2009年04月

2009年04月27日

中村竜哉 編
『プレステップ会計学』
弘文堂
2009年4月30日
20090427 学長の掛け声で作成が進んでいる“プレステップ”シリーズの会計学です。拓大の会計学関係の先生が執筆されています。いわゆる高偏差値の有名大学の大学生ではなく、全入時代におけるごくごく普通の大学生向けに書かれている入門書です。ポイントは押さえながらも簡潔でわかりやすい説明が特徴です。特に導入部分は、具体的でわかりやすく、完成度が高いと思いました。関連書籍の紹介もいいと思います。絵や図が多いのですが、登場する先生たちの絵が、執筆されている先生の似顔絵なので関係者としてはニヤリでした。

(22:58)

2009年04月25日

深沢隆司
『SEの教科書2 成功するSEのプロジェクト計画・運営術』
技術評論社
2008年11月1日
20090425 また手を出してしまいました。著者の本は2冊目なんですが、相変わらず「設計書作成後の仕様変更ゼロ、稼働後のトラブルゼロ、設計書とプログラムの非同期ゼロ」を公言されています。にわかに信じ難い。ただ、書かれている内容は、病んだIT業界の実情をよく把握された上での提言だと思います。どんな組織でもありがちですが、“怒られないことを最優先”“皆と同じであればいい”といった思考で低レベルなことが繰り返されているというのは的を射ています。そこから脱出するためには、価値判断基準の改革が必要ですよね。

(23:47)

2009年04月22日

清水吉男
『わがSE人生に一片の悔いなし』
技術評論社
2008年11月1日
20090422 久々のSE新書。現役の頃以来、ご無沙汰でした。SEという職業には畏敬の念を持っています。いいシステムを作るシステム屋は、やっぱスゴイと思います。プロであることとは何かを考えさせられます。本書は、随所に『論語』などの古典からいい文章が引用されています。「心が変われば 態度が変わる 態度が変われば 習慣が変わる 習慣が変われば 人格が変わる 人格が変われば 人生が変わる」「物を格して而る后知至る。知至りて而る后意誠なり。意誠にして而る后心正し。心正しくして而る后身修まる。身修まりて而る后家斉う。家斉いて而る后国治まる。国治まりて而る后天下平かなり。(『大学』より)」「なにかを為したいと思う者は、まずなによりも先に、準備に専念することが必要だ。機会の訪れを待っての準備開始では、もう遅い。幸運に微笑まれるより前に、準備は整えておかねばならない。このことさえ怠りなくやっておけば、好機が訪れるやただちに、それをひっ捕えてしまうこともできる。好機というものは、すぐさま捕えないと、逃げ去ってしまうものである。(マキアヴェッリ『戦略論』より)」そして、「切に思ふことは必ずとぐるなり(『正法眼蔵随聞記』より)」と。これが真理だと思います。


(01:38)

2009年04月12日

柴山政行
『半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか お金は裏でこう動く』
幻冬舎
2009年4月10日
20090412 この手のタイトルの会計本はホントに多くなりました。どんな内容かと手にとってみました。目次を追うと「不況でもリストラせずに儲かる会社は何が違うのか」「客より店員が多いデパートや、半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか」「不況でも、ブランド店や化粧品会社が倒産しないワケ」「書店や出版社、マンガ喫茶はどうやって儲けているのか」など、身近な会社、業界を例に会計を読み解くといった感じです。この手の本は、網羅した内容ではありませんが、誰でも読める入門書として、飽きさせずに興味を持って読んでもらえるはずなので、とてもいいと思います。授業の小ネタには打って付けと言えます。

(22:30)

2009年04月08日

蒲生嘉達
『ソフト会社の心臓』
幻冬舎ルネッサンス
2008年2月15日
20090408 ソフトウェア会社を例に、やさしく会計を解説している本です。筆者は、会計の専門家ではなく、簿記の本を数ページで挫折したと語るソフトウェア会社の社長さんです。損益計算書を縦にしてみたり、時系列に貸借対照表の状態を見ていったり、簿記の本質的で動的な部分もわかりやすく、斬新でいいんじゃないかなとボクは思いました。確かに、専門家の会計知識から出発していない内容です。財務、税務、原価計算と幅広く実務に必要な会計知識がコンパクトに説明されていると思います。字が少なくコンパクトなところも飽きの早い会計本を少なからず回避しているかも。会計嫌いなビジネスマン向けですね。

(21:51)

2009年04月06日

養老孟司
『読まない力』
PHP研究所
2009年3月2日
20090406 雑誌『Voice』の時評73個を収録した新書です。世間の諸相を養老さんの一歩引いた目で語られると“そうかもな”と思わされます。こういう本を読むと、日頃いかに情報に振り回されているかを省みることができます。でも、あまりに慣れていて、なかなか矯正できないのが残念なところ。勝手読み(自分の都合のいいようにと勝手に決めてしまう)や希望的観測ばかりしてしまう自分には、ホント反省です。最近、地に足が着いていないので、自分をしっかり持たないとなぁとばかり考えています。

(19:26)

2009年04月02日

齋藤孝
『1分で大切なことを伝える技術』
PHP研究所
2009年1月30日
20090402 “簡潔にまとめて話す”のは元来苦手です。話しているうちにわけがわからなくなることもありますし、あがってしまって言おうとしたことがうまく出てこないこと、聞かれたことに端的に答えていないことまである始末です。授業は、気持ちに余裕があるので比較的いいんですけど、ちょっとでも萎縮してしまう環境になるともうダメです。場慣れしてないだけと言えばそうなんですが。本書は、各セクションに「1分で〜」というまとめがついていて、即使用可能な提案が多く載っています。気を引かせるのも大切ですが、自分の話としっかりつなげることが大切ですね。私は唐突に無関係かつオチのない話をし始める嫌いがあります。

(22:13)