2006年07月

SEの教科書

深沢隆司
『SEの教科書』
技術評論社
2006年5月25日
7.30-1 SE本です。筆者は、今まで顧客とのトラブルは一切なかったとおっしゃっています。そして、仕様変更ゼロ、単体テスト以降のバグをほとんど出さずに、稼動後バグゼロのシステムを作ったとか。にわかに信じがたい話ですが、それを実現するためには「こうしたらいいよ」というのがこの本です。一言でいうと、コミュニケーションとマネジメントが大事だという内容です。まあ、そのなことくらい誰でもわかってることですが、自らを省みるにはいいでしょう。筆者の経歴もなかなか面白いです。

粉飾資本主義 エンロンとライブドア

奥村宏
『粉飾資本主義 エンロンとライブドア』
東洋経済新報社
2006年6月29日
7.24 株式会社研究を生業としている奥村先生の本。ライブドアの事件を受けて、その意味を株式会社論という観点で分析しています。歳のせいか、はたまた個人の性格によるものか、文章に多少癖があります。実学の精神として、現実から理論を作っていくことを強く説かれていますが、その科学性には少し疑問。この本に限らず、この先生の主張は評論に近いという印象。とはいうものの、中身はとても面白かったです。学部のときに奥村先生の授業をとっとけばよかったといつも思う。

情報流出

アスキービジネス編集部 編
『情報流出』
アスキー
2006年8月1日
7.21 最近少し意識的に読むようになった情報漏えいに関する本。アスキーの情報漏えいに関するセミナーをまとめたものです。最近は、結構な規模の個人情報が企業から流出する事件が多く起こっています。身近にもその影響がちらほら。勘弁して欲しい。Winnyを使ったことはないですが、知らないうちに自分のパソコンもいろんなウィルスにやられているかも?と日々感じます。迷惑メールは、毎日数十件送られてくるし。Webで公開してるからそうなるんだろうけど。自分の情報は自分で守るしかないよね。

ライブドア監査人の告白

田中慎一
『ライブドア監査人の告白』
ダイヤモンド社
2006年5月25日
7.17-1 久々に本を購入。ライブドアの監査責任者だった田中さんのまさにタイトル通りの“監査人の告白”。会計監査の現場をリアルに感じとれる一冊。ライブドアの粉飾の構図は、かなり読み応えがありました。同時にこれまでの粉飾との背景と手法の違いについても「なるほどねぇ〜」といった感じ。実際に、キャッシュ・インのある粉飾ってのは、確かに新しいかも。この一冊で、中小監査法人を見る目が少し変わりました。そして、いかに会計士の倫理というものが重要かを再認識しました。監査基準の一般基準(2)かぁ。懐かしい

お仕事のマナーとコツ

西出博子
『お仕事のマナーとコツ』
学習研究社
2006年3月15日
7.17 約2ヶ月ぶり?久々の読書。ここんとこ何となく本を読む気にならなかった。会社で薦められた一冊。いいきっかけだから読んでみました。マナーは、基本的に相手を敬う気持ちがあれば、自然に出来るもの。ただ、それがマナーとしてあっているか自信がなくて行動できないことが多いのでは。マナーを再確認するにはもってこい。フツーの本よりは、読み易いと思います。いたって、ほのぼの系。著者は、国家議員という経歴もある人のよう。絵の人の紹介に「ふい思いたって2001年よりフリーのイラストレーターとして活動開始」という文章がいい。
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