森見登美彦
『【新釈】走れメロス 他四篇』
祥伝社
2007年3月20日
12.2-1 また、モリミーです。この人の小説は基本的に舞台がどの小説でも同じで(※今のところ)、どっかの主人公や登場人物がちらほら出てきます。出来事もそれとなく出てきます。「詭弁論部」に「パンツ番長戦」、「ゲリラ演劇」に「象の尻」など、もうお馴染みの単語がでるわでるわ。本書は5篇構成で、それぞれ原典をこの人なりに現代に置き換えた短編集です。個人的には“藪の中”が一番好きかも。“走れメロス”と“桜の森の満点の下”もよかった。