高橋篤史
『粉飾の論理』
東洋経済新報社
2006年10月10日
11.12 思いのほか読み応えがありました。特にメディア・リンクスの部分から。会計不正だ何だと世間では騒がれていましたが、実際かなり黒い話なんだなぁと。世の中カネの周りに集まってくるハイエナがいっぱいいるんですね。しかし、普段理論だの基準だのと議論している世界と粉飾の現場があまりにも乖離していて正直戸惑いましたね。真面目な日本のサラリーマンが生きるか死ぬかの瀬戸際で手を染めてしまう麻薬なんですよね。そうでない人もいますけど。この本の登場人物にも妻子がいると思うと、なんか複雑な気持ちになります。