柴山政行
『グーグル会計学』
フォレスト出版
2009年5月30日
巷の会計本は「この本なら会計が本当にわかる」というような決まり文句が必ず最初に書かれてあります。そろそろ聞き飽きたかも。著者は『半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか』の方です。この本が2冊目。個人的には、こないだ読んだ本の方が読み易かったです。『グーグル経済学』が売れたので、会計学もといった感じでしょうか?無理やりGoogleを題材にした感があります。説明の発想(資金=溜め池)もイマイチな感があります。2008年ベースで書かれているので、数字や背景が少し古いですね。為替相場も現在の70円台後半からすれば、かなり円安の頃の話が円高という流れで書いてあったり、強力なライバルであるFBがまだ存在していなかったり、なんだか一昔前の話のように感じます(実際そうですが)。巻末にGoogleの使い方が紹介されているのですが、これも少し古いですね。これからはG+やChomeBookを中心にサービスが集約されていくのではないでしょうか。Googleに興味があって、会計を勉強したいという方にはいいかもしれませんね。
『グーグル会計学』
フォレスト出版
2009年5月30日
巷の会計本は「この本なら会計が本当にわかる」というような決まり文句が必ず最初に書かれてあります。そろそろ聞き飽きたかも。著者は『半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか』の方です。この本が2冊目。個人的には、こないだ読んだ本の方が読み易かったです。『グーグル経済学』が売れたので、会計学もといった感じでしょうか?無理やりGoogleを題材にした感があります。説明の発想(資金=溜め池)もイマイチな感があります。2008年ベースで書かれているので、数字や背景が少し古いですね。為替相場も現在の70円台後半からすれば、かなり円安の頃の話が円高という流れで書いてあったり、強力なライバルであるFBがまだ存在していなかったり、なんだか一昔前の話のように感じます(実際そうですが)。巻末にGoogleの使い方が紹介されているのですが、これも少し古いですね。これからはG+やChomeBookを中心にサービスが集約されていくのではないでしょうか。Googleに興味があって、会計を勉強したいという方にはいいかもしれませんね。
かなり前に購入して眠っていたんですが、この度読んでみることに。コンパクトに文章を書くときのテクニックを77こ紹介してくれています。まるで昔、上司にドキュメントを添削してもらったときのような気持ちになりました。文章はシンプル イズ ベストなのですが、どうも余計なものをつけてしまったり、回りくどい表現にしたりしがちです。今となっては添削する方が圧倒的に多くなったのですが、自分の文章力はまだまだ。添削をしていると、意味のわからない文章を書いてくる方は、大抵自分も意味がわかっていないことが多いです。あと、感情むき出しで気持ちはわかるけど、本当に相手に伝わる内容になっていないとか。何はともあれ、文章は推敲が大事ですね。
和光市長の松本さんが書かれた本だそうです。昨日の本は、実際のF/Sを使用した経営分析系でしたが、この本は財務会計、簿記を中心にした内容です。ボケありツッコミありの面白おかしなストーリー仕立てなので、かなり読みやすかったです。小一時間で完読できます。簿記初学者向けの授業では、仕訳の仕組みを理解してもらうのに苦労しますが、本書の“ぱなし”と“ぱなし以外”という観点はなかなかわかりやすい説明だと思いました。他にもうまいこと解説していると思わされる箇所があって、授業の参考になりました。巷の会計本のおもしろ話題を集めて、授業を構成するといいとは常々考えているのですが、ドックイヤー&線引きで済ませてしまって、メモをとっていないのがなかなか作業が進まない原因か…
