ジョセフ・E・スティグリッツ著/楡井浩一訳
『世界を不幸にするアメリカの戦争経済』
徳間書店
2008年5月31日
スティグリッツの本は、訳本が出ると読んでます。『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』『人間が幸福になる経済とは何か』『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』に続いて、こないだ出版されたのが本書。これまでが、グローバリズム批判。そして、本書はタイトルのとおり、イラク戦争批判です。邦題は、これまでの流れを汲んで『世界を不幸にする〜』ですが、タイトルを直訳すると『3兆ドルの戦争 ―イラク戦争の真実のコスト―』といったところです。今回も実体をみた良書なのですが、如何せん批判につぐ批判だらけで、内容がネガティブ過ぎて読んでて気が滅入ります。少し、ジャーナリズムっぽくなっていて、少し期待はずれだったような感じもしました。もう少し学者的なところも欲しかったな、なんて。
『世界を不幸にするアメリカの戦争経済』
徳間書店
2008年5月31日
