押井守
『凡人として生きるということ』
幻冬舎
2008年7月30日
9.19 「イノセンス」や最近では「スカイ・クロラ」なんかを撮っていらっしゃる映画監督さんです。全体を通して、現代の日本の有様を批判的に語られています。共感する部分も多いですが、少し違和感のある主張もちらほら。基本的に、押井さん自身の経験をもとに人生観を述べられていると思います。ボクは、今の若者はサービスに徹した便利で楽しい「娯楽」と昔ながらの人としての「倫理」という大人が提供する二重基準に翻弄されていると思いました。映画監督という職業を通して、自分の表現したい、主張したいことを貫いている姿は、スゴイなぁと思います。