友岡賛
『なぜ「会計」本が売れているのか? 「会計」本の正しい読み方』
税務経理協会
2007年10月9日
友岡先生の本はこれまでにもよく手にしていましたが、こんな本も出されてるんですね。『12歳からはじめる賢い大人になるためのビジネス・レッスン 「会計」ってなに?』なんて本も出されているようです。さて、私も常々、会計本と呼ばれる巷の本には、釈然としない違和感を持っていました。いや、会計じゃないでしょって。そういう意味では、本書は「会計とは何か」ということを解説してくれる本だと思います。巷の“会計”のイメージが漠然とし過ぎてるんですよね。会計が専門というだけで、管理会計から財務分析、そして税務や会社法までなんでも知ってると思われますから。しかし、表紙のセンスのなさや税務経理協会からってとこが、なんかニクいです。
『なぜ「会計」本が売れているのか? 「会計」本の正しい読み方』
税務経理協会
2007年10月9日

松崎一葉
『もし部下がうつになったら』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007年5月15日
コーチングの本や翻訳書なんかで、たまに手にすることのあるディスカヴァー・トゥエンティワンですが、新書もあるんですね。“ディスカヴァー携書”っていうみたいですけど。さて、“うつ”の本です。ストレスフルな企業社会では、“うつ”で休職・退職というのも珍しい話ではないと思います。そんなときの対処法が事例とともに紹介されています。ストレス溜め込む前にどーでもよくなるボクのような性格の人間には、無縁なのかもしれません。そうであってもここんとこストレス性湿疹で皮膚がかなりヤラレていたり(残念)。しかし、やっぱ新書は読みやすいです。
『もし部下がうつになったら』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007年5月15日

山田真哉
『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』
光文社新書
2008年2月20日
基本的に人が騙されやすい言い回し(数字の使い方)に注意しようというのが本書の内容だと思います。相変わらず読みやすいし、よいです。ただ、会計本ではないと思います。本書のなかに、会計は科学、ビジネスは非科学とありますが、会計が科学と言えるのか、会計学者の端くれとして結構疑問なところです。勘定に感情が入っていることも多くあります。日常業務ではなく、論文や基準のもととなる理論上に(!!)。「現象の再現性」や「反証可能性」があるのか甚だ疑問です。本にもありますが、その場その場でのカードの切り方が大事だと思います。計画なんてあってないようなもんです。こだわるとムリ・ムラ・ムダがでるし。本書を上からなり、横からなり見ると色のついた部分があります。そこは「会計士事件簿」になってます。だからなんだ
『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』
光文社新書
2008年2月20日

水月昭道
『高学歴ワーキングプア』
光文社新書
2007年10月20日
はい、私です。まあ、いろいろと思うところはあります。制度的にマズいとも思います。でも、博士課程修了後にフリーターやニートになってしまうのは、その後に大学教員ということしか考えていないためだとも思います。個人的には、学問は学問で、仕事は仕事だと考えています。研究で得た考え方やフレームワークは、別の分野でも応用可能です。ヘンなこだわりというかステータス感など捨てて、社会に出るべきでは?などと偉そうに思います。本のなかで出てくる「博士号は“足の裏の米粒”だ」という例えに、なんか頷いてしまいました。「取っても食えないが、取らないと気持ちが悪い」
『高学歴ワーキングプア』
光文社新書
2007年10月20日

林誠
『お役所の潰れない会計学』
自由国民社
2007年11月5日
