その他

2016年11月27日

佐藤雅昭
『なぜあなたは論文が書けないのか?』
メディカルレビュー社
2016年7月15日
Z 姉妹書の『なぜあなたは研究が進まないのか?』と同時に読み始めたのですが、この間手に取ることもなく…。現在、〆切が近付いている論文が2本(まいった)。これから書き上げるに際して、今読んでおいた方がいいかと思い、移動の際に完読。基本的な視点を押さえておくには良書かと思います。医学系論文かつ英語論文が前提とはなっているものの、基本構成は同じなので、大変ためになりました。何のために書いているのかという根本的なところから、技術的な内容まで、コンパクトに読める分量ですし、お勧めです。さあ、限られた時間とはいえ、ベストを尽くそう。

(11:21)

2016年09月16日

佐藤雅昭
『なぜあなたの研究は進まないのか?』
メディカルレビュー社
2016年7月15日
IMG_6748 振り返って考えておきたいと思い、姉妹書の『なぜあなたは論文が書けないのか?』とともに購入。同時進行で読み進めていたものの、こちらの方が面白くて先に完読。読んでいるとモチベーションが上がってくるので、読みながら研究していました。視点もしっかりしてくるし、なかなかよかったです。印象的だったのは、「小さな疑問に対する研究をいちいちしていたのでは、とても時間が足りない。もっと本質に迫る研究をすべきである(by利根川博士)」「研究のための研究をしていないか」「研究に対する「立ち位置」を明確にする」「未来はマイノリティが創り、過去と現在はマジョリティが維持する」といった部分でした。何はともあれ、睡眠(健康(心身ともに))の重要性、周りへの感謝の気持ちを忘れないことが肝要です。

(17:44)

2016年08月15日

瀧本哲史
『ミライの授業』
講談社
2016年6月30日20160815 瀧本氏の本は4年ぶり。twitter(@ttakimoto)での宣伝に負けて購入。14歳向けの「未来をつくる5つの法則」というタイトルでの講義を書籍化したものです。5つのルールのうち、個人的に特に重要だと思うのは「世界を変える旅は違和感からはじまる」「一行のルールが世界を変える」の2つ、その次に「ミライは逆風の向こうにある」、そして「すべての冒険には影の主役がいる」といったところでしょうか。より抽象的なものの方が、本質を突いていると思います。内容は、19名の偉人の話がメインです。私が若い人たちに対して伝えるならば、思い込みや常識を疑う、行動規範よりも基本原則を守る、そして世代交代だけが世の中を変える、という点になります。「未来をつくる」、なんとワクワクする言葉なのでしょう。

(10:25)

2016年03月09日

アジア旅行研究所
『インド歴史紀行』
目白書房
2012年4月1日(iOSアプリ)
20160309 インドに行くことにしたので、この間、時間を見つけてはYouTube、GooglePlay、huluなどで映画、神話系の動画、世界遺産、旅猿とインドに関するものを観まくってきたものの一つです。KindleでもiBooksでもない「インド歴史紀行」という名のiOSアプリで、アプリの中身は電子書籍でした。全17章、コンパクトにインドの歴史が書かれてあります。高校時代に世界史でやりましたが、ほとんど覚えていないです。ただ、最初に書いた通り、ここのところ、いろいろと観たので、ヒンドゥー教や世界遺産には詳しくなりました。その部分的な知識をもとに読んだので、知識の整理には役に立ちました(インダス文明→アーリア人によるインド文化(バラモン・ヒンドゥー&仏教)→イスラム→ヨーロッパ支配といった流れを理解する上では)。

(15:47)

2016年01月07日

榎本博明
『ほめると子どもはダメになる』
新潮社
2015年12月20日
IMG_0795 帰省の際、移動用に購入。結論から言えば、文化の文脈で「褒めること」を考えないとうまくいかないという話でした。最近の傾向で一番ダメなのは、ネガティブなことを無理やり人為的にポジティブに変換することでしょう。挫折を繰り返し、叱られることで鍛えられるというは、成長過程において外せない事柄であって、避けることはできません。あと、心理学の研究結果として、ポジティブ思考を吹き込むより、ネガティブ思考を吹き込んだ方が成績は上がるとか、能力よりも努力を褒めるといいらしいです。クレームに萎縮し、サービス産業化してしまっている大学をはじめとする教育業界についても苦言を呈していました。褒めすぎるのもダメだし、叱責し過ぎるのもひねくれてしまう。バランスをとるのは至難の技です。

(18:35)

2015年11月23日

山田昌弘
『なぜ日本は若者に冷酷なのか』
東洋経済新報社
2014年1月1日(電子版)
07 山田先生の本は久しぶりです。10年くらい前に「パラサイト・シングル」や「格差社会」という言葉が流行った頃によく読んでいました。当時の状況から2015年の現在は、さらに将来的な展望が厳しい時代になっていると言えます。本書は、雇用や社会保障において、中高年に手厚く、若者が冷遇されている現状への警笛が詰め込まれていると言えるでしょう。変える必要はわかっているけれど、一向に変わらない制度や風土が、今後どんどん我々やその下の世代に大きな重しとなって顕在化していくことは明らかです。流行り廃りはこれほど猛スピードで変化しているのに、昔ながらの正社員像や新卒一括採用、家族観といったいわゆる日本的価値観は、なかなか変わらないものですね。

(18:22)

2015年06月03日

森見登美彦
『聖なる怠け者の冒険』
朝日新聞出版
2013年5月30日
IMG_7617 1年ぶりの小説、1年ぶりのモリミーのようです。内なる怠け者と対峙しながら読み終えました。読んでいる間、八兵衛明神にお参りに行ったり、近くの小汚い居酒屋で呑んだり、古びた喫茶店でまったりしたり、糺ノ森を歩いてみたり、振り返ると物語の舞台を楽しんでいました。そう言えば、宵山に行ったのは何年前のことでしょう。さて、この物語は朝日新聞夕刊で連載されていたものを丸ごと1本書き直したものだそうです。新聞の連載小説なんて、誰が読むんだと昔は思っていましたが、いつの間にか読むようになっていくらか経っています(毎日の儀式のようなもの)。モリミーの連載なら、ONE PIECE並に楽しみにして読むんですが。結局、全く内容に触れませんでしたが、まあ楽しく読みました。四畳半神話体系的な話が好きな方はどうぞ。