本が読める生活はいいですね!慶應の山根先生の最新刊です。よくある経営分析系会計本と大きく変わりがあるわけではないですが、より最新の事例から学べる本だと思います。この本にしかない視点もあり(やはり慶應の先生ですから、福沢諭吉の話は外せません)、それなりに面白く読ませてもらいました。個人的には最後の教育産業の話で、「教師は「学生の勉強の努力が足りない」といいます。対する学生さんは「教師の教え方が悪い」といいます。この議論は昔から解決できない、永遠の平行線なのです。」という部分に、共感とため息が…。今日、授業改善報告書を書いていたからかもしれません…
かなり根源的な問いではありますが、ここに疑問を持つ学生も少なくないのが実情です。私も教壇に立つ身ですので、きちんと答えられるだけの教養も持っていなければなりません。非常に為になる内容で、学ぶことに疑問を持つ学生には一度読んでもらいたいと思わずにはいられません。学ぶ意義を知り、意識しながら学ばないと学びの濃さや発展は、なかなか生まれてこないものです。知のあり方としても大変勉強になります。個人的には初年次教育やゼミ運営の参考になりました。毎度、齋藤先生の本は充実した内容かつ読み易くて、大変よいです。
久々に岩波新書読みました。心斎橋のSTANDARD BOOKSTOREで目にして、読んでみようかと思い購入。最近軽い本ばかり読んでいたため、久々の文章らしい文章にちょっと読むのに時間がかかりました。内容は、大江さんのノーベル賞受賞記念講演などの講演集です。読んでいて、いかにも旧世代、という感を持ってしまうのですが、それはそれで味があります。思想が強く反映されている内容だなぁとも。あと、自分の教養のなさを痛感するとか。正直、文学評論はさっぱりです。
なんとなしに本屋で手に取った本ですが、大変いい本でした。教育については悩まされる日々ですが、本書を読んで少なからず自分のやり方に自信が持てたのと、明日からも頑張ろうという前向きな気持ちが持てました。インドネシアの華僑である著者は、大変な苦労を経て、現在日本で教壇に立っていらっしゃることもスゴイのですが、やはり「自分の目標を極めていって、誰にも負けないようになれば、自分にしか語れないストーリーが自然とできていく」というのが答えな気がします。著者が座右の銘としている「凡庸な教師はただしゃべる。良い教師は説明する。優れた教師は自ら示す。そして偉大な教師は心に火をつける。」という言葉には感銘しました。教育者として教壇に立つ以上、学生の心に火をつけられるように精進していきたいものです。
確か、中央経済社さんのツイッター(
Twitter上でお世話になっている乾先生(
他のブログ(diary、column)が開店休業中のなか、bookdiaryも危機的です。ここ10年で読書量が極限に減ってきています。さて、今回は『フォントのふしぎ』という、まさにフォントの本。欧文フォントについての内容ですが、実に深いです。欧米で撮られた270点の写真もあり、非常に見応えがあります。特に、最後の“意外と知らない文字と記号の話”ではUは300年前くらいに使われ始めたといった話や合字の話、国ごとで数字や文字の書き方が異なる話など、蘊蓄が満載です。フォトグラフィとして、気軽に雑誌感覚で読めます。フォントの魅力を是非ご覧あれ。
ちょうどこの本が出た頃から佐々木さんをフォローし始めて、読みたいと思っていた本です。ご本人自身、キュレーターとして毎日Twitterで有用な視座を与えてくれています。1年半前にiPhoneに変えてから、TwitterとFacebookを本格的に使用するようになりましたが、情報の流れというか、質が確実に変化しているのを実感します。今はまだまだ過渡期であり、本書に書いてあることもその中での一つの解釈だと思います。個人的には、佐々木さんの書いていることは非常に共感を持って受け止められるものが多いです。是非、読んでもらいたい1冊です。しかし、ヘンリー・ダーガーのヴィヴィアンガールズに出くわすとは思いませんでした。
どうも相変わらず本を読みません。困ったものです。久々の休日にサクッと読んでみました。大変読みやすい本で、簡潔に本質を突いているのでお勧めです。数字の魔力については、読みやすい会計系の本でよく書かれてありますが、合理的な意思決定に数字力がモノを言うのは間違いないです。アンカリング、パレートの法則、ランチェスターの法則、ハインリッヒの法則、組織バス1台の法則など、簡易かつ重要な法則も多く紹介されています。仕事、学校、日常の生活においても、数字力を身につけておくこと、有意義な日々を過ごすことが可能になるでしょう。もちろん、感性も重要であることは言うまでもありません。
