田中弘
『国際会計基準の着地点』
税務経理協会
2012年11月1日
IMG_7266 東京出張の新幹線にて完読。いつもながらのIFRS&時価会計批判です。講演内容を書籍化しただけあって、とても読みやすいです(もともと田中先生の本は読みやすいですが)。状況認識は人それぞれなので丸呑みすることはできませんが、一意見として読むに値する本でしょうね。学部生にもオススメです。どうしても二項対立的かつ欧米性悪説調に語られているので、その辺はIFRS推進の意見もきっちり理解することが肝要です。ただ、私も修論(何年前だ)で連単分離というかグローバルとローカルで適用する会計基準は異なるべきだと書いていたので(だって確定決算主義なんだから)、IFRSは国際資本市場で資金調達する企業の任意適用でいいとは思います。ただ、新たな財務報告として統合報告書が語られる昨今ですから、会計報告というのがこれからどうなっていくのやら。