(15:19)

2015年05月18日

メイソン・カリー著
『天才たちの日課』
フィルムアート社
2014年12月15日
IMG_7408 タイトル通り、天才と呼ばれた作家、芸術家、音楽家、思想家、学者などが、どんな生活をして仕事をこなしていたのかが書いてある本です。アインシュタイン、ボーヴォワール、モーツァルト、キルケゴール、マルクス、フロイトなど、161名が紹介されています。本書の副題は「クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブではない日々」でして、天才たちの華やかな業績とは裏腹に、規則だった生活が浮き彫りになっています(なかには破滅的な生活をしている人もいますが、どちらかというと少数)。非常に面白いです。朝は何時に起きて、何を食べるのか、その後どのくらい散歩に行くのか、いつ仕事をしていたのか、頭に思い浮かべながら読みました。食事の内容はかなり楽しめました。私は毎朝、お嫁さんの淹れてくれたコーヒーとチーズをのせたトーストを食べます。

(13:54)

2015年04月27日

ロジェ=ポル・ドロワ
『娘と話す 宗教ってなに?』
現代企画室
2002年8月
IMG_6382 新年度に入って、なかなか時間がとれないので、娘と話すシリーズを1冊。左翼、国家に続き3冊目です。ユダヤ教があり、キリスト教があり、イスラム教がある。仏教やヒンズー教もある。ということは知っていても、なかなか宗教全体を俯瞰的にみるほどの知識はないという方が多いのではないでしょうか。本書は、例によって13歳の娘に対して「宗教とはなにか」を語る内容です。一つの宗教内にも複雑に宗派があり、対立したりしているわけですが、何はともあれまずは基本を知ることが肝要です。宗教に限らずですが、巷で実しやかに囁かれていることより、しっかりした根拠のある情報(やっぱ本ですかね)をもとに知識を積み重ねることが真理への近道です。近年、何かとイスラム教にスポットがあたっていますが、報道される内容をなぜ?という疑問を常にもって接することが大事ですね。ちなみに私は仏教徒です(たぶん)。

(13:18)

2015年03月12日

橋爪大三郎
『面白くて眠れなくなる社会学』
PHP研究所
2014年12月4日
IMG_4949 少し本を読む時間が取れたので、社会学について読みやすそうなものを1冊。少し興味があって、専門的に勉強していない方には、とてもいいと思います。社会がどのように成り立っているのか、非常にわかりやすく書いてあります。普段、当たり前のように過ごしていて、いざ説明するとなると言葉に詰まるような事柄ばかりです。言語の性質について、否定、仮定、執行、命令、宣告、約束、告白で説明されている部分で、もう虜になりました。戦争、資本主義、リバタリアニズム(自由市場主義)と現代社会を読み解くうえで、重要な概念についても易しく触れられています。人類の文化の中心である宗教について、死はたまた幸福とは何か、言語化された客観的な解説は、豊かな社会生活に必ず役に立つと思います。自由を重んじ、誰でもない自分の幸せを追求することこそ、良い人生を歩む基礎となるでしょう。

(17:51)

2015年03月09日

太田あや
『東大合格生のノートはどうして美しいのか?』
文藝春秋
2009年4月15日
IMG_4897 『東大合格生のノートはかならず美しい』の続編に位置付けられる本です。ノートって、なんでこんなに面白いのかと思わされますね。主として勉強するときにノートテイキングをするわけですが、美しい(ただきれいに書くというのではない)ノートを作るというのは、その背景には“学び”があるのだと思いますし、“勉強を楽しむ”という要素が大きいように感じました。私も昔からノートにまとめるのは好きです。勉強するって、やっぱ楽しいんですよ、きっと。気分の浮き沈みや継続性というのが、ノートを取り続ける上での難しさなのですが、そういう意味で東大生のノートは、やはりスゴイですね。自身の大学受験時代のノートや大学時代の講義ノートも手許にありますが、機械的な部分が多くて、これじゃダメだと思ったりします。今でも講義ノート、研究ノート、日々のメモ帳とノートは必須アイテムで、日々書き込んでいますが、本書でいうテンションの乱れ全開だと思います。あと、研究ノートがある日を境に、プツンと切れたように白紙になっているのが…。

(20:49)

2015年02月01日

伊集院静
『無頼のススメ』
新潮社
2015年2月1日
IMG_3884 同郷の伊集院さんです。私とは柄の異なる方なので、ストレートな物言いに少し嫌悪感があったりするのですが、嫌いにはなれない方です。嫌いにはなれないのは、考えていることは案外同じだったりするからでして、本書もそうでした。自分の正体を見極める、というのはすごく大事なことで、ありのままの自分を知り、それを認めることです。自分がいかにダメな人間であるかを知り認めることで、生き易くなると思います。あと、中庸を求めることもとても大事で、特に昨今の世界情勢をみていると、極端な論調が目立ち、争いの火種となっているように感じます。人の直感を侮るなかれという趣旨の話がけっこうあるのですが、人間に生来備わっている危機管理能力は侮れないと思います。便利なものには毒があり、手間暇かかるものに良薬は隠れていることをしっかり見定めて過ごしていきたいものです。

(15:07)

