一日一生

酒井雄哉
『一日一生』
朝日新聞出版
2008年10月30日
20090622 疲労困憊なので、明日を頑張れそうな本を選択。天台宗の大阿闍梨という称号を持っていらっしゃる酒井さんが、自らの人生を振り返りながら生き方について指南されています。人生において大切なことというのは、こういう方のお話を聞くのもいいですが、やはり古典(や経典)を開くのが一番いいなと思います。行から得られる悟りは、忙しい都会の生活からはなかなか得られないものです。僧侶の修行なんてものは、経済的になんら価値を生まない意味のない行為に見えますが、そうだからこそ、世間の固定観念から離れ、自然を相手に極限状態のなかで悟りを得られるのだと思います。とか何とか、最近、とかく頭でっかちになりがちなので、もうちょっと実践できる人間になりたいものです。

世界経済はこう変わる

神谷秀樹、小幡績
『世界経済はこう変わる』
光文社
2009年5月20日
20090615 去年の秋に、同じく光文社新書から出ている小幡さんの『すべての経済はバブルに通じる』を読んで、わかりやすくていい本だなぁと感じていたので、その痛快さを求めて手に取りました。内容は期待通りで、非常に共感する部分が多かったです。「今日の得は僕のもの。明日の損は株主と納税者のもの」と言わんばかりの有限責任会社という名の無責任会社の経営者たちへの批判は、ごもっともです。モラルの低下を招いた昨今の金融経済は、ホントにタチの悪いものだったと思います。地道にコツコツ頑張っている正直者がバカを見る社会、もしくは、真面目にやっているのがバカバカしくなる社会なんて、ロクなものじゃありません。モラルの低下は、大きな社会的損失をもたらすものだとつくづく感じました。対談にあるような良い方向へ世界が向かえばいいのですが、いろいろ問題は山積みですよね。

化粧する脳

茂木健一郎、恩蔵絢子
『化粧する脳』
集英社
2009年3月22日
20090610 最近、電車で寝ているせいか読書量が減っています。ということで、サクっと読めそうな新書を買ってみました。私たちの意識を科学的に解明する脳科学は、やっぱおもしろいですね。改めて脳の処理能力の凄さに気付かされます。本書のキーワードは、自意識を象徴的にあらわしている“鏡”。平均顔(=美男美女)は、極めて感情がわかりやすく表現されるから、俳優には美男美女が多いというのには、なるほどなぁと思いました。俳優さんは、やはり感情表現がうまくできる人が、それぞれの個性で配役されていると考えると、さらに納得です。論文を寄稿している恩蔵さんは、ボクとタメなようです。頑張っている同年代の科学者さんを見ると勇気が沸くとともに正直焦りも感じます。

ヒット商品のデザイン戦略を解剖する

ピエ・ブックス編集部
『ヒット商品のデザイン戦略を解剖する』
ピエ・ブックス
2008年11月23日
DSC04127 最近、デザイン系の本が続いています。本書は、ヒット商品のデザインにまつわる話が収録されています。デザインってやっぱ大切です。衣類や文房具、本など、モノを買うときは、いつもジャケ買い的な感覚です。それを持っていることがカッコイイという感覚は重要でしょう。もちろん、商品の質も重要ですが、デザインも引けをとらないくらい購入のポイントになります。ただ、単なる着飾っただけの人が魅力的でないように、その内面から醸し出される雰囲気との相性やストーリーが大切なんだと思います。つまりは、デザインに込められた意味です。形から入るのも重要ですが、内面を引き立てるためのデザインだと思います。本書の最初にある「ブランドを広告するのではなく、ブランドを体現せよ」という言葉は、うまく言い当てていると思います。

なにを買ったの?文房具。

片岡義男
『なにを買ったの?文房具。』
東京書籍
2009年4月1日
20090527 こなだBell Commonsに行ったとき、CIBONEで買いました。文房具は、優れたデザイン、機能が凝縮したアイテムです。本書の魅力は、様々な文房具の写真が載っているところ。個人的には、ドイツのLYRAの製品に惹かれました。文章は、著者のこだわりというか、文房具に対する想いで、まあ流し読みでした。文房具は、気分よく作業するために、結構重要です。個人的には、ノートは結構こだわります。このノート使い切ったら自分カッコイイなぁとか。著者は、気に入ったノートを使わずともどんどん買っていらっしゃるようですが、私は使う分しか買いません。どんどん使いたいからどんどん使う。本もそうです。