著者自身がプロフィールに書いているんですけど、関西ノリ全快です。私は嫌いじゃないんでいいんですけど。でも、気に障る方もいらっしゃるような気もしますね。内容は、お役所の潰れない仕組みを、護送船団方式、親会社(国)への従属、M&A(合併)、単式簿記による現金主義、厳格な「予算主義」、キャッシュフロー会計、会計の公開、徹底した縦割り、終身雇用といった既存のシステムからわかりやすく説明されていると思います。普段、企業会計を専門にしているせいか、公会計については壁を感じていましたが、考えてみれば企業会計よりとてもシンプルなシステムです。日々の生活で官と民の違いについて思うことはよくありますが、この本でもいろいろとありました。都会と地方についても。それにしても最近忙しくてあまり本が読めません。
『お役所の潰れない会計学』
自由国民社
2007年11月5日

山田真哉
『女子大生会計士の事件簿6』
英治出版
2007年12月19日
完結しました。結末らしい結末はなかったですけど。それはさておき、この巻も非常に内容がありました。LDをもじったMDO事件はさすがだなと。『お金に色をつける仕事』という例えは、とてもよかったです。「“会計”って何?」と言われて、うまく説明できず、いつも卑屈になってしまうので、こういうわかりやすい説明は読むととても感動します。そう、そうなんだよって。この本、内容がベタな部分も苦手なのですが、コミック版のイラストが入っていたり、幽霊が登場する部分(主人公などと普通に会話して事件を解決してしまう)は特に苦手です。イラストは広げていてとても恥ずかしいです。6巻は、表紙が真っピンクなのも恥ずかしかったです。
『女子大生会計士の事件簿6』
英治出版
2007年12月19日

山田真哉
『女子大生会計士の事件簿5』
英治出版
2007年12月19日
知らない間に出てました。3年ぶりです。しかも。同時2巻。しかも、6が最終巻。そして、5の最後は6に続くで終了。さて、この3年間でいろんな粉飾事件もありましたし、会計士業界もガラっと変わりました。この3年間の事件をもとに内容が構成されていたような気がします。いや、されてます。難しいと敬遠される会計をわかりやすい形で紹介するのは、やはり山田さんが天下一品です。会計士事件簿は内容がベタなので、少し読んでて恥ずかしい気分にさせられますけど。会計の世界の人の端くれとしては、『JICPAジャーナル』の部分がウケました。なんで会計士協会は機関誌名をころころ変えるんだろ。
『女子大生会計士の事件簿5』
英治出版
2007年12月19日

洪自誠著/祐木亜子訳
『菜根譚』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007年12月15日
明代に書かれた処世訓です。そんなに古いものではないですけど、儒教・仏教・道教をうまくとりいれている(細かいことを言えば、矛盾が多いかもしれませんが)とてもよい本です。モノの理を非常に的確にあらわしています。やはり、個が中心の西洋思想より、全体を捉えている東洋思想は素晴らしい。原典310項目から、220項目を選定して載せてあります。自己顕示のかたまりで偽善を気取る自分の戒めに5つ。
“麕泙箙盞蕕魑ぜ茲蕕覆ぁ峪簍私欲を追求するような世の中の風習に染まらず、無欲無心に生きる人は、非凡である。しかし、わざと非凡な人間を気取るのは、ただの変人にすぎない。世の中の悪い慣習やしきたりに染まらない人は高潔である。しかし、世を捨てて高潔を気取るのは、単なるひねくれ者にすぎない。」
∩がしさも静かさも超越する「騒々しさを嫌い、静かさを好む人は、とかく人を避けることで静かな環境を得ようとする。しかし、他人との付き合わずにいれば心静かに暮らせると思うこと自体が、そうした環境に依存しとらわれている証拠である。このように、現実逃避をしている状態では、「自他を区別することなく、動も静もともに忘れ去る」という境地に到達するのは難しい」
自己顕示をしない「本当に清廉潔白な人には、清廉だというような評判は立たない。評判が立つのは、自分で清廉を売り物にする自己顕示欲の強い人だ。本当に素晴らしい技術を身につけている人は、それを見せびらかすようなことはしない。技術を人前でひけらかすようでは、まだまだ未熟者である。」