2015年01月26日

フィルムアート社編集部
『じぶんの学びの見つけ方』
(株)フィルムアート社
2014年7月24日
IMG_3699 めっきり読書量が減ってしまっている今日この頃。ようやくの更新です。本書は、いろんな分野で活躍されている26名の方の自分なりの学び方が紹介されています。本当に多岐にわたる面々で、思うところもいろいろありました。私なりに共感した部分としては、“自分の役割を最大限に引き受けてつとめること”、“「ぶれない」より「ぶれる」人間でありたい”、“失敗するとわかっていても、本当に失敗するまで納得できない”、“コンプレックスは「克服」ではなく「共存」する”、“「真似び」からの「学び」”、“ゆったりとした自然な流れの中で起きる「?」と「!」の双発による学び”といった、学校で授業で学ぶものとはかなり距離感のあるものでした。教えるというより、相手が自ら変わっていくような場を与えること、相手に「面白い」と思ってもらうかが大切であろうと思います。“新宿アルタ前で授業をする覚悟”というフレーズがあったのですが、毎回この気持ちを忘れずに教壇に立ちたいものです。

(14:05)

2014年12月08日

岩井俊憲
『「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 働く人のためのアドラー心理学』
朝日新聞出版社
2014年7月30日
IMG_1826 夏にABC本店によったときに購入した本です。そんなに疲れ果てているわけではありません。副題にあるアドラー心理学についての本で、要はものごとは捉え方次第だという話です。「人間の行動には、【原因】があるのではなく、未来の【目的】がある」という考え方は、その通りで結局は皆、自分で思っているようにしか行動していないものです。あと、主観というのは本当にコワイもので、人間関係が拗れる場合、大抵は事実に対して歪んだ捉え方をすることが多いものです。なんだかうまくいかないときには、まわりとズレていることが多く、極端な場合なんかはまわりと合せていったほうがよいとするアドラー心理学には共感しました。何はともあれ、楽観的で建設的な心の持ちようで、すべてはうまくいくと思います。

(22:21)

2014年11月11日

長谷部葉子
『今、ここを真剣に生きていますか? −やりたいことを見つけたいあなたへ』
講談社
2012年12月10日
IMG_1216 SBSでふと目に留まった本です。特にやりたいことを見つけたいとか思っているわけではありません。帯に「慶應大学SFCビッグママの人生が変わる授業」とあったので、どんな授業なのか興味が湧いて読んでみました。私には到底できない芸当ですが、語られていることは本質をついていると思いました。特に「社会貢献」や「ボランティア」という言葉の危うさについて、ボランティアの押し売りや美化し過ぎて本質を失っている様子を指摘されているのは、実践されているだけあって説得力があります。「交流筋」を鍛える、という部分があるのですが、コミュニケーションをとり慣れている人から始めるのは、定石ですね。相手との距離感がとれずに負荷をかけてくる方や反応しない方だと、鍛えられるどころか萎えてしまいます。私のようなコミュニケーション下手には、あと数が必要でしょう。生活のリズムの大切さは、事を成す人の共通項だと思います。規則正しい生活こそ、力を発揮する基礎です。

(23:30)

2014年11月05日

松浦弥太郎
『考え方のコツ』
朝日新聞出版
2012年9月30日
IMG_1127 去年『日々の100』を読んでから、たまに読むようになった松浦さんの本です。SBSで見かけて購入しました。こないだ読んだ『100の基本』で十分だったな、というのが率直な感想です。よくある自己啓発系ハウツー本とあまりかわらない印象です。「「なりたい自分」を想像し、きちんと計画してコツコツやっていくより、今、目の前にあることをしっかりと務めて、流れに身を任せたほうがうまくいくと僕は思っています。」というのは、私もそう思っています。その人の経験なのでしょうが。あと、はっきり注意するのは大事だと言われるけど、性格に起因しているものであれば難しいというのも同感です。人間どれだけ失敗して、どれだけ気付きを得るかですね。

(22:36)

2014年11月02日

與那覇潤
『中国化する日本 増補版 日中「文明衝突」一千年史』
2014年4月10日
文藝春秋
IMG_1072 ↓で読んだ『国家』に通ずるものがあるように感じました。人間の思考とは単純なものです。TVでたまに見かける與那覇さん、発言はいかにも東大卒な雰囲気で、本書もそうなのですが、内容はとても面白かったです。内心違和感のあった部分を、わかりやすく解明されているように感じました。抽象化こそ学者の仕事ですね。最後の宇野さんとの対談にあるのですが「平家・海軍・外務省、都市・リベラル・インテリが負け組になる理由」というのが、本書の内容だと思います。形状記憶合金が入っている「江戸時代化」の日本人気質は、そうは変わりそうにありません。言いようによっては、社会全体でうまくバランスをとっているようにも見えます。ただ、弱肉強食の時代をこのままでどこまで生きていけるのか、なかなか答えは見えてきません。

(23:13)

2014年10月31日

レジス・ドブレ
『娘と話す 国家のしくみってなに?』
現代企画室
2002年7月10日
IMG_1016 去年の6月に姉妹本の『娘たちと話す 左翼ってなに?』を読みました。SBSで目にしたので購入。前述の本と同様、フランスが前提です。原書のタイトルは『娘に語る共和国』だそうで、共和制国家とは、という内容になっています。日本人は、国家とは何かということをあまり意識していないと思います。無理やりイメージするとしても天皇万歳的な国粋主義者を浮かべるのがやっとな気がします。あくまで私のイメージですが。社会の仕組みを理解して、責任ある大人(市民)として生活を送るには必須の教養と言えるでしょうね。

(18:46)

2014年09月21日

小林賢太郎
『僕がコントや演劇のために考えていること』
幻冬舎
2014年9月10日
IMG_0177 私は小林賢太郎作品のファンです。舞台は可能な限り観に行っています。さて、ここのところ説教くさい本が続いているのですが、この本もそういった感があるのは否めないところです。ここに書かれてあることは、コントや演劇に関わらず、すべての職業に通じる話だと思います。賢太郎氏の考えていることは、基本的に私のスタンスと一致していると感じました。「うちはうち、よそはよそ」であるとか「「ウケる」と「売れる」と「有名になる」を分けて考える」というのは、絶対そうだと思うし、基本を忘れずにズレた行動を律しながら、自分の道を楽しみながら極めていきたいなぁと思う次第です。こういう話は(とくに芸事に関しては)、『風姿花伝』のような古典にしっかり書かれてあることでしょう。