文字は語る デザインの前に耳を傾けるべきこと

DTPWORLD編集部 編
『文字は語る デザインの前に耳を傾けるべきこと』
ワークスコーポレーション
2008年7月2日
20090520 日頃、そんなにフォントを気にかけませんが、結構、映画のエンドロールや駅の看板とか、標識には目が向きます。本書は、文字のデザインについての内容なのですが、奥が深いなぁと感じました。おもしろい。日本語の文章って、ひらがな、カタカナ、漢字にアルファベットと様々な文字が入り混じっている数少ないものだというのも、言われてなるほどと思いました。ピクトグラムもわかりやすいなぁ〜と感心することもよくあります。そういえば、昔、絵を描くのは嫌いでしたが、レタリングは結構好きでした。あと、文字って性格出ますよね。

多読術

松岡正剛
『多読術』
筑摩書房
2009年4月10日
20090517 よくある読書術の類です。世の読書家の方が、どのように本を読んで自分のものにしているかは参考になります。読書は、編集作業とする著者の考えは、アリというかいいなぁと思いました。普段、マーカーや書き込んだりするのは、もっぱら専門書や論文のとき(熟読のとき)だけで、ここに載せている本は、ドックイヤーどまりなんですよね。だから、読み返すときに、どの部分にどう思ったのか記憶を辿るのにどうしても時間がかかります。やろうやろうと思いながらも乱読の日々です。「鳥瞰力と微視力(鳥の目と足の目)」というのは、読書に限らず必要な視点ですね。本のなかで、「政治が「公正」に追いやられ、経済が「効率」に追いやられたとき、文化は「価値」を矛盾をもって、かかえざるをえない」という言葉が紹介されているのですが、言い得て妙というか、考えさせられました。

検索は、するな。

安田佳生
『検索は、するな。』
サンマーク出版
2009年4月20日
20090511 『千円札は拾うな。』の著者の本です。最初はありきたり感が否めず、イマイチ入り込めずに放置していましたが、今日意外とサラッといけました。“検索は、するな。”と言われても便利なのでしますが、著者の言わんとするところはわかります。つまりは、考えろと。普段、何かと考え込むことが多いですが、「とことん大きく大局観で考えて、本質を見誤らないこと。細部についてとことん細かく、突き詰めること。」は、ものすごく大事だと思います。「答えはいくつもあると考えておくこと。答えを出すためではなく、思考を深めるために考える。」というのも大事です。安易に答えらしきモノを決めてしまうと、思考が浅くなってしまいます。著者に同感なのは、「自分って素敵なヤツだと思いたい」「ナルシストの自分を肯定する」ってことですね。このbook diaryも(いや、HP全体が)自分の自己満足の世界ですから。

プレステップ会計学

中村竜哉 編
『プレステップ会計学』
弘文堂
2009年4月30日
20090427 学長の掛け声で作成が進んでいる“プレステップ”シリーズの会計学です。拓大の会計学関係の先生が執筆されています。いわゆる高偏差値の有名大学の大学生ではなく、全入時代におけるごくごく普通の大学生向けに書かれている入門書です。ポイントは押さえながらも簡潔でわかりやすい説明が特徴です。特に導入部分は、具体的でわかりやすく、完成度が高いと思いました。関連書籍の紹介もいいと思います。絵や図が多いのですが、登場する先生たちの絵が、執筆されている先生の似顔絵なので関係者としてはニヤリでした。

SEの教科書2 成功するSEのプロジェクト計画・運営術

深沢隆司
『SEの教科書2 成功するSEのプロジェクト計画・運営術』
技術評論社
2008年11月1日
20090425 また手を出してしまいました。著者の本は2冊目なんですが、相変わらず「設計書作成後の仕様変更ゼロ、稼働後のトラブルゼロ、設計書とプログラムの非同期ゼロ」を公言されています。にわかに信じ難い。ただ、書かれている内容は、病んだIT業界の実情をよく把握された上での提言だと思います。どんな組織でもありがちですが、“怒られないことを最優先”“皆と同じであればいい”といった思考で低レベルなことが繰り返されているというのは的を射ています。そこから脱出するためには、価値判断基準の改革が必要ですよね。