石川先生の新著、『税経通信』の連載をまとめたものです。一般的に簿記というと、簿記検定とか税理士試験、会計士試験といった検定簿記、受験簿記がメインで扱われ、学問としての簿記は、大学の講義であっても触れられることはあまりありません(私の講義も同様)。いつも残念に思っているのですが、本書はそんな気持ちを晴らしてくれる大変いい内容になっています。常識や通念にとらわれずに、一般的なテキストに書いてある簿記を相対化することで、純粋に簿記の本質、計算構造を分析、解説されています。複式簿記の科学性は大変高く、その可能性は想像以上のものであることがわかってもらえる良書です。簿記を学んでいる方には是非手に取ってもらいたい1冊です。
また1カ月経ってしまいました。例によって、上京の新幹線での1冊となりました。読み始めたのは結構前な気がしますが…。田中先生の本は、発刊される度に読んでいますね。個人的に共感する部分が多いからかな。本書は、税経通信の連載をまとめたものです。会計のあり方については時価だの原価だの、資産負債アプローチだの収益費用アプローチだの賛否両論ありますが、田中先生は一貫して原価主義会計を主張されている論客です。そして、いつも通り、時価会計、コンバージェンス(アドプション)に懐疑的な内容になっています。最後の方は会計職に関する話(主に税理士)になっています。目指されている方は、参考になるかもしれません。
読もう読もうと思っていて放置していた1冊。今回は機内で。長距離移動時にはやはり読書です。法人税の本としては、真っ当かつ読みやすい内容です。巷のいかさま節税本を読むのであれば、こちらを読んだ方がいいと思います。ただ、会計本の悪いところですが、やはり少し知識がないと読みづらいかもしれません。普段、簿記や会計の授業では、どうしても形式的な話(「これはこうです」みたいな)ばかりになって、実務的なところまで踏み込めないし、そもそも実務を知らないし、というもどかしさがあるのですが、授業内でのちょっとしたネタの宝庫とも言えそうです。付随費用の損金算入のタイミングなんてのも正直考えも及ばないのは、想像力の欠如ですね。いやはや勉強せねば。
また、新幹線内での1冊。もう新幹線移動のときくらいしか読書をしていないですね…。改札内の本屋で購入しました。内容は、バランスシートを使って、金融絡みの事柄の本質を見ていくというものです。少なからず簿記を知っていないとちょっと難しいんじゃないかと思います。最初のバランスシートについての説明がちょっと不十分な感が否めません。分析は、統計数値に基づいたかなり正確なもので、的を射ているものだと感じました。物事の本質を見るという点については、政治家、学者の認識の甘さを痛烈に批判されています。そういう意味では、かなり痛快な内容でした。こういう指摘ができるようにならなければ。
帰阪の新幹線で途中になっていた本を読了。この2カ月は、新幹線でしか本読んでないな…。ということで、2011年の1冊目は久々の和田先生の本からです。衆愚政治を主導しているのは、マスコミであり、その最たるものがテレビでありましょう。本書は、テレビをとことん悪く言い連ねています。国民の命を奪い、冤罪を生み、医療崩壊を招き、教育を損ない、地方を殺し、格差を広げ、高齢者を貶めるテレビとして。私見としては、テレビや各種報道等のあり方が、認知のゆがみ(選択的抽出、読心、縮小視、過度の一般化、すべき思考、レッテル貼り、単純思考)を生み出していることに問題があるかなと思います。二分割思考や属人思考の強まりを肌で感じますね。認知的複雑性が大切です。
