2019年05月

モチベーション革命

尾原和啓
『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』
幻冬社
2017年10月(電子版)
20190523 モチベーション大事ですよね。本書は、若者のモチベーション論です。無理とわかりつつも、定義上、自分もぎりぎりミレニアル世代と言っていいんじゃないかと思っています。ただ、団塊の世代の感覚は持ち合わせていないということは言い切れます。モチベーションを達成や快楽に求める旧世代に対し、本書で乾けない世代と表現されている若者は、意味合いや良好な人間関係、没頭に求めているという話です。ちょっと違和感のある部分もありますが「“労力の割に周りが認めてくれること”が、きっとあなたに向いていること」というのは、そうだと思います。人工知能には、理解することはできないであろう非効率と無駄に満ちた偏愛こそが、これからの価値なのかもしれません。また、やりたいことがない人にとっては、これからの時代は生き辛いと述べられています。生きやすいんだか、生きづらいんだか。

残業学

中原淳+パーソナル総合研究所
『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』
光文社
2018年12月20日
IMG_1533_2 紙の本は、超久しぶり。偶然にも同じ中原先生の本です。働き方については、常に悩んでいるわけで手に取った次第。超長時間残業する人は、長時間残業をする人より、若干幸福度が高いという研究結果は、かなり病んでるなぁと思いました。「仕事」「時間」の2つの無限を持っている日本の職場から、青天井の残業が発生してしまうというのは、その通りでしょう。ポイントは、無限に仕事をしてしまうことは、その人の意志や勤勉さからではなく、単なる「慣習」であるということです。残業削減施策でマズいのは、残業のブラックボックス化、組織コンディションの悪化、施策の形骸化ということで、組織への信頼低下、改革ゾンビになるというのは、耐性がついてしまうことも含め、よくよく気をつけなければならないですね。

武器になる哲学

山口周
『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』
KADOKAWA
2018年5月18日(電子版)
20190504 プラチナウィーク唯一の1冊。とても面白い1冊でした。『世界のエリートはなぜ「美意識」〜』を読んでから、ファンになりつつあります。副題にあるように50のキーコンセプト、そして最後に本が紹介されています。哲学・思想、アートは、苦手な部類なので、コンパクトにまとめてもらえるととても助かります。自分なりにそうだなって思ったのは、「説得より納得、納得よりは共感」、「ロゴス、エトス、パトス」が必要、「自由の刑に処されている」、「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」、「反論の自由」の大切さ、「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」といったところでした。最近、創造力が落ちているのでいっぱい本を読みたいですね。
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