わがSE人生に一片の悔いなし

清水吉男
『わがSE人生に一片の悔いなし』
技術評論社
2008年11月1日
20090422 久々のSE新書。現役の頃以来、ご無沙汰でした。SEという職業には畏敬の念を持っています。いいシステムを作るシステム屋は、やっぱスゴイと思います。プロであることとは何かを考えさせられます。本書は、随所に『論語』などの古典からいい文章が引用されています。「心が変われば 態度が変わる 態度が変われば 習慣が変わる 習慣が変われば 人格が変わる 人格が変われば 人生が変わる」「物を格して而る后知至る。知至りて而る后意誠なり。意誠にして而る后心正し。心正しくして而る后身修まる。身修まりて而る后家斉う。家斉いて而る后国治まる。国治まりて而る后天下平かなり。(『大学』より)」「なにかを為したいと思う者は、まずなによりも先に、準備に専念することが必要だ。機会の訪れを待っての準備開始では、もう遅い。幸運に微笑まれるより前に、準備は整えておかねばならない。このことさえ怠りなくやっておけば、好機が訪れるやただちに、それをひっ捕えてしまうこともできる。好機というものは、すぐさま捕えないと、逃げ去ってしまうものである。(マキアヴェッリ『戦略論』より)」そして、「切に思ふことは必ずとぐるなり(『正法眼蔵随聞記』より)」と。これが真理だと思います。

半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか お金は裏でこう動く

柴山政行
『半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか お金は裏でこう動く』
幻冬舎
2009年4月10日
20090412 この手のタイトルの会計本はホントに多くなりました。どんな内容かと手にとってみました。目次を追うと「不況でもリストラせずに儲かる会社は何が違うのか」「客より店員が多いデパートや、半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか」「不況でも、ブランド店や化粧品会社が倒産しないワケ」「書店や出版社、マンガ喫茶はどうやって儲けているのか」など、身近な会社、業界を例に会計を読み解くといった感じです。この手の本は、網羅した内容ではありませんが、誰でも読める入門書として、飽きさせずに興味を持って読んでもらえるはずなので、とてもいいと思います。授業の小ネタには打って付けと言えます。

ソフト会社の心臓

蒲生嘉達
『ソフト会社の心臓』
幻冬舎ルネッサンス
2008年2月15日
20090408 ソフトウェア会社を例に、やさしく会計を解説している本です。筆者は、会計の専門家ではなく、簿記の本を数ページで挫折したと語るソフトウェア会社の社長さんです。損益計算書を縦にしてみたり、時系列に貸借対照表の状態を見ていったり、簿記の本質的で動的な部分もわかりやすく、斬新でいいんじゃないかなとボクは思いました。確かに、専門家の会計知識から出発していない内容です。財務、税務、原価計算と幅広く実務に必要な会計知識がコンパクトに説明されていると思います。字が少なくコンパクトなところも飽きの早い会計本を少なからず回避しているかも。会計嫌いなビジネスマン向けですね。

読まない力

養老孟司
『読まない力』
PHP研究所
2009年3月2日
20090406 雑誌『Voice』の時評73個を収録した新書です。世間の諸相を養老さんの一歩引いた目で語られると“そうかもな”と思わされます。こういう本を読むと、日頃いかに情報に振り回されているかを省みることができます。でも、あまりに慣れていて、なかなか矯正できないのが残念なところ。勝手読み(自分の都合のいいようにと勝手に決めてしまう)や希望的観測ばかりしてしまう自分には、ホント反省です。最近、地に足が着いていないので、自分をしっかり持たないとなぁとばかり考えています。

1分で大切なことを伝える技術

齋藤孝
『1分で大切なことを伝える技術』
PHP研究所
2009年1月30日
20090402 “簡潔にまとめて話す”のは元来苦手です。話しているうちにわけがわからなくなることもありますし、あがってしまって言おうとしたことがうまく出てこないこと、聞かれたことに端的に答えていないことまである始末です。授業は、気持ちに余裕があるので比較的いいんですけど、ちょっとでも萎縮してしまう環境になるともうダメです。場慣れしてないだけと言えばそうなんですが。本書は、各セクションに「1分で〜」というまとめがついていて、即使用可能な提案が多く載っています。気を引かせるのも大切ですが、自分の話としっかりつなげることが大切ですね。私は唐突に無関係かつオチのない話をし始める嫌いがあります。