今月も1冊も読んでいないという怠惰っぷり。帰省の新幹線でとりあえず2冊。読みやすそうだなと思い購入していた中大の高田橋先生の本です。世間で大騒ぎなIFRSですが、専門家らしく客観的にその背景や内容を解説されており、また内容は明解でわかりやすく、非常にいい本だと思います。IFRSに興味のある方には是非読んでもらいたい1冊です。この本1冊でも世の中に蔓延しているIFRSの誤解が少なからず解消されるのではないかと思います。基本スタンスをきちんと知ることはとても大切です。会計の専門家(少なからずそうでしょう)になって思うことは、新聞やビジネス誌で囃し立てていることがいかに薄っぺらくて、欺瞞に満ちたものなのかということです。きちんとした方の意見を聞くことほど勉強になることはありません。
会計大学院協会のニュースレターに広告が載っていたのがきっかけで購入してみた本です。一応、教壇に立っている身ですし、ちょっと興味本位で。内容は先生というより、セミナー講師として売れっ子になるためにはどうすればいいかというものです(教員とは明らかにジャンルが違います)。よくあるHow to本ですね。講師派遣会社なんてのもあるんですね。登録してみよっかなぁ、なんて。
忙しさにかまけて、全く本を読まない日々が続いています。とりあえず、月に一冊読まないのはマズいと思い、読みやすそうな本を一冊。上京の際に、新幹線でサクッと読んでみました。著者は、民間から杉並区立和田中学校の校長を勤めたことで有名な藤原さんです。内容は藤原さんの人生観というか、こんな生き方(哲学)はどうですか?といった提案です。共感はしますが、藤原さんの提唱するダイヤモンド・アップルは、ボク的にはイマイチな感(よくまとまっているとは思います)。個人的には後半がおもしろかったです。正解をいくら言い当ててもチカラはつかない、正解が一つではない不確かな世界で、自分なりに納得できる「解」を見つけることが大切というのは、そうですね。あと、宗教的に生きるという部分で「感謝」と「畏れ」の感覚について触れられていますが、これは非常に重要だと思います。私自身、特定の宗教を信奉しているわけではないですが、この感覚は正しく生きるために不可欠です。どっかで、表参道ヒルズ地下のPASS THE BATONが紹介されていました。単なる雑貨屋だと思っていましたが、コンセプトを知るともう少しゆっくり見てみたいなと思いました。
読み終えてから、かなり時間が経ってしまったので、正直内容をあまり覚えていません。タイトルから推測すれば、国民がバカになった、もっと常識に照らした振る舞いをしなくてはならないといったものだったと思います。特に、メディアで取り上げられる内容やアホなコメントをするコメンテーターの言うことを鵜呑みにしてしまうところがよろしくないといったことでしょう。もっと常識的な、子供が判断できるくらい当たり前の基準で、冷静にものごとを見る力を持たなくてはならないということです。まあ、確かに世間はメディアに流され過ぎだとは思いますが、今も昔も変わらない気がします。ただ、情報技術が発展して、少なからず真実に近い情報(まともな意見)にも触れやすくなったとも思います。
小宮さんの本は巷に溢れ返っていますが、意外と読んだものは少ないです。検索してみると今まで2冊でした。「ぶれない」というのは非常に大切なことで、芯を持った人というのは言動に一貫性があり、信頼に足る人だと思います。これは接していれば、自然とわかるものです。そして、ぶれないようにするためにはどうすればいいのかと言えば、やはり『論語』などの古典に語りつくされていると思います。本書にもあるように「お金儲けをしようとする人ほど、お金儲けすらできない」はずで、「お金を稼げるくらいに良い仕事をしよう」という意識が肝要です。信念を貫き通せる人は、必ず成功します。正しいと信じる道は、迷わず歩み続けてほしいものです。
前々から存在は知っていましたが、下世話な感があって手を出していなかったのですが、学生の就活支援もありますし、ちょっと読んでみるかと思い購入。本来の目的からどんどん離れていく就職活動、他もやっているのでという形式主義が歪めている根本なのでしょう。これは就活に限らず、社会制度全般に言えることだと思います。悪しき慣習は社会の活気を奪っていきますね。個人的に、面接はいかに自分をさらけ出すか(いい意味で)ですよね。異常なほど取り繕ってもいいことないと思います。本書の内容は、“おわりに”部分に集約されていますね。とにかく就活が気持ち悪いと。