(18:11)

2014年09月13日

松浦弥太郎
『100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート』
マガジンハウス
2012年9月25日
IMG_9941 松浦さんの日々の100の基本と“COW BOOKS”という本屋での100の基本(チェック項目)が短文解説付きで紹介されている本です。仕事場でのチェック項目は、かなり説教臭く感じると思います。まあ、大人になると誰も指摘してくれないので、よかったのではないかと。「100冊の本を読むよりも、よい本を100回読む。」わかってはいても、本については多読の方針をとってしまうのですが、100人と付き合うより、好きな人に100回会った方が相手と自分の本質がわかってくるというのは、なるほどです。古典をしっかり読めば、道徳については言うことないと常日頃から思います。ただ、「本は読むもの、飾るものではない。読んだら処分」蔵書という感覚はないというのは、相容れません(笑)「面倒くさいを楽しむ」“面倒くさい”という言葉は、本当にネガティブに働きます。日頃から気をつけるに越したことはないです。「健康管理が一番の仕事」病気で休むのが、健康管理という仕事を疎かにしたことの結末と捉えるのはその通りです。仕事を通して社会のために何ができるか、これなしに仕事はできませんよね。

(22:39)

2014年09月06日

水野学
『センスは知識からはじまる』
朝日新聞出版
2014年4月30日
IMG_9855 タイトルを見たとき個人的にはセンスをアイディアに変換しました。水野さんの作品はとても好きで、著書もかれこれ6年くらい前ですが『グッドデザインカンパニーの仕事』を読んだことがあります。「センスのよさ」を数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力と定義されています。社内説得の道具となりがちな市場調査の功罪についても触れられていました。人の感覚はとても敏感なもので、理由はわからないけど、高い精度で丁寧につくられたものであることは鋭く感じ取れるものです(言葉を巧みに使って騙すものは除きますよ)。相手を小手先で欺いても通用しない(続かない)のは自明で、相手を欺かないための精度が必要というのは共感せざるを得ないです。

(23:04)

2014年05月21日

谷本真由美
『日本に殺されず幸せに生きる方法』
あさ出版
2014年1月17日(電子版)
20140521 Kindleの大安売り(本人の宣伝)で手を出してしまいました。めいろまさんです。読めば読むほど、偏っていると思わざるを得ないのですが、内容は相変わらず面白いです。前半は、日本の労働について。協約上の時間外労働の上限で大日本印刷の1920時間には度肝を抜かれました。生活保護や刑務所生活がいわゆるブラック企業の社畜より楽で豊かな生活ができるというのも、世間体というものがなせる技なのかと思ったりしました。教育にかけるおカネと医療・介護にかけるおカネで、将来性がある(還元される)のは前者という現実にどう向き合えば明るい未来が切り開けるのでしょう。老人も減っていく状況になってきた日本の未来とは。後半は、相変わらずのイギリス賛美で、書かれている内容は(そうであれば)素晴らしいのですが、実際のところは見てみないとわかりません。どうなんでしょう。何にせよ、透明性の低い組織(社会)はいかんです。「コネ」で動く社会の未来のなさといったらね。アンチ既得権と権威。「諸君、狂いたまえ」by 吉田松陰です。日本の問題は、仕組みの問題です。能力があるのは間違いないはず。昭和的価値観を見直せば、いっきに開花すると思います(きっと)。もちろん、誰にとってもいい社会になるとは思いませんが。巻末に、本人がやる気になっていないのに、何を無理強いしても無駄だという話は、全く持ってその通りです。あと、多くの選択肢を持つことが人生を豊かになる秘訣です。

(14:43)

2014年03月24日

高柳融香
『普通の女性会計士のありえない日常』
幻冬舎
2013年3月20日
IMG_6119 あっという間に新年度目前です。いつ購入したのかは覚えていないですが、手許にあったので読んでみました。会計士(監査法人)の職場というもののリアル?が垣間見える1冊といったところでしょうか。どこにでもある職場の下世話ネタ(愚痴)ではありますが、面白く読めます(だからこそ?)。気分を害す方もいらっしゃることでしょう。まあ、公認会計士という夢を抱いている方は、ひとつの視点として読んでみてもいいかもしれません。士業というのは、無職でも自営業として、失業給付の対象にならないというのは、結構衝撃でした。

(12:49)

2014年02月24日

栗原良平・純子
『A GUIDE TO THE WORLDめぐれば始まる 世界一周』
リベラル社
2013年5月23日
IMG_4630 海外に行きたい気持ちが溢れ出て、瓢箪山TSUTAYAで購入。帰りの電車内で一読。実際に777日で世界一周旅行をした夫婦の旅行記です。まあ、ブログを読むような感覚でしょうか。世界82カ国の現地レポは、面白かったです。そもそも知識やイメージすらない国もあったので勉強にもなりました。知らない内容がでてきたら、すぐに検索して詳細を知れるのも時代ですよね。旅行雑誌や旅行本は、多くが特定の地域・場所についての観光案内ですが(それが目的だからですが)、全体を程よく搔い摘んだものというのは意外とありません。たまに、世界遺産や絶景を集めた写真メインのムックは買いますが。いや〜、こんなの読んだら、気持ちがますます高ぶってしまう。逆効果な1冊でした。

(21:46)