どんな時代でもサバイバルする会社の「社長力」養成講座

小宮一慶
『どんな時代でもサバイバルする会社の「社長力」養成講座』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2009年3月18日
3.30 昨年、「読書力」養成講座を読みました。他にも「発見力」「数字力」「解決力」がありますが、ここまで多く出版されると胡散臭く感じてしまいますが、内容はいいと思います。切磋琢磨から逃避している弱いオンリーワン、自分の無能力を和気あいあいでカムフラージュ、大雑把で見栄っ張り、自らを省みる内容が多かったと思います。「成功する人は、総じて素直です。」年々、ひねくれている(曲がっている)自らを正さなくてはならないと思う今日この頃。なんか見失いかけているような気がするんですよね。本書は、タイトルに「社長力」とありますが、特に社長になる気はありません。

無趣味のすすめ

村上龍
『無趣味のすすめ』
幻冬舎
2009年3月25日
3.26 特に趣味がどーこーという本ではないと思います。村上さんのモノゴトに対する考えが淡々と書かれています。とくに良いも悪いもない感じ。「集中と緊張とリラックス」について、緊張しているときは集中できないし、集中するためにはリラックスが必要というのはわかる気がしました。そして、集中にはリラックスして、かつ自覚的でなくてはならないというのは職人(プロ)の域だなと。的を射てると思ったのは、ダメな文章を書く人は、文章が下手なのではなく、そもそも自分が何を伝えようとしているのか自分で理解できない場合が多いということ(自分もそうです)とか、具体的なことを言わないリーダーは信頼できないとか。夢は、常に大っぴらに、屈託なく楽しそうに語れるが、目標は達成されるべきもので、語れるものではないというのも、ボクはそう思います。

焼き肉屋は食べ放題なのになぜ儲かるのか?

五十嵐明彦、小倉優子
『焼き肉屋は食べ放題なのになぜ儲かるのか?』
インデックス・コミュニケーションズ
2009年3月31日
3.24-2 会計のコーナーになぜか“ゆうこりん”。中身を見ると意外とわかりやすそうな本なので買ってみました。実践系会計本のなかでは、かなりわかりやすい本ではないかと思います。「割引」と「無料サービス」、「割引」と「ポイント還元」、セットメニューのトリック、食放・飲み放のカラクリ、会計の授業にも使えそうな気がします。特に、意思決定会計については。あと、得てして、本書と小倉優子はほとんど関係ないということだけは確かです。焼き肉食べたいなぁ

ヒヨコ舎編
『机』
アスペクト
2009年1月7日
3.24 私は資料が山積みになってしまうタイプです。最近、2年ぶりに机の上を片しました。モノがないとなんて作業し易いのでしょう。本書はその分野では著名な13名の方の机が紹介されています。みなさん自分用にオーダーしたものでステキです。その人なりの仕事を通じてのコダワリとかが詰まっていて面白かったです。

「見た目」で選ばれる人

竹内一郎
『「見た目」で選ばれる人』
講談社
2009年3月16日
3.20 この手の本は、書名から勝手にネガティブに捉えて、読むことはなかったのですが、どうやら誤解のようです。非言語情報の大切さを説く本であり、著者の本である『人は見た目が9割』は、非言語コミュニケーションという学問領域の入門書ということです。人の気持ちや性格は、表情や雰囲気に出てしまうもので、最近、心の余裕のなさがいろいろな場面で出てしまい困ってます。「他人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、「自分の振り見て我が振り直せ」が重要だなと思いました。あと、形式的な見た目ではなく、にじみ出てくる見た目が大切だと感じました。「離見の見」を磨きたいです。

偽善入門 浮世をサバイバルする善悪マニュアル

小池龍之介
『偽善入門 浮世をサバイバルする善悪マニュアル』
サンガ
2008年9月15日
3.16 少し前に著者の『「自分」から自由になる沈黙入門』という本を読みました。この著者、1978年生と歳が近いので親近感があったのですが、プロフィール見ると山口出身じゃないですか。さらに親近感up。最近、心に余裕がなくて悪いモノが溜まってよくないぁという気持ちから購入。つくづく自己コントロールの欠如を感じます。それにしても過去の悪い業(カルマ)が溜まっているようで、その報いを受けている感じです。特に偽悪の演出によるものが。「欲や怒りや愚かさ=迷いのような衝動的エネルギーに従って気持ち良くなるつもりで行動をしてしまいますと、結果として必ずや自分が苦しくなり、長期的に見ると嫌な出来事を引き寄せるという因果法則の真理」というのは本当に真理を突いています。邪なことを考える習慣を改善していかないと・・・。

