清水吉男
『わがSE人生に一片の悔いなし』
技術評論社
2008年11月1日
20090422 久々のSE新書。現役の頃以来、ご無沙汰でした。SEという職業には畏敬の念を持っています。いいシステムを作るシステム屋は、やっぱスゴイと思います。プロであることとは何かを考えさせられます。本書は、随所に『論語』などの古典からいい文章が引用されています。「心が変われば 態度が変わる 態度が変われば 習慣が変わる 習慣が変われば 人格が変わる 人格が変われば 人生が変わる」「物を格して而る后知至る。知至りて而る后意誠なり。意誠にして而る后心正し。心正しくして而る后身修まる。身修まりて而る后家斉う。家斉いて而る后国治まる。国治まりて而る后天下平かなり。(『大学』より)」「なにかを為したいと思う者は、まずなによりも先に、準備に専念することが必要だ。機会の訪れを待っての準備開始では、もう遅い。幸運に微笑まれるより前に、準備は整えておかねばならない。このことさえ怠りなくやっておけば、好機が訪れるやただちに、それをひっ捕えてしまうこともできる。好機というものは、すぐさま捕えないと、逃げ去ってしまうものである。(マキアヴェッリ『戦略論』より)」そして、「切に思ふことは必ずとぐるなり(『正法眼蔵随聞記』より)」と。これが真理だと思います。