2014年02月03日

田中康雄
『もしかして私、大人の発達障害かもしれない!?』
すばる舎
2011年2月25日
IMG_4428 今までなかなか表面化しなかった“周りの人からするとできて当たり前だけど、自分にはできなくて当たり前”といったことが少しずつ理解されてきています。現代社会を生きていくなかで、大事な視点だと思う今日この頃。誰にでもある性格上の凸凹(脳の発達のアンバランス)が生活に支障をきたすと障害となるわけですが、本人さえ気付けないことが多いようです。性格の凸凹程度に収まっていると思いますが、コミュニケーションは生来苦手(苦痛といったほうが近いか)ですし、几帳面な事務仕事は得意な方です(だと思っています)。毎日不安でいっぱいだし、思ったことを素直に言ってしまい失敗することもしばしばあります。誰にでも得意・不得意があるものです。最近は、情報技術の発達のお陰で、効率よく多くの情報処理や分析が可能になり、ホワイトカラーの仕事では、特定の仕事のみを行うのではなく、一通り何でもそつなくこなせるオールマイティな能力が求められるようになっています。なんでも普通にこなすというのは、実は普通ではなく、この普通ではない普通を求める傾向が、世の中を窮屈にさせている原因なのかもしれません。

(22:59)

2013年12月22日

山内太地
『大学のウソ―偏差値60以上の大学はいらない』
角川書店
2013年11月10日(電子版)

20131221 大学教育に関しては、考えることが多過ぎて錯乱なうです。本書は、主に海外大学の紹介で、日本の大学では勝負にならないという話。山内さんの現地取材レポは、少し割り引いて読まないといけないな、といつも思うのですが、大まかにはその通りだと思います。こういう話を聞くと、自分の留学熱が刺激されます。海外でもう1回、好きな勉強をしてみたいと(自分の能力の低さに辟易している日々)。日本の大学のカリキュラムは非常に硬直的で非効率であることは確かです。当事者である私もそう思います(現場で先生方は少ない時間の中でとても努力されているにも関わらず)。遅々として進まない大学改革には、小手先ではなく制度を根本から変えてしまうくらいの思い切った改変が必要でしょうね。そのとき自分が生き残れるのかはわかりませんが、変わらなくては変わりません。日本の型に嵌めようとする変な風習(いつからなんでしょう)が根っこにあるように思います。大局観をもたないといけませんね。高齢化がますます進み、20年、30年後の日本はどうなっているのか。

(23:15)

2013年09月18日

佐藤庸善 著、大学院留学コンサルティング編
『最新版 大学院留学のすべて 入学後絶対後悔しないための10のステップ』
明日香出版社
2011年4月23日
IMG_2156 海外留学というのはいつになっても夢ですよね〜。とは言え、海外留学を考えている学生を対応するにも全く知識もないので、ちょっと知識をつけておこうと夢見がちな気持ちで読んでみました。本書はかなり現実的かつ丁寧に300頁という内容からは、かなり内容の詰まったものだと思います。まず最初に手に取る本としてよいのではないかと思いました。しかし、日本の大学院受験とはかなりシステムが違うのですね。あと、大学院の役割や制度についても知れて、かなり有益でした。恥ずかしながらIELTSやGMAT、GREといったテストを初めて知りました。ちょっと気になったので学部時代の成績を引っ張り出してGPAを計算してみたりしました(3.4でした)。それにしても自分の場合、大学院云々の前に博士号をなぁ…

(17:55)

2013年08月16日

内田和成
『論点思考』
東洋経済新報社
2010年2月11日
IMG_1247 いつ購入したのかは定かではありませんが積読の1冊。姉妹書である『仮説思考』は読んでいたのですが、book diaryを検索すると読んだのは7年前のようです(驚)。日々、教学改革に携わっていて感じるのが、論点設定の重要さ。正しい問い、真の問題に気付く力が問題解決の肝であるということです。今回、なるほどだと戒めておきたいのが、現象か観察事実を論点と間違えないことです。これは多くの議論、特にビジネスの現場でありがちです。実行すれば成果が上がる「筋のよい」論点を設定したいものです。コンピュータのシステムダウンを例にした、症状から原因のあたりをつける難しさは言い得て妙ですね。

(10:50)

2013年08月07日

藤田昌也
『会計理論のアポリア』
2012年12月10日
同文舘
IMG_0850 そういえば、藤田先生の会計計算構造論は好んで読んでいた頃もありました。冒頭に「利益は存在しているのであろうか? 利益はどこからくるのであろうか?」という問いかけがあり、フロー計算、ストック計算の論理から包括利益や分配可能利益、引当金、資本と負債・資本と利益の区分について、会計学のアポリア(行き詰まり)を展開されています。おもしろいです。知的好奇心を刺激されまくり。会計学をしっかり学んで、卒論のテーマを考える時期にある学生さんなどには読んでもらいたいなぁと思う一冊です。試験寄りになりがちな授業でも、こんな話ができるといいなぁとか思ったり…。そう言えば、研究室には藤田先生編著の『会計利潤のトポロジー』があります。こういう言葉が好きなのかな

(16:12)

2013年06月30日

吉川昌孝
『あふれる情報からアイデアを生み出す「ものさし」のつくり方』
日本実業出版社
2012年10月20日
IMG_0322 博報堂の生活総合研究所というところで考えられた情報をアイデアに加工する「INSIGHTOUT」という研究アプローチについて紹介されています。情報爆発のこの時代、情報に振り回されているなぁと日々感じ、どう情報を整理したらいいかを日々悩んでいます。最初に書かれてある「情報メタボ」「視野狭窄」「情報の運び屋」は気をつけなくてはならない視点です。「INSIGHTOUT」については、インプット部分がとても参考になりました。アイデアやプレゼンについては、同感といったところ。最後に付録として、実際の事例が紹介されています。私の研究スタイルもこんな感じですね。完全に滞っていますが…

(13:25)

