだけです。意味のある変わり者でいたいものです。とはいっても周りに同調して生きてきた典型的な日本人の私には“非属の才能”はないでしょう。精々、他の人がやったことのない曲がりくねった人生を謳歌していきます。

美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?

林總
『美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?』
ダイヤモンド社
2006年9月28日
4.1 『餃子屋と高級フレンチでは〜』の続編です。物語で読む管理会計。システム投資(ERPの導入)を中心に進んでいくせいか、親近感がありました(昨日現役を引退したSEですから)。システム構築にしても管理会計制度にしても、なんにしても、目的をハッキリさせることが大切です。目的を定めずに何をやってもぐだぐだになります。視点(根拠)がズレるととんでもない誤解を招くことにもなりますし。↓の『食い逃げされても〜』もそうですが、数字の使い方には気をつけないと思わぬ落とし穴に嵌まることになります。用心、用心。
Archives
記事検索
最新コメント