モレスキンは、3,4年前から愛用しています。個人的には、スケジュール+ノートがお気に入りです(ノート部分がもう少し多ければもっと使いやすいのですが)。あと、定番のプレーンノートブック。ここに紹介されている使用方法をそのまま真似る気は毛頭ないのですが、どんな編集方法があるのか気になって購入。多くの使用方法が紹介されていて、なかなか面白かったです。よく、誰かがプロデュースした「○○手帳」のようなものがありますが、やはり自由に使えるモレスキンがいいですね。読んでいて、どんどんメモしてクリエイティブな毎日を過ごすことを想像して楽しくなりました。
こないだPART?を読んで面白かったので、買ってみました。この本も大変よくできた内容です(マンガです)。これほど会計士の仕事をわかりやすく正確に、かつ、ある程度の水準をカバーしたものはないでしょうね。監査さん、松ちゃん、メガネさん、マスターも私の中でかなりお馴染になった感があります。まだ読んでいない方には、ぜひ読んでもらいたいですね。
2004年の『不思議の国の会計学』以来、久々に田中先生の本。いつもと同様、大変面白く読めました(多分に穿った見方という点でも)。時価主義反対論者の先鋒とも言える田中先生のIFRS批判です。内容は、副題が非常に簡潔に示しています。磯山さんの『会計基準戦争』とあわせて読んで頂くと会計に関する興味が沸いてくるのではないでしょうか(ただし、ワイドショー的な感覚で)。巷で騒がれているIFRSを丸飲みしない観点を得るという意味では有用だと思います。大変読みやすいので読んでいない方は、既刊の『時価主義を考える』『時価会計不況』『不思議の国の会計学』もお勧めです。
堀江君のRT攻撃に負け購入。自伝的小説なんでしょう。面白く読めますけど、良い子は読んじゃダメってな感もあります。あまり真に受けて拝金主義者になってもらっても困りますからね。良くも悪くもカネを中心に世の中回っていますが、カネや権力を中心に物事考えてしまうと歪んでしまいます。人の心は弱いものです。溢れる欲をどうコントロールするかは、なかなか難しいものです。相変わらず日本社会は混沌としていますが、世の中がいい方向に向かうように欲を発散して頂けるといいですね。欲望の世界を「突き抜ける」って、一体どんな感じなのでしょう。
サラーっと読んで、わかったつもりになるというのは日常茶飯事です。深く読むことをあまりしない自分にとってはかなり自戒的な内容でした。ただ、論文のような超論理的な文章については、わかったつもりで読み進めてはいけませんね。そこは書く方も読むほうもキッチリしていかないと解釈は人によって異なるでは済まされません。昔からあった国語の読解問題に対する答えが一つしかないという違和感について、筆者が述べている見解にはとても共感しました。最後の国語教育に対する提言は、その通りだと思います。世の中には、速読というものがありますが、これはわかったつもりの典型になるのかと少し思いました。何でもかんでも熟読は難しいですし、ポイントをしっかり掴んでいればいいのでケースバイケースですが。
学生の頃からその存在は知っていましたが、絵がビミョーなので読む気になれなかった会計士協会が作成している『BARレモン・ハート』。お勧めというコメントをチラホラ目にしたので、手に取ってみました。評判通り、思っていた以上によくできていました。読みやすいし、わかりやすいです。公認会計士の宣伝として、大変結構な内容です。公認会計士を目指そうと考えている学生さんは一読をお勧めします。マンガですし、すぐ読めます。私も“監査さん”くらいわかりやすく説明してあげられるといいなぁ。
気付けば、『レバリッジ・リーディング』や『なまけもののあなたが〜』と本田さんの本、かなり読んでいるみたいです。日々追われてストレスを抱えている方は、こんな考え方もあるんだと気軽に読んで頂くといいかもしれません。ただ、行き過ぎな部分もあります。筆者は1年の半分をハワイで過ごされるそうですが、確かにそういうゆっくりした世界に身を置くのは悪くないです。みんながピリピリしている空気が伝染する環境に四六時中さらされているとおかしくなりますからね。効率化すればするほどストレスになるというのもわかります。プライベートでは白黒をつけない、トレンドに翻弄されない、というのは大事ですね。ただ、本書にあるお土産を買わない、年賀状を書かないというのは、なんか極端な気がしましたね。まあ、私自身、お土産は買わない人ですけど。