2013年06月24日

アンリ・ウェベール
『娘たちと話す 左翼ってなに?』
現代企画室
2004年11月15日
IMG_0285 なかなかゆっくり本を読めないので、手許にあった瞬殺で読めそうな本をチョイス。日常的に使用される右翼、左翼ですが、意外と言葉の定義は曖昧です。ちなみに本書では、右翼・左翼の語源は1789年8月のフランス国民会議における王の権限を決める議決で右に王の支持者、左に反対派(革命派)が集まったことに始まると解説しています。著者がフランスの方なので、ほぼフランスの話で解説されています。左翼、右翼の解説はもちろんですが、教養を身につけることの重要性を説いているように感じました。ちなみに私はどっちでしょう。これが結構難しい。自分の立ち位置さえ、わからない未熟者なのです。

(21:44)

2013年05月15日

松浦弥太郎
『日々の100』
青山出版社
2009年3月29日
IMG_9550 「暮しの手帖」編集長の書き下ろしエッセイです。小物を中心に、身の回りにある愛着のあるモノ、大切にしているモノなどを100個取り上げて、写真とともに紹介されています。とても人間味のある内容で、忙しいなか息抜きに読んでいて、ほっこりした気持ちになれる1冊でした。自分でも身の回りにあるもので、ちょっとしたこだわりや大切なものを写真と文章でまとめてみるのもいいな、と思いました。いいモノに囲まれることは、人生を豊かにしてくれます。なんてことのない普段の生活ひとつひとつに、ちょっとしたエピソードが紹介できる人って素敵ですよね。最後に“僕のこと”ということで著者の経歴が載っているのですが、かなり変わった経歴の方で、それも魅力的だと感じました。

(13:11)

2013年04月16日

入山章栄
『世界の経営学者はいま何を考えているのか』
2012年11月25日
英知出版
IMG_8975 超オススメ本です。会計学にもこんな本があったらと思わずにはいられない(私では能力不足)。研究活動について、自分を見つめ直す材料にもなりました。「おもしろい」ということと、それが「真理に近い」かは別の話というのは、とても大事な観点です。ここ最近、自分の中でもキーワードになっている「べき法則」は、複雑系の社会を分析するにあたって、やはり重要な概念ですよね。平均をとった統計分析結果と実際の企業の競争力には乖離があるように思います。現在は実証研究も蓄積がされてきているので、研究を研究するというメタ・アナリシスは有用だと思いました。いや〜、経営学おもしろいですね!

(11:18)

2013年03月25日

田端信太郎
『MEDIA MAKERS –社会が動く「影響力」の正体』
宣伝会議
2012年11月10日
IMG_8729 上京時の新幹線の中での1冊。Twitterでお馴染みの田端さん(@tabbata)の本です。アドタイの連載をベースにしているということです。メディアに関して、ビジネス観点から見ることはあまりなかったので、戦略や管理会計的に見れたのはよかったなと思います。経営資源の「人・モノ・金」の金がボトルネックにならなくなっているというのは確かに感じますね。人材(才能)やコンシューマーのアテンションが重要な要素になってきているというのは同感です。これだけ変化の激しい社会ですから、競争力を持ち続ける、生き残るためには“不易流行”がキーワードかなと思いました。

(11:35)

2013年03月17日

小説の一行目研究会
『小説の一行目』
蠅靴腓Δい鵝、┘▲廛螻発:螢▲疋戰鵐船磧
2013年1月17日(アプリリリース日)
IMG_8547 iPhoneアプリで落とした書籍(?)です。昭和10年から平成24年上半期までの芥川賞、直木賞の全受賞作品325作の最初の1行目を収録しています。著作権に触れずに、よくこれだけの数の作品を収録したなぁと思ってしまいます。数文字のものから、3ページに渡る長文まで、実に多彩で想像力をかき立ててくれる文章でした。個人的には情報量の少ない短文の方が読んでいて刺激的です。世の中には変わるものと変わらないものがあると思うのですが、文章(小説)というのは、どの時代も変わらないもので、いつの時代も人は皆同じことを考えているのだなぁと感じました。きっと、1000年後もベストセラーは恋愛ものなのかもしれません。出身高校には、蘯のぶ子と伊集院静の芥川賞・直木賞作家がいるのですが、やはり目に留まるものです。『光抱く友よ』は、防府を思い浮かべました。

(22:50)

2012年12月10日

香山リカ
『気にしない技術』
PHP研究所
2011年11月1日
IMG_6541 久々に読みましたよ、香山さん。昔から結構読むことは多いんですよね。エンタメ系でさらーっと読めるので。まあ胡散臭いですが。こういう極端な例示で相手を納得させようとする論法は、ツッコミどころ満載ではありますが、やはり読み手としては面白く読めるものです。結局、否定している対象に対してと同じパターンで逆の内容を返しているだけなのですが…。ワードショーを鵜呑みにするような方、思い込みの激しい方なんかは嵌ってしまうのかな。勘違いはしない方がいいです。物事は客観的に判断しましょう。さて、「気にしない」ことは結構大切です。ちょっと前に鈍感力なんてものがありましたが、まさにそれ。ストレスは溜め込まないことです。はい。

(17:33)

2012年11月29日

佐々木俊尚
『「当事者」の時代』
光文社
2012年3月20日
IMG_6365 新書にして465頁というちょっと文量は多めの1冊。今月厳しいかなと思っていたところ、ちょうど体調を崩して通院がいくらかあったので、その待ち時間で読了。キーワードは“マイノリティ憑依”です。自分都合で弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁し、当事者意識が薄いというのが根幹にある問題提起です。本文では“エンターテイメント化された免罪符”が本質とあります。『ノルウェイの森』での緑の「こいつらみんなインチキだって。適当に偉そうな言葉をふりまわしていい気分になって、新入生の女の子を感心させて、…」というセリフは言い得て妙です。日本人における戦争などでの視点として、被害者=加害者という解決の難しい論点もなかなか面白い内容でした。何か発言する際には、当事者意識をもって当たることが大切ですね。

(12:12)