IFRS 国際会計基準で企業経営はこう変わる

PwC Japan IFRSプロジェクト室編著
『IFRS 国際会計基準で企業経営はこう変わる』
東洋経済新報社
2009年1月29日
3.12-3 日付が変わり、29になりました。ここんとこ更新が滞って、まとめて3冊です。本書は、国際会計の今を読むには、コンパクトにまとめられていてお薦めなのですが、なんかイマイチ面白く読めませんでした。前半は、巷の雑誌やシンポジウムで耳にたこができるくらい聴いている内容かつ自分の講義を振り返るような感じだったので、珍しく斜め読み。後半のIFRS適用にかかるプロセス等は、さすが実務家といった内容です。

超凡思考

岩瀬大輔、伊藤真
『超凡思考』
幻冬舎
2009年2月10日
3.12-2 パラッと見て、直感で買いました。思った以上に、共感できる内容が多くて気持ちよく読めました。原理原則があれば、どんな結果であれ、自分のやってきたことに後悔はしないと思うので、やはり、自分のものさしで生きることに自信を持つことが大切だとなぁと自分を励ましたところです。「木を見て森を見ず」にならないように、客観的に見る力を養うことですね。周囲のいろんなことに惑わされないように。特に著者を意識していなかったので、1/3読んだところで、伊藤塾の伊藤先生だということに気付きました。この方、いくつか著書を読んでみて、受験や資格に偏らず、筋が通っていていいなぁと最近思うようになりました。

転職面接必勝法

細井智彦
『転職面接必勝法』
講談社
2007年3月29日
3.12 自らの面接時の危うさをひしひしと感じる今日この頃。このままでは同じことの繰り返しになると思い、為になりそうな面接本をチョイス。巷のマニュアル的なものでもなく、問答集の作成でもなく、自分の表現の悪いところ、自分自身の見つめ直しのために本書を選びました。こうしなければならないといった暗記ものではなく、一貫性を保つことを第一に要点がまとめられていて、いいと思いました。採用は、応募書類も大切ですが、やはり面接からが本番です。自分を矛盾なく表現するっていうのは、とても難しいことです。

学問の下流化

竹内洋
『学問の下流化』
中央公論新社
2008年10月10日
2.26 著者の読書ノートといった感じの本です(コラムとして多くの読書日記も載っています)。明治以降の学問を巡る様々な人間模様が収められています。あと、日本人の平等感を「不幸の等分化」や「犠牲の平等」であるとか、日本を支えてきたのは庶民のリスペクタビリティ(立派であることの誇り)だとか、いろいろな人が語ったいろいろなことが紹介されていて飽きませんでした。面白かったのは、「秀才」とは、「自分のやっている事をいつも意義があることだと考えて、その虚しさなどということは思いも及ばない人間のこと」という解釈や「科学者に代表される専門家」について、「自分の専門以外の広大な領域について、無知者としてふるまうのではなく、知者のようにふるまう。かくて専門家こそ、たちの悪い大衆だ」という指摘。旧制中学校教師数の2倍に膨れ上がってる大学教員数が「高いとおもっているが低いのは、今の大学教授の教養」と言わせているのか。タイトルも含め、耳の痛い内容が多かったです。

「信用偏差値」あなたを格付けする

岩田昭男
『「信用偏差値」あなたを格付けする』
文藝春秋
2008年11月20日
2.18 クレジットレポートには、前々から興味があったので実際どんなもんかと手にとってみました。海の向こうでは、クレジットスコアがローンの金利や就職まで左右するというのには驚きました。カード社会なだけあって、信用情報の使用もかなり進んでいるようです。ただ、そこに生じる信用格差社会には、多くの問題が存在するのも確かで、これから同様の仕組みを構築しようとしている日本においても実際に起きてくる可能性が高いと言えます。ちょっとした油断(滞納)が、後々大きなハンデになることを肝に銘じて管理しないといけませんね。最後に、自分のクレジットレポートの取り寄せ方が書いてあるのですが、ちょっと見てみたい。