同日付発行の光文社新書が続きます。修業時代と言うと『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』を連想させますが、よくある敏腕経営者のインタビュー集です。この類の本は、好きでよく読みますが、エリートコースまっしぐらな方がいないのが魅力です。それぞれの方がそれぞれに苦難な道程を経て、今があるというのはとても勇気付けられます。共通点を見出すとすれば、諦めずに続けてきたことである気がします。継続は力なり。日々、芯をもって、事に当たりたいですね。
久々に精神・心理系の本を読みました。面白かったです。「成熟拒否」を象徴する「打たれ弱さ」「他責的傾向」「依存症」という3つの問題を分析されています。端的に言えば、大人になれない人が多くなったとの分析です。「もっとできる」はずのイメージ上の自分と、「これだけでしかない」現実の自分の落差を受け入れられない、万能感の喪失、「断念」を受け入れられない人が増えているということです。「挫折に挫折を繰り返し、親の期待とも折り合いをつけながら、自らの卑小さを自覚していく過程」、「自己愛の傷つきを積み重ね、万能感を喪失していくことによって、初めて等身大の自分と向き合えるようになる」、つまりは、自らの立ち位置を認識する、“身の程を知る”ということができていないと。そのなかで依存症を取り上げ、典型的な例として「アメリカ人は朝、目覚めると興奮剤を飲んで気合を入れて出勤し、悲しみは抗うつ剤、怒りは精神安定剤で鎮め、バイアグラでセックスし、睡眠薬を飲んで寝る。今の精神状態が自然なのか、薬物で作られたものなのか分からなくなっていく」という話が挙げられていました。著者の「人があまり死なず、規範から解放された自由な社会、おカネさえあれば欲しいものが手に入る消費社会の副作用」との分析は同感です。
初ソフトバンク新書です。なかなか読み応えがありました。改めて、世の中詭弁だらけだなと感じました。マスコミの常套手段として、誰もが納得する理念を前面に出し、反対する者に悪人のレッテルを貼るという封じ込め論法には注意しないといけません。世の中には、そうしたものから生まれた変な制度が多いですし、既得権益を守るために仕組まれていることが少なくないです。その点については、確かに可逆性テストが判断材料として優れていると思いました。エリートの堕落についても、かなり批判されていましたが、同感です。現在の科学が科学性を取り戻すためには、非線形性をどう捉え、処理するかが重要ですね。あとがきにあるとおり、真の主題は倫理問題であったように感じました。ただ、著者の主張する言論責任保障や先見力検定が成功するかは、謎です。
久々のモリミー。森見さんの小説は、読みやすいし、自分にフィットするので好んで読んでいます。今回は、大学生ではなく小学生が主人公というところがいつもと違いますが、研究熱心な主人公と、好意を寄せる不思議な女性という登場人物は不変。小説を読むあたり、少し心に余裕が戻ってきているかなという今日この頃。楽しませてもらいました。
大学1年生に、大学生活をどう過ごしてもらうか、どんなことを伝えればいいか、と考えていた春に購入していた本です。パラッと見ていたのですが、今回サラッと完読してみました。大学教員が言いたいことがすべて語られているような内容です。「そうだそうだ」と思いながら目を通しました。日々の指導にちょっとお疲れなこの時期に、少し勇気をもらったような気もします。本書で書かれていることくらいのことを意識して、大学生活を送ってもらいたいと願わずにはいられません。
