仲畑貴志
『みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。 勝つ広告のぜんぶ』
宣伝会議
2008年12月16日
1.18 こんなタイトルを付けられると、ついつい手にとってしまいます。内容はさしてセンセーショナルなものでもないんですけど。タイトルの意は、「広告とは、自分で自分の身内を誉める活動である。相当慎重に誉めないと馬鹿にされ、嫌われる。」ということなのだと思います。転じて、自分の立派な部分を、自分の口で語る男は嫌われる。確かに。“広告”っていうと、なんかクリエイティブでカッコイイな、なんて思い、アートや芸術に近い感覚をもってしまいがちです。「広告表現は商売のための表現です。自己表現ではありません。」という文章に、あっ、そうだった。なんて妙に頷いてしまいました。「日本語で言えよ、そんなこと。」と切り捨てられている言葉に、アカウンタビリティやコンバージェンス、ハーモナイゼーションといった私が普段使ってる単語がいっぱい書いてありました。ちょっとショック。まあ、私にとっては広告の用語も日本語で言えよ、なんですけど。最後の茂木さんの解説で、創造することは「制約」を受け入れることであるというのは、大変共感するところでした。