2006年04月

よくわかる情報システム&IT業界

新井進
『よくわかる情報システム&IT業界』
日本実業出版社
2003年7月10日
4.28 情報サービス産業って、どんな産業ですか?SEって何やってんの?とよく聞かれますが、うまく説明できません。会計学って何?と同様。コンサル?ソフトウェア開発?ITベンチャー?この業界にいる人ならともかく、関わりのない人はとかくイメージがつきにくい産業です。売上高14兆円、就業者57万人、GDPの2.83%を占める一大産業なんですけどね。。という情報システム&IT業界の業界説明本です。上記の質問をする人にぜひ読んでもらいたい一冊。いや、なんやかんやでよくわかっていない自分のための一冊。

仮説思考

内田和成
『仮説思考』
東洋経済新報社
2006年3月31日
4.23 BCGの日本代表だった内田さんによるコンサルにおける仮説思考の本です。情報を意味なく大量に集める習性を持つ私には、耳の痛い話です。もうこれは単なるコレクター。Book diaryの本たちもそのひとつ。とりあえず読んで、そのまま本棚(コレクション)へ。まあ、それはいいとして、仮説を持って分析に入るというのは重要です。目星もつかずに情報いじっててもなかなか期待する結果は得られませんよね。まあ、何かしら得られるものはあるかもしれないけど、ビジネスの場ではちょっと問題になりそう。ウマい仮説を立てるには、経験を積まないと難しいでしょうが、それは仮説検証(失敗)を繰り返すことによって得られるもの。じゃんじゃん失敗しちゃいましょう。

想い

西山知義
『想い』
アメーバブックス
2006年3月3日
4.17 アメーバブックスは、とにかくこういう本を出しまっくてますね。藤田さんの出版社なだけはある。さて、今回は牛角で有名なレックス・ホールディングスの社長である西山さんの本。レインズ・インターナショナルから社名変更していたことさえ知らなかったです。いつの間に。いきなり奥さんの重病から始まったのでビックリしました。この方、かなりのワンマンかつ売ってなんぼな感じで事業をしてきた方のようです(昔は)。とにかく勢いだけはすごいです。私、牛角はあまり好きじゃないんですけど(ゆっくりできないから)、なんでこんなに増えたのか不思議で読み始めましたが、その謎は結局解けませんでした。5日に一店開店してくペースなんて、、、まさに勢い。

内部統制の考え方と実務

八田進二
『内部統制の考え方と実務』
日本経済新聞社
2006年3月20日
4.15 ビジネスの現場において内部統制はまさに現在進行形の話。実際の規定はともかく、全体の流れと内容を把握するのにちょうどいい本です。急いで作ったせいか、誤字脱字が多い気がしました。アメリカで企業改革法ができてから、日本での動きを具体的に全く追っていなかったので、いい整理になりました。巻末に資料として、最近公表された報告書などがついているのも何かと便利な一冊です。内部統制報告書は、企業にとってはかなりの負担となりますが、はてさてうまく機能するのやら。よりよい経済社会には必要不可欠ではありますが。

スープで、いきます

遠山正道
『スープで、いきます』
新潮社
2006年2月25日
4.6-1 また社長本です。会社が四ツ谷ということもあり、Soup Stockはかなり身近な存在。三菱商事の社員さんが作った会社なんて知らなかったです。IT系とは、また違った事業内容ですが、基本的なコンセプトというか、シンプルでわかりやすいビジョン、そしてそのビジョンを徹底的に追求するという点では同じなんだと思います。物語調の企画書はかなりよかったです。芸術的なセンスというか、想像力の豊かな方だなぁと。まあ、絵の個展開いちゃうような方みたいですから。スープへの情熱とこだわりを読むと思わずスープが食べたくなる一冊でした。

満天の星

平野岳史
『満天の星』
アメーバブックス
2006年2月2日
4.1 ちょうどフルキャストの話をしていたときに、本屋にあったので買ってみました。巷で山のように出版される社長本に少し胡散臭さを感じつつある今日この頃。でも、やっぱ読んでしまう。さて、本の内容ですが、他の本よりかなり泥臭い気がしました。よくうまくいったなぁと思うところも多々あります(他の会社もそうですけど)。母子家庭であったり、フリーター生活があったり、他の社長さんとは一味違います。成功した人って、成功することが必然だったのか、はたまた偶然なのか。一歩を踏み出す(起業する)勇気は、成功者への道か破産への道か。う〜ん、悩ましい。
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