太宰治
『斜陽』
新潮社
1950年11月20日
IMG_9755 『斜陽』にしました。薄かったので。女性が主人公ということで↓の2作と趣が違うように感じました。相変わらずの厨二感もよかったです。「かず子べったり」や「かず子がっかり」といった戯けたやりとりもよかったです。「ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュ」は一度家でやってみようと思います。明るさにのなかにある暗さ、暗さののなかにある明るさ、世間という社会に仮面を被りながら生きる人間の屈折した様や生まれに付き纏うアイデンティティーといった内面に迫る内容は、太宰作品の魅力ですね。また機会があれば読みます。