た佑肪里蕕譴困冒厩圓鬚垢襦岼いことをしても、それが他人に知られることを恐れる人には、まだ良心というものが残っている。よいことをしても、それが他人に知られることを期待するようなら、偽善にすぎない。」
ヌ樟爾魑瓩瓩訖祐屬傍い鬚弔韻襦崋分がもうかることばかり考えている人間は、すでに人としての道からはずれた言動をしているため、その悪行は誰の目にも留まりやすい。したがって、影響もそれほど大きくはない。しかし、名声を求める人間は、自分の信念や志を隠れみのにして、裏で悪行を行うため、人の目につきにくい。したがって、計り知れない弊害をもたらす。」
『菜根譚』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007年12月15日

“麕泙箙盞蕕魑ぜ茲蕕覆ぁ峪簍私欲を追求するような世の中の風習に染まらず、無欲無心に生きる人は、非凡である。しかし、わざと非凡な人間を気取るのは、ただの変人にすぎない。世の中の悪い慣習やしきたりに染まらない人は高潔である。しかし、世を捨てて高潔を気取るのは、単なるひねくれ者にすぎない。」
∩がしさも静かさも超越する「騒々しさを嫌い、静かさを好む人は、とかく人を避けることで静かな環境を得ようとする。しかし、他人との付き合わずにいれば心静かに暮らせると思うこと自体が、そうした環境に依存しとらわれている証拠である。このように、現実逃避をしている状態では、「自他を区別することなく、動も静もともに忘れ去る」という境地に到達するのは難しい」
自己顕示をしない「本当に清廉潔白な人には、清廉だというような評判は立たない。評判が立つのは、自分で清廉を売り物にする自己顕示欲の強い人だ。本当に素晴らしい技術を身につけている人は、それを見せびらかすようなことはしない。技術を人前でひけらかすようでは、まだまだ未熟者である。」
た佑肪里蕕譴困冒厩圓鬚垢襦岼いことをしても、それが他人に知られることを恐れる人には、まだ良心というものが残っている。よいことをしても、それが他人に知られることを期待するようなら、偽善にすぎない。」
ヌ樟爾魑瓩瓩訖祐屬傍い鬚弔韻襦崋分がもうかることばかり考えている人間は、すでに人としての道からはずれた言動をしているため、その悪行は誰の目にも留まりやすい。したがって、影響もそれほど大きくはない。しかし、名声を求める人間は、自分の信念や志を隠れみのにして、裏で悪行を行うため、人の目につきにくい。したがって、計り知れない弊害をもたらす。」
葛西薫、黒田秀樹、込山富秀、佐倉康彦著/京都広告塾編
『効告。』
インプレスジャパン
2007年11月21日
京都広告塾のシリーズの3冊目。好き好んで読んでます。また長いこと本読んでなかったんで、帰省の新幹線のなかでの一冊。CMディレクターは、世の中に1000人くらいいるんじゃないか、そしてそのなかで常にヒットを飛ばすような人は、10人くらいだと思うという部分を読んで、苦労して職についても(プロになっても)、そのなかで活躍するのはまた別次元の話だなぁなんて思いました(そりゃそうか)。時折り、差し込まれている講師の方の広告を楽しみにながら、この人の感性はいいなぁ、この人はイマイチ心にヒットしないなぁ、とか勝手に論評しながら読んでます。やっぱ、広告をみるのは楽しい。
『効告。』
インプレスジャパン
2007年11月21日

一倉宏、中治信博、前田知巳、吉岡虎太郎著/京都広告塾編
『考告。』
インプレスジャパン
2007年10月1日
先月読んだ『巧告。』とコンセプトは一緒。っていうか、人が違うだけか。最近は、ホントに広告系ばかりになっちゃってます。そろそろ感想も書くことなくなってきました。この本で印象に残ってるのは、「カッコいいことはカッコ悪い」とか「本当のことは届きやすい」とかですかね。うん、そのとおり。コピーライターさんが市役所の署内文書を頼まれたという話で、署内文書なんて、そのままにしておいたって物事は進むと考えそうなところを「言葉が変われば、結果も変わるはず」、「人に問い、人の共感を集め、人に動いてもらうための真剣勝負の言葉だ」といった考えには共感しました。
