ヘンリ・ペトロスキ著/北村美都穂訳
『失敗学 デザイン工学のパラドックス』
青土社
2007年8月10日
8.28 失敗学というので、巷でよく言われる”失敗学”についての本だと思ったら、まったく違う内容でした。副題にもあるように、デザイン工学について。しかも外国の本です。マジック・ランタン→スライド・プロジェクト→パワー・ポイントへの進化の話、超高層ビルや超長橋などの構造物の話がメイン(ほとんど橋の話)。デザインと標準化やモノとしての完成度の関係の難しさを感じました。エンジニアの仕事は、システム(構築するモノ)の完全性(安全性)が基本となるはずですが、なにかとカネや政治といったヒトに関する部分で妥協や不正が入り込む余地が高いため重大な欠陥を内在してしまうことが多いものです。本を読むペースが鈍ってます。もっとおもしろい本を読もう。