2012年09月25日

森田正康
『僕たちは知恵を身につけるべきだと思う』
クロスメディア・パブリッシング
2012年9月11日
IMG_5811 おもしろい経歴(UCバークレー→ハーバード→ケンブリッジ→…→東大)の著者です。タイトルは今の時代に合っているのではないでしょうか。内容はなかなか面白い処世術だと思います。“安定を求めるのであれば、安定を捨てること”ってのは、大事な観点です。“これがしたい”“こうなりたい”を具体化するべきでしょう。そして、前向きに取り組んでいく。合理性と義理人情は切り離せないという話も頷けます。各セクションの最後に偉人紹介や賢者の知恵というミニコラムがありますが、夏目漱石の「智に働けば角が立つ、情に棹されば流される、意地を通せば窮屈だ」は言い得て妙ですよね。全体を通して、所々日本語に違和感ありましたが、まあ細かいことは気にしない。いやぁ、これからの世界はエキサイティングですね。

(18:16)

2012年09月20日

志賀内泰弘
『なぜ、あの人の周りに人が集まるのか?』
PHP研究所
2012年5月21日
IMG_5795 また似たような本です。通勤でサクッと読める本をチョイス。水戸黄門かっという内容です(若干ネタばれ)。ポイントはマニュアル人間になるなということでしょうか。マニュアルというのは、あくまで最低限のもので上限ではないという。決められていることを決められている通りにやっているだけでは、なかなか発展はないよと。守破離という考え方もありますが、おもてなしに関してはマニュアルは最低限のもの。相手の心の琴線に触れるためには、やはり型に固執せずに、相手に合わせた臨機応変な対応というのが必要になるでしょう。個人的には「おせっかいだと思われたらどうしよう」という考えを少し後退させる必要があるなぁと考えさせられました。

(17:51)

2012年09月19日

千田琢哉
『あなたが落ちぶれたとき 手を差しのべてくれる人は、友人ではない。』
日本実業出版社
2012年8月20日
IMG_5792 ↓と同じく対人関係の本です。これまたサラッと読める本。70個の処世術といったところでしょうか。共感できるところは多いです(全部が全部ではありませんが)。タイトルの“あなたが落ちぶれたとき 手を差しのべてくれる人は、友人ではない。”というのも、一概には言えないはず。本書の内容は、要は自分をしっかり持てということなのではないかと解釈します。あと、心遣いは大切にと(ベタベタするのはダメ)。わかっちゃいるけど、なかなか実践するのは難しいんですけどね。日々の心掛けです。

(18:44)
五百田達成、堀田秀吾
『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』
クロスメディア・パブリッシング
2012年6月11日
IMG_5788 タイトルまんまの人なので、購入。各エピソードごとに“ここさめ(心が冷めてる)度チェック”があるのですが、まあ当て嵌まりますわな。コミュニケーションって難しいですよね。さて、内容は見た目通り、コンパクトで読みやすいです。心理的な考察が入るところがとても面白いし、共感しますね。「飲み会は這ってでも行け!」という教えは、到底私には出来かねますが。考え方(気持ち)次第で、見えてくる世界は違うものです。個人的には、こういう人それぞれの癖というのは、やはりこれまでの環境にあるのかなと。本書の最後にFBTwが紹介されているのですが、Twがつぶやきゼロでちょっとビックリしました(フォローしてみよう!って書いてあるのに…)。ちなみにFBの方は積極的に運営されています。

(10:59)

2012年09月15日

博報堂 研究開発局
『気づく仕事』
集英社
2012年4月30日
写真 いわゆる“気づき”に焦点を当てた本です。“気づき”から得るものは計り知れないといっていいでしょう。そして、“気づき”を得られなければ、成長はない。本書は、広告を生業とする博報堂において、いかに生活者が気付いていないことに気付くことができるかという課題に対する“気づき”を得るための方法論をまとめたものです。会議ではなく打合せによる共同脳空間をつくるというのが主な内容といってよさそうです。なるほどなぁと思ったのは、サッカーでのキラーパスを気づきに置き換え、いつ、どこで、どのように生まれるかは、わからない、ただ、それを得るための効果的な道筋があるという。つまりは、かたち(組織やフォーメーション)を整えただけでは、生まれないという。とっても頷けます。

(09:37)

2012年08月28日

佐野研二郎
『今日から始める 思考のダイエット』
マガジンハウス
2010年3月25日
IMG_5370 LISMO、ニャンまげ、Tブー!Sなどを手掛けられたアートディレクターの方だそうです。考えずに簡単に読めそうなので購入しました。こういった広告系(クリエイティブ系?)の内容は、アイディアの発想の参考として、とてもいいですよね。思考のプロセスとして、間違っていないと思います。クリエイティブな人って、発想の裏に膨大な蓄積(努力)があって、かつ情報の整理がうまいというか、非常に冷静かつ的確にミッションを遂行されています。そして、何よりそれを楽しんでいる。本書で、自分でも特に意識したいのは、リミット、速決、寝かすの3つですかね。自分に甘くいては、なかなか先に進めません。

(12:34)

2012年08月21日

渡部昇一
『国民の修身』
産経新聞出版社
2012年7月31日
写真 特に思想的にアレなわけでもないのですが、ちょっと目に留まって、内容に興味を持ったので。解説は素っ頓狂でしたが、内容は楽しめました。天皇陛下万歳以外は、とてもいい教訓だと思います。日本人の持つ道徳そのもののイメージと言ってもよさそうです。それにしても全く時代背景も異なるのに、その生活様式を理解できるのが不思議なものです。昔はカタカナが先で、ひらがなが後だったんですね。小学校低学年の教科書なのに、とても読みづらかったです。自分のときの道徳の教科書や内容はあまり覚えていませんが、このくらいの内容がシンプルでいいですね。やはり四経がもとになっているのはいい。

(23:06)

