2005年04月

勝ち組SE・負け組SE

岩脇一喜
『勝ち組SE・負け組SE』
洋泉社
2001年12月21日
4.30 洋泉社の新書yは、個人的にはあまりいい印象のないシリーズですが、久々に買ってみました。さて、世の中にごまんといるSE。大量解雇の時代がやってくると言われて久しいですが、今後生き残っていくSE像を筆者なりに綴ってあります。2001年に書かれた本なので内容は少し古いかもしれませんが、基本的にはごもっともな内容です。その通りではあるけど精神論に偏っているような気もします。同様の著者で2004年に書かれた『SEの処世術』を次に読む予定。

ありえない日本語

秋月高太郎
『ありえない日本語』
筑摩書房
2005年3月10日
4.26 察しが付くと思いますが最近の若者の言葉についてです。ここに出てくるほど酷くもないですけど、私の言葉もかなり有り得ないものが多いです。コラムの言葉遣いも結構ラフです。最近、マナー研修をいっぱい受けたので言葉遣いに関しては考えるところが多いです。本の内容は、ありえない日本語がどのように作られたのかの説明や言葉が気になるかとかのアンケート結果とかです。あとがきに書いてある著者の先生のオタク談は結構引きましたね。どうりで少女漫画の例が多いわけだ。

ビジネスマンのための心理学入門

和田秀樹
『ビジネスマンのための心理学入門』
角川書店
2004年9月10日
4,21 久々の角川oneテーマ。前半がビジネスシーンにおける心理学の話で、後半はほぼ心理学を学ぶといいよというような話(いや、全体的にそんな感じ)。意外に複雑な精神というか心理を持つ私には気を付けるべき点もいくらかありました。10数個ある図説は非常にわかりやすいです。簡単な心理学の入門書の紹介など心理学の取っ掛かりにはいい本だと思います。和田先生の設立された心理学シンクタンク「ヒデキ・ワダ・インスティテュート」はどう展開していくのでしょう。

上司は思いつきでものを言う

橋本治
『上司は思いつきでものを言う』
集英社
2004年4月21日
4.14 電車には乗ってますが、ペースが落ちてます。さて、いかにもサラリーマン向けの本です。内容はイマイチ説得力不足といった感じです。確かになくはないんでしょうけど、こんな感じの会社だったらすでに潰れてそうです。今の世の中。しかも、社会人経験のない作家さんだそうですし。上に立つ人によって会社の将来は大きく左右されることは確かですね。人に物申すときは、プロセスが問題です。どう伝えるかがその成否を握っています。

若者はなぜ怒らなくなったのか

荷宮和子
『若者はなぜ怒らなくなったのか』
中央公論新社
2003年7月10日
4.6 “若者はなぜ怒らなくなったか”というよりは、団塊の世代と団塊ジュニアに挟まれたくびれ世代と称する著者の世代がいかに辛酸を舐めているかを書き連ねたといった感じの本です。副題の「団塊と団塊ジュニアの溝」のほうが、本のタイトルとしては適切かも。読んでいると独断と偏見がとても多い(強い)ような気がしました。世代間に限らず、男女に関するものや特定のヒトに関するものなど。本人の主張はよく伝わりましたが、あまりいい本とは言えないですね。
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