2018年11月13日

山口周
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」
光文社新書
2017年7月20日(電子版)
20181113 過去最多のブックマークなのではないかという1冊。示唆に富んでいました。結構衝撃的だったのが、アカウンタビリティに対する批判です。過度に「合理的な説明可能性(アカウンタビリティ)」を求めすぎると、意思決定のプロセスにおけるリーダーの直感や美意識はほとんど発動されず、結果的に意思決定の品質を毀損する、アカウンタビリティは「無責任の無限連鎖」になるという言説です。アカウンタビリティ信奉者の私には、難しい問題だなという印象でした。さて、本書の概要は、サイエンス重視(論理と理性)に偏った経営は、必ず他者と同じ結論に至り、レッドオーシャンでの戦いになり、延長線上にストレッチした数値目標を設定し、現場のお尻を叩いてひたすら馬車馬のように働かせるというスタイルに至り、行き先が見えないままにただひたすらに死の行軍を求められている状況に陥るということでした。また、経営に関わる人たちの美意識がほとんど問われず、計測可能な指標だけをひたすら伸ばしていく一種のゲームのような状態は、今日の続発するコンプライアンス違反の元凶となっているということでした。結果的に、過去の優れた意思決定の多くは、「感性」や「直感」に基づいてなされていて、美意識(真・善・美)が大事だというオチなのですが、詳しくは読んでみてください。

(00:38)

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