石渡嶺司
『最高学府はバカだらけ 全入時代の大学「崖っぷち」事情』
光文社
2007年9月20日
DSC05113 “とりあえず大学”という感覚で大学進学率が高まり、入学者が減少するなかで大学は増え続け、限界にきている大学行政。かなり下世話な本ですが、ついつい手に取ってしまいました。一部の例を一般化する批判合戦は、世の中の常ですが、的を射ていることもあるわけで。面倒見もよく素晴らしい教職員もいらっしゃいますが、やはり全体としては官僚的で腐った部分が目立つ世界です。大学パンフの数字のカラクリは、ホントに酷いと常日頃から感じます。就職率が全国平均を下回っている大学・短大を見たことがないですし…。それにしても、通常の講義やゼミ、学生の相談に自分の研究、学会の準備にカリキュラムやら入試やら各種委員会、休日はオープンキャンパスに高校営業、大学教員も大変なご時世です。