2012年07月26日

ジョン・キム
『媚びない人生』
ダイヤモンド社
2012年5月24日
IMG_3709 ここのところ経歴詐称で叩かれていた、慶應のキム先生です。ちょうどその問題が出る前に購入していたのですが、なかなか読むことができずに…。ご本人がどのような方なのかは、よく知らないのですが、この方の考え方というか、人柄がものすごく出ている内容だと思います。共感できる内容です。少々、主張が強いですが。これからを生きる学生の皆さんには、本書で書かれていることを意識して欲しいですね。私なりの解釈では、自分に正直に生きるということでしょうか。上っ面を気にしていたら、前には進めません。良い面、悪い面、すべてを素直に受け止めて、前に進んでいくための力に変えていく。これが肝要です。

(12:28)

2012年06月04日

杉山恒太郎
『クリエイティブマインド つくるチカラを引き出す40の言葉たち』
インプレスジャパン
2011年10月21日
IMG_3311 「ピッカピカの一年生」、「セブンイレブンいい気分」を手掛けたクリエイターの杉山さんの言集です。簡単に読めますし(量が少ない)、とても含蓄があっておもしろかったです。共感した言葉をご紹介。「だれも見たことのないような すばらしい作品は、いつも自由な精神から生まれる。」※制約(不自由)が大切の意「仕事とプライベートは分けない。両方一緒に楽しまなきゃ。」※ON/OFFなんてない、いつもONであれの意「加害者意識をもって生きろ。被害者意識をもって生きるな。」※被害者意識からは何も生まれないの意「「教養」は、英語だと「リベラルアーツ」。つまり、「自由になる技術」。知識は人を自由にする。」※情報や単なる知識ではダメの意「アイディアは思い出すもの。」※アイディアとは蓄積であるの意「自己模倣は、最大の敵。」※成功体験への安住はダメの意 他にもいろいろあるのですが、勉強は「直観力を磨くため」という小柴昌俊さんの言葉は“なるほど”と思いましたね。いやー、こういう意識って大切。

(14:17)

2012年04月30日

内田樹
『街場の大学論 ウチダ式教育再生』
角川書店
2010年12月25日
IMG_2942 大学のこととなると、ちょこちょこ名前が挙がってくるので買ってみました。何気に、過去にも著者の本を読んだことがあることに今日、気付きました。結構、共感する内容が多い本で、ドックイヤーもいつもより多かったかも。ブログ記事を書籍したもののようで、ちょっとしたコラムが延々と続いている感じで読みやすいです。さて、紹介したい内容が多くて困りますが、とりあえず、日々の教育活動を丁寧にする他にすることはないかな、というのが私の結論。ムダなものはムダ(形式化や数値化が目的化してしまうとか)なので、しっかり地に足のついた改革が肝要ですね。いろんなところで使えそうな言い回しがいっぱいありました。

(19:59)

2012年03月19日

瀧本哲史
『僕は君たちに武器を配りたい』
講談社
2011年9月21日
img2990 卒業式シーズンということもあるのでしょうか。手に取ってみました。本書では「英語・IT・会計知識」を“奴隷の学問”と切り捨てており、会計を担当している私としては、残念な気持ちはありますが、今後生きていく力を身につけていくには、なかなか刺激的な内容なのではないかと思います。起業論を専門とする著者の意見は、完全な投資家目線なのですが、資本主義社会に暮らしているわけなので正しい観点と言えます。個人的には、ちょっと極端かなぁと思うところも多々ありますが。生き残るためには唯一の人間になること、英語の勉強をする前に自分の商品価値(売り)を作れというのは、確かに的を射ています。あと、従業員を大切にする会社は、顧客を大切にする会社、その逆も然りというのは言い得て妙です。もともとのテスト結果&学歴重視に、今は+αで意欲、コミュニケーション力、ネットワーク力と企業が求める人材像というのは目茶苦茶だと思う今日この頃。結局は、地道にこつこつきっちりと物事をこなせる力がモノを言います。

(02:26)

2012年02月25日

津田大介
『情報の呼吸法』
朝日出版社
2012年1月15日
IMG_1863 久々にソーシャルメディアに関する本を読みました。これ系の本を読んだ後は、大抵、「おっ、それやってみようかな」ってのがいくつか出てきて、試してみるということが多い気がします。Twitterを本格的に使い始めたのも本がきっかけだった気が。さて、総じて共感できる内容でした。あとがきにある「正直者がバカを見ない世界」というのは、ハッとさせられました。正直に愚直に行動することが可視化されるというのは、いい部分ですよね。等身大の自分を「情報化」して、ソーシャルキャピタルを構築していく。あと、直感は勘ではなく、それまでの知識と経験で脳が「こうだろうな」って、高速に結論をくだすものというのは、確かにそうですよね。直感って、情報のストックと経験の差ですよ。

(20:45)

2012年02月17日

石渡嶺司、山内太地
『アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ』
光文社
2012年1月20日
IMG_1675 ご存知の通り、私は現場にいます。品のないタイトルですが、やはり興味津々です。思うところもいっぱいあります。私の基本的なスタンスは、継続は力なり。派手な結果はなくとも、こつこつ続けていくことが肝要だと思っています。教育にせよ、研究にせよ、就活にせよ。「特進クラス」と「幼稚園化」というのは、大学改革の最先端ですが、後者はよく叩かれますね。どの大学も(東大も海外の名門校も)初年次教育には力を入れていますし、面倒見がいいのは当たり前な気がします。多くの大学が教育力なくして明日はないのは避けられない現実。世の中としても社会に人材を還元できない大学は不要でしょう。個人的な感覚ですと、今までが異常だった(週に数日大学に来て、授業やって帰るなんて、どう考えてもおかしいでしょ?)と思います。どうでもいいことですが、国内の大学をすべて訪問されたという著者(山内氏)を昨年学内で一度見かけたことがあります。さて、頑張るしかないですね。

(13:34)