〜HACKS!という本は、いっぱいありますが、その会計バージョン。多くのHACKS本を書かれている小山さんとさおだけ屋〜の山田さんの共著になっています。発想としては面白い内容が多いのですが、実用的かどうかと言われれば謎です。無理やりHACKS!な感がありました。知らぬ間に使っているラテマネーなんかの意識付けとしては、よい内容だと思います。副題の「楽しんで資産を増やすお金のコツと習慣」のとおり、本書のハックを実践すれば、お金も貯まりそうですが、現実は厳しそうですね。こういうのはその人の性格によります。
またもや1ヶ月ぶりの更新。こんなに本を読まないのは残業続きのサラリーマン生活以来。結構、余裕なっしんな日々です。さて、本書は2002年の『国際会計基準戦争』の続編です。学術書や新聞にはないドキュメンタリーなタッチがたまりません。会計基準にまつわる方々の人物像にも迫れて、読み応えがあると思います。特に簿記会計の細かい内容に立ち入るものではないので、誰にでも面白く読めると思います。特にIFRSに興味のある方には。おすすめです。
実に1カ月ぶりの更新。通勤読書がほとんど皆無状態です。石川先生の本は、会計学を知らないと少々難しいかもしれませんが、実に充実した内容です。新聞記事などのトピックをここまで会計学的に説明してくれる人は、石川先生以外にいないと思います。そして、自分の見識のなさを痛感します。現代経済に翻弄され、問題が山積している会計学。理論と政策の狭間で苦悩する会計学。いろいろと考えさせることが多いです。こんな本が書ける学者になりたいですね。会計学徒には、是非読んでもらいたい1冊です。
玉川大学出版部の高等教育シリーズの1冊。3月に読んだティップス先生同様、大学での学びに関する本です。本書は、1年生向けに大学ではどのように学ぶのかを解説したものです。まあ、大学生がこれを読むとはあまり思えないのですが、一応心構え的な感じで読めば少しは意味があるかもしれません。個人的には、大学で勉強する前に『学問のすすめ』を読んでもらいたいと切に思います。齋藤先生の現代語訳がお勧め。
萌え系の表紙なので、かなり躊躇いましたが購入。山田先生の『女子大生会計士事件簿』や『会計探偵クラブ』、林先生の『餃子屋とフレンチでは〜』と同じ感じで、面白く読み進められると思います。サラッと読めてしまうはずです。ドラッカーは、正直読んだことないんですけど、経営者や一般のビジネスマン、経営系の学生に限らず、誰でも何かしらの組織に属して社会生活を送っているはずなので、一読しておいて損はないと思います。内容としては、「いかに愛想がよく、助けになり、人付き合いがよかろうと、またいかに有能であって聡明であろうと危険である」という部分に考えさせられました。真摯さが大切。著者が日野出身で、舞台となる高校が程久保高校というのは、親近感がわきました(昔、9年ほど日野市程久保に住んでいたので)。
試算表から構造を理解するというのが、本書の特徴だと思います。内容は、極めてシンプル。誰でもサラッと読めると思います。最近は、随分と減ってきましたが、巷の会計本は、やはり作り手の内容が多いです。決算書を読むだけなら簿記の知識は特にいりません。読み手に必要な知識は、基本的な構造を押さえることでしょう。細目は見ず、まずは全体をパッと見で把握することが大切です。本書で興味深かったのは、「減点思考の弊害」という部分。一字一句間違いのない解答をする癖のついた日本人は、減点されないように、細心の注意を払うのが習性になっているという指摘です。英語教育がまさにそれを物語っています。ちょっとしたことでも、真っ先に自分の知識が乏しいことに意識が移り、細かい部分も気にして、懸命に知識不足を克服しよう、減点されないようにしようと意識してしまう。この習性だと、なかなか前に進めませんよね。
ここのところ読書が滞っていました。1か月ぶりに読み終えたファインマンさん下巻、上巻と同様に面白く読めました。特に、カリフォルニア工科大学の卒業式式辞のカーゴ・カルト・サイエンスの話は、貴重な内容でした。“徹底的な誠実さ、己をごまかすことのない潔癖さ”、“研究をするうえで、細心の注意を払う努力を怠るなら、一時的な名声や興奮は得られても、科学者としては決して尊敬されない”。肝に銘じておく必要がありそうです。あと、専門家の報告を鵜呑みにせず、自分でちゃんと確かめるというのは、大量の情報にさらされた現代社会において、すべての人が注意すべき事柄だと思います。