荷宮和子
『若者はなぜ怒らなくなったのか』
中央公論新社
2003年7月10日
“若者はなぜ怒らなくなったか”というよりは、団塊の世代と団塊ジュニアに挟まれたくびれ世代と称する著者の世代がいかに辛酸を舐めているかを書き連ねたといった感じの本です。副題の「団塊と団塊ジュニアの溝」のほうが、本のタイトルとしては適切かも。読んでいると独断と偏見がとても多い(強い)ような気がしました。世代間に限らず、男女に関するものや特定のヒトに関するものなど。本人の主張はよく伝わりましたが、あまりいい本とは言えないですね。