2010年08月

2010年08月24日

日本公認会計士協会(監修)
『BARレモン・ハート 会計と監査 PART2』
日本公認会計士協会出版局
2010年7月6日
IMG_1055 学生の頃からその存在は知っていましたが、絵がビミョーなので読む気になれなかった会計士協会が作成している『BARレモン・ハート』。お勧めというコメントをチラホラ目にしたので、手に取ってみました。評判通り、思っていた以上によくできていました。読みやすいし、わかりやすいです。公認会計士の宣伝として、大変結構な内容です。公認会計士を目指そうと考えている学生さんは一読をお勧めします。マンガですし、すぐ読めます。私も“監査さん”くらいわかりやすく説明してあげられるといいなぁ。

(20:04)

2010年08月21日

本田直之
『ゆるい生き方 ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣』
大和書房
2010年6月5日
IMG_1046 気付けば、『レバリッジ・リーディング』や『なまけもののあなたが〜』と本田さんの本、かなり読んでいるみたいです。日々追われてストレスを抱えている方は、こんな考え方もあるんだと気軽に読んで頂くといいかもしれません。ただ、行き過ぎな部分もあります。筆者は1年の半分をハワイで過ごされるそうですが、確かにそういうゆっくりした世界に身を置くのは悪くないです。みんながピリピリしている空気が伝染する環境に四六時中さらされているとおかしくなりますからね。効率化すればするほどストレスになるというのもわかります。プライベートでは白黒をつけない、トレンドに翻弄されない、というのは大事ですね。ただ、本書にあるお土産を買わない、年賀状を書かないというのは、なんか極端な気がしましたね。まあ、私自身、お土産は買わない人ですけど。

(09:00)

2010年08月15日

野地秩嘉
『一流たちの修業時代』
光文社
2010年7月20日
IMG_1007 同日付発行の光文社新書が続きます。修業時代と言うと『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』を連想させますが、よくある敏腕経営者のインタビュー集です。この類の本は、好きでよく読みますが、エリートコースまっしぐらな方がいないのが魅力です。それぞれの方がそれぞれに苦難な道程を経て、今があるというのはとても勇気付けられます。共通点を見出すとすれば、諦めずに続けてきたことである気がします。継続は力なり。日々、芯をもって、事に当たりたいですね。

(19:08)

2010年08月11日

片田珠美
『一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病』
光文社
2010年7月20日
IMG_1007 久々に精神・心理系の本を読みました。面白かったです。「成熟拒否」を象徴する「打たれ弱さ」「他責的傾向」「依存症」という3つの問題を分析されています。端的に言えば、大人になれない人が多くなったとの分析です。「もっとできる」はずのイメージ上の自分と、「これだけでしかない」現実の自分の落差を受け入れられない、万能感の喪失、「断念」を受け入れられない人が増えているということです。「挫折に挫折を繰り返し、親の期待とも折り合いをつけながら、自らの卑小さを自覚していく過程」、「自己愛の傷つきを積み重ね、万能感を喪失していくことによって、初めて等身大の自分と向き合えるようになる」、つまりは、自らの立ち位置を認識する、“身の程を知る”ということができていないと。そのなかで依存症を取り上げ、典型的な例として「アメリカ人は朝、目覚めると興奮剤を飲んで気合を入れて出勤し、悲しみは抗うつ剤、怒りは精神安定剤で鎮め、バイアグラでセックスし、睡眠薬を飲んで寝る。今の精神状態が自然なのか、薬物で作られたものなのか分からなくなっていく」という話が挙げられていました。著者の「人があまり死なず、規範から解放された自由な社会、おカネさえあれば欲しいものが手に入る消費社会の副作用」との分析は同感です。

(15:15)

2010年08月03日

掛谷英紀
『学者のウソ』
ソフトバンク クリエイティブ
2007年2月26日
IMG_0963 初ソフトバンク新書です。なかなか読み応えがありました。改めて、世の中詭弁だらけだなと感じました。マスコミの常套手段として、誰もが納得する理念を前面に出し、反対する者に悪人のレッテルを貼るという封じ込め論法には注意しないといけません。世の中には、そうしたものから生まれた変な制度が多いですし、既得権益を守るために仕組まれていることが少なくないです。その点については、確かに可逆性テストが判断材料として優れていると思いました。エリートの堕落についても、かなり批判されていましたが、同感です。現在の科学が科学性を取り戻すためには、非線形性をどう捉え、処理するかが重要ですね。あとがきにあるとおり、真の主題は倫理問題であったように感じました。ただ、著者の主張する言論責任保障や先見力検定が成功するかは、謎です。

(15:46)