『考告。』
インプレスジャパン
2007年10月1日
加藤昌治
『考具』
阪急コミュニケーションズ
2003年4月4日
考えるための道具=考具が21ほど紹介されています。なにかしらの企画を考えるとき、なかなかいいアイデアが思い浮かばないことってありますよね。そんなときに、ここで紹介されている考具は非常に役立つと思います。特に意識してというわけではないですけど、思いついたことはメモしたり、とにかく図解して展開してみたり、連想したものを書き出してみたりは普段からよくします(困ったときに)。この本で一番衝撃的で今後活用しようと思ったのは、マンダラートですね。あとは、オズボーンのチェックリスト。アイデアマンといわれる人たちは、こういう展開力が自然に身についている人のことをいうんでしょう。
『考具』
阪急コミュニケーションズ
2003年4月4日
副田高行、中島信也、眞木準、山本高史著/京都広告塾編
『巧告。』
インプレスジャパン
2007年8月21日
広告業界は、興味のある業界の一つ。死ぬほどタイヘンなので現実的にやりたいと思うことはないですけど。広告関連雑誌は、「広告批評」や「ブレーン」、「宣伝会議」などなど、好きなのでよく立ち読みします(たまに買います)。個人的には、クリエイティブディレクターの山本さんの部分が一番面白かったです。コピーを考えるって、深いなぁと思いました。「ふつうの人」の感覚で「言ってほしい」ことを言ってあげる。これがいかに難しいことか。でも、そんなキャッチコピーは受け手である私たちに訴えるものがあります。たとえ、販売促進のためにつくられているとしてもね。
『巧告。』
インプレスジャパン
2007年8月21日
常盤文克
『コトづくりのちから』
日経BP社
2006年3月6日
モノづくりとはよく言いますが、コトづくりとはあまり一般化した単語ではないですね。コトづくりとは、「きらめく旗印を掲げて、その実現に向かって全社が一丸となって取り組めるような舞台を作ること」、「夢やビジョン、目標を明示し、その実現に向かってみんなが知恵を出し、力をあわせて努力する仕組みが詰まっている容物」、「一人ひとりの持つ潜在エネルギーをいかに引き出し、組織力とするか――。集団の活力を飛躍的に引き上げていくマネジメント」だそうです。要は、みんなで頑張ろうという雰囲気というか、そういうできごとをプロデュースするということでしょう。いわゆる、名経営者(宗一郎さんや幸之助さん)や日本にある世界トップレベルの中小企業を例に解説されています。最後のほうは、コトづくりを支える思想として、東洋思想があげられています。ここが一番おもしろかったかも。
『コトづくりのちから』
日経BP社
2006年3月6日
ヘンリ・ペトロスキ著/北村美都穂訳
『失敗学 デザイン工学のパラドックス』
青土社
2007年8月10日
失敗学というので、巷でよく言われる”失敗学”についての本だと思ったら、まったく違う内容でした。副題にもあるように、デザイン工学について。しかも外国の本です。マジック・ランタン→スライド・プロジェクト→パワー・ポイントへの進化の話、超高層ビルや超長橋などの構造物の話がメイン(ほとんど橋の話)。デザインと標準化やモノとしての完成度の関係の難しさを感じました。エンジニアの仕事は、システム(構築するモノ)の完全性(安全性)が基本となるはずですが、なにかとカネや政治といったヒトに関する部分で妥協や不正が入り込む余地が高いため重大な欠陥を内在してしまうことが多いものです。本を読むペースが鈍ってます。もっとおもしろい本を読もう。
『失敗学 デザイン工学のパラドックス』
青土社
2007年8月10日
大門コミュニケーション研究室・編
『業界別 肩書きの辞典』
小学館
2007年6月25日
名刺を貰って、肩書きがよくわからないことはよくある話。世の中にある肩書きを業界別に紹介しているのが本書。たぶんそれなりに役立ちます。あってるかあってないかはケース バイ ケース。IT業界のマネージャーとリーダーは同列と紹介されてます。完全にマネージャーが上だと私は思うんですけど。助役や出納長、収入役がなくなったのは初めて知りました。助教授が准教授になったのは知ってますけど。内容は現代に限らず、昔の官位なんかも紹介されてます。小ネタとして、NHKの天気の半井さんは日銀出身だとか、あのドラマの主人公はこれだとか、しょーもない話もいっぱい。
