田中弘
『不思議の国の会計学』
税務経理協会
2004年8月20日
田中先生の時価主義批判第4弾です。過去の3冊同様とても読み易い本です。会計学の本に欠けている読み易さをこれほど平易な例えを交えて誰でも読めるように書いていらっしゃるのは田中先生をおいて他にはいないのでは。しかし、平易かつ大胆に書かれているので、極端な表現や事実から反するような過剰な表現が間々見受けられてしまうのは少し残念。そういう部分を除けば、共感する部分は多いです。主に、高株価経営批判(ビックバス、クリエイティブ・アカウンティングなど)、WASP批判(市場原理主義など)、離脱規定の問題、クリーン・サープラスの重要性(時価会計、包括利益など)などには強い共感を持ちます。しかし、折角誰でも読める内容なのに¥2,940じゃ、一般の人とは買わないわな。
『不思議の国の会計学』
税務経理協会
2004年8月20日
