藤田昌也
『会計理論のアポリア』
2012年12月10日
同文舘
IMG_0850 そういえば、藤田先生の会計計算構造論は好んで読んでいた頃もありました。冒頭に「利益は存在しているのであろうか? 利益はどこからくるのであろうか?」という問いかけがあり、フロー計算、ストック計算の論理から包括利益や分配可能利益、引当金、資本と負債・資本と利益の区分について、会計学のアポリア(行き詰まり)を展開されています。おもしろいです。知的好奇心を刺激されまくり。会計学をしっかり学んで、卒論のテーマを考える時期にある学生さんなどには読んでもらいたいなぁと思う一冊です。試験寄りになりがちな授業でも、こんな話ができるといいなぁとか思ったり…。そう言えば、研究室には藤田先生編著の『会計利潤のトポロジー』があります。こういう言葉が好きなのかな