『業界別 肩書きの辞典』
小学館
2007年6月25日
原尻淳一
『PLANNING HACKS!』
東洋経済新報社
2007年5月10日
〜HACKS!っちゅう本がいくつかありますが、そのなかのひとつです。純粋に事務をやるのでない限り、なんでもクリエイティブなもんだし、企画力が必要になると思います。そう、論文やら、仕事での提案やら計画やら。内容はコツ(HACKというそうです)が83個ほどわかりやすく紹介されています。基本的なコンセプト、内容も共感できるものでした。直接内容には関係ないですけど、「〜ですよね。○○で習いました。」とか「〜知ってます?」といった知識至上主義的なことを言うのは確かに気になるところです。個人的にはだから何?って思うし、それに知恵つけて何か結果を出さない限りどーしよーもないとは常々思ってます。
『PLANNING HACKS!』
東洋経済新報社
2007年5月10日
ジェームズ・C・コリンズ著/山岡洋一訳
『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』
日経BP社
2001年12月21日
久々にいい本に出合えました。故事と同じくらいものごとの真理を的確についた内容だと思います。世間で言われているような陳腐なビジネス理論というか雰囲気がすべて吹き飛びます。ビジネス雑誌に書いてあるような小手先な内容の特集なんかね。やっぱり、そーだよね。そーなんだよね。と世の中捨てたもんじゃない気がしました(正しいものが勝つんです)。第5水準のリーダーシップ→最初に人を選び、その後に目標を選ぶ→厳しい現実を直視する→針鼠の概念→規律の文化→促進剤としての技術→弾み車と悪循環。別に企業に限らず、ものごとを成功させる普通のプロセスです。
『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』
日経BP社
2001年12月21日
山田真哉
『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字〈上〉』
光文社新書
2007年4月20日
山田さんの本は久々です。新書で出してくれるとありがたい。相変わらずのわかりやすさと読みやすさでした。大抵、数字に騙されながら生きているとは思いますが、数字に限らず世の中にあふれる情報はいかさまな内容が多いので、まず自分のフィルターを通して批判的(客観的)にみてから判断する必要があるでしょうね。騙されてはいけません。この本では、数字の基本的な見方が解説されているわけですが、ぼちぼちセンスというか丸呑みにしない意識があれば、きっと変わるんじゃなかろうか。でも、読み終わる寸前でこの本が上下巻のセットモノだと気付た私は、やっぱ注意力不足だね。
『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字〈上〉』
光文社新書
2007年4月20日
奥出直人
『デザイン思考の道具箱』
早川書房
2007年2月28日
引越して初めての更新。電車に乗る時間が極端に減ったので、今後読書ペースが落ちるのは必至のようです。今回は、デザインと経営というお題で一冊。最近、アート系が熱いです。美大とかに行ってみたいと思うくらい。ビジネスに、アート的なアプローチがとても必要だな、というか自分が欲しいなと思う今日この頃。いや、単純にいろんなものに触れて感性を磨きたい。本の内容は、フィールドワークやプロトタイプの作成なんかを中心に、イノベーションをどう生み出すかということが書かれてありました。最近の会計の話題に関連するもの、システム開発の話題に関連するものと普段の事柄に関連するような内容もあって、そういう視点からも楽しめたかな。
『デザイン思考の道具箱』
早川書房
2007年2月28日
現代就職研究会
『現代原色しごと図鑑』
幻冬舎
