2011年03月

2011年03月27日

石川純治
『複式簿記のサイエンス−簿記とは何であり、何でありうるか−』
税務経理協会
2011年4月1日
IMG_2738 石川先生の新著、『税経通信』の連載をまとめたものです。一般的に簿記というと、簿記検定とか税理士試験、会計士試験といった検定簿記、受験簿記がメインで扱われ、学問としての簿記は、大学の講義であっても触れられることはあまりありません(私の講義も同様)。いつも残念に思っているのですが、本書はそんな気持ちを晴らしてくれる大変いい内容になっています。常識や通念にとらわれずに、一般的なテキストに書いてある簿記を相対化することで、純粋に簿記の本質、計算構造を分析、解説されています。複式簿記の科学性は大変高く、その可能性は想像以上のものであることがわかってもらえる良書です。簿記を学んでいる方には是非手に取ってもらいたい1冊です。

(18:23)

2011年03月10日

田中弘
『複眼思考の会計学−国際会計基準は誰のものか−』
税務経理協会
2011年2月1日
IMG_2559 また1カ月経ってしまいました。例によって、上京の新幹線での1冊となりました。読み始めたのは結構前な気がしますが…。田中先生の本は、発刊される度に読んでいますね。個人的に共感する部分が多いからかな。本書は、税経通信の連載をまとめたものです。会計のあり方については時価だの原価だの、資産負債アプローチだの収益費用アプローチだの賛否両論ありますが、田中先生は一貫して原価主義会計を主張されている論客です。そして、いつも通り、時価会計、コンバージェンス(アドプション)に懐疑的な内容になっています。最後の方は会計職に関する話(主に税理士)になっています。目指されている方は、参考になるかもしれません。

(20:41)