2007年3月1日
知ってる人は知ってるんでしょう。サニーサイドアップというスポーツ選手なんかが専属契約してるPR会社です。ホワイトバンド、イルハン、北島康介、為末大、キッザニア東京、nakata.net caféをプロデュースしたの人たちのインタビュー集。私自身、営業向きな人間でないため、こういうタフなネゴシエーションを仕事として選んで、楽しみながら活躍している人たちを見ると、ただただスゴイなと思ってしまいます。こういう話を聞くと世の中に大きなインパクトを与える仕事というのは、気持ち次第でできるもんなんだろうなぁと思い、自分を奮い立たせたいものですが、今のところそこまでの勢いも自信もありません。
『現代原色しごと図鑑』
幻冬舎
2007年3月1日
長谷川茂男
「世界が動く 日本が変わる 会計〔2009年〕問題」
中央経済社
2006年12月20日
4月のコラムで“2009年問題”なんて書いてみましたが、この単語はどうやら一般化したようです。大雑把に最近の会計の動向でも読んでみようと思って買ってみましたが、巷に溢れる会計本の典型とも言える面白さに欠けた本でした。会計本は、どーしてもこうなってしまいがち。残念。会計に慣れない人が読んだらわからない(もっと嫌いになる)、わかる人が読んだらもう一つ(内容が大雑把過ぎる)といったところでしょうか。今年はもう2007年。2009年まではまったなしです。ASBJは、今後コンバージェンスをどのように進めていくのやら。
「世界が動く 日本が変わる 会計〔2009年〕問題」
中央経済社
2006年12月20日
リクナビNEXT Tech総研
『我らクレイジー☆エンジニア主義』
講談社
2007年1月22日
ズバ抜けた成果を出している15名のスーパーエンジニアの方々へのインタビュー記事です。全ての人が自分自身の哲学をしっかり持っていて、自分に嘘をつくことなく、日々の創作活動に邁進しているという感じでした。日本発の世界を驚かせる最新技術がいっぱい紹介されているのも非常に面白かったです。常識を覆すような発想(まあ単純に夢とかでも)を口だけではなく、実際に行動に移し、ものごとを実現させていく人たちの話は、自分のモチベーションを高めるには格好の材料です。でも、どんなにスゴイ人でもオレってスゴイだろみたいな感じで押し付けがましく話されるのは御免ですが。
『我らクレイジー☆エンジニア主義』
講談社
2007年1月22日
吉田典生
『ビジョンマッピング』
PHP研究所
2007年1月12日
ある崖っぷちの会社が、少しずつ意識のまとまりをつけながら事業を立て直していくという物語形式の一冊。副題は、“やる気を創る技術”。課題を先取りして、本人が当事者意識をもつ前に教育するような押し付けがましいやり方や自分が気付いていることを周囲が知らないからといって上から目線でものを言ったりしても誰もついてこないし、やる気も起きないということがよーくわかる内容です。いかに受け入れる力をもって、相手が自分で答えを導き出していく環境を作るかなんでしょー。物語形式の本は、わかりやすくて読み易いので好きです。教科書的な本は睡眠薬にしかなりませんけど。
『ビジョンマッピング』
PHP研究所
2007年1月12日
社会経済生産性本部編
『企業が求める人間力』
生産性出版
2006年12月12日
なんとなく手にとってみました。大手といわれる企業14社の主に人事部関係の人の熱い話です。企業の理念というか理想の話から始まり、そこから導き出される理想の社員像が語られているわけなんですが、あまりに理想的な話ばかりで冷めた気分にさせられました。まあ、ビジョンはとても大切なので示しているだけでも素晴らしいことだとは思います。あとは、現場の管理者がそれをいかに実践し、範を見せるかでしょう。最終呂縫戰鵐船磧軸覿箸覇く若者に対して書いてあった、大手企業で働く若者との違いというか、肝に銘じておくべく点は、“確かに”と思わせられました。
『企業が求める人間力』
生産性出版
2006年12月12日
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