14歳からの社会学

宮台信司
『14歳からの社会学』
世界文化社
2008年11月25日
2.12 最近ぐるぐるしてます。哲学の次は、社会学です。宮台さんの本は始めて読みました。今の社会について考えるには、とても読みやすくていい本だと思います。最近、日本の民主主義が衆愚政治になってやいないかと強く感じます。“みんなで決めたことがいいルール”が当てはまらない気がしてなりません。社会を見渡せるエリートはいないものでしょうか。あと、「単純なものを好む君は、何かをかくされてしまう。」という言葉に、ちょっと考えさせられました。

子どものためのカント

ザロモ・フリートレンダー著/長倉誠一訳
『子どものためのカント』
未知谷
2008年4月25日
2.5 タイトル通り、子供向けに書かれた本なのですが、まず読みこなせない気がします。序文と第3章はかなり苦労しました。本書は、カントの哲学が遺憾無く語られているとのこと。とかく、道徳を説き、不道徳への批判が繰り返されています。小さいうちに、本書にあるような道徳をしっかり説かせておけば、確かに世の中も少しは良くなるかもしれません。ただ、その徹底ぶりは強烈です。会津日新館の「ならぬことはならぬものです」を連想しました。あまり、道徳的禁止を徹底すると思考停止に陥るような気も(哲学していれば、そんなことはないですけど)。しかし、道徳的視点から、明らかにおかしなことが当たり前になってしまっている世の中を再考させられました。それにしも哲学は難しいです。

プレゼンの上手な話し方

福田健
『プレゼンの上手な話し方』
ダイヤモンド社
2008年12月11日
2.2 10月に読んだ『プロフェッショナルプレゼン。』では、プレゼンは、「説得ではなく、理解してもらう場」と書いていましたが、本書では、「説得を最終目的とした、プロセス全体を指す」と定義しています。私は、前者に1票。だからと言って、本書の内容を否定しているわけではありません。非常に的確な内容でした。最後に「人の心をその気にさせ、やろうという気持ちにさせるための働きかけこそが、すぐれたプレゼンターの行う試み」という部分には、非常に共感を持ちました。兎にも角にも、プレゼンはコミュニケーション。そして、ライヴです。通り一遍等でジコチュウなプレゼンでは、聴衆の心が離れていくこと請け合いです。

稲盛和夫の実学 経営と会計

稲盛和夫
『稲盛和夫の実学 経営と会計』
日本経済新聞出版社
2000年11月7日
1.27 前々から読もう読もうと思っていましたが、やっと読みました。“真実性の原則”を愚直なまでに追究した京セラ会計学の真骨頂です。アメーバ経営とともに「原理原則に則って物事の本質を追究して、人間として何が正しいかで判断する」という稲盛さんの考えに、まず間違いはありません。いろいろな会計原則や会計理論がありますが、素人目からの素朴な疑問と会計に潜む問題を原理原則に則り明快に解いていく内容には、難し過ぎる会計に対して原点に戻るべきと言っているように感じました。経営者にとって「数字は、飛行機の操縦席にあるコックピットのメーターに匹敵するもの」というのは、非常にわかりやすい例えですね。何はともあれ、子供でもわかる「善いこと悪いこと」を基準とした生き方が成功の秘訣だと思います。

クルーグマンの視座 ―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集

ポールR.クルーグマン著/北村行伸訳
『クルーグマンの視座 ―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集』
ダイヤモンド社
2008年12月4日
1.22 昨年、ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマンの考え方を知るには、薄くてお勧めです。論文3本とインタビューで構成されています。2番目に紹介されている“A Country is Not a Company”は、タイトル通り国の経済運営と企業経営は全く別物だという内容で、確かに的を射ています。よく民間からの起用とか何とか言って、優れた経営者が国の政策の策定に関わることが多いですが、世界一大きな企業も複雑性では国民経済の足元にも及ばないわけで、国の経済政策は経営戦略と相容れないものです。これをクルーグマンは、オープン・システムである企業とクローズド・システムである国民経済という対比によって、わかりやすく説明しています。そして、国民経済の運営にこそ、学究の成果である一般原理を使用するべきだと。他にも示唆に富んだ内容がいっぱいの本でした。読んでみると面白いと思います。

アイデアのつくり方

ジェームス・W・ヤング著/今井茂雄訳
『アイデアのつくり方』
阪急コミュニケーションズ
1988年4月8日
1.20 最近、読む本読む本に出てくる広告界のバイブルです。Book Diary500数十冊のなかで、5本の指に入るくらいの良書でした。帯に「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」と書かれてあるとおり、見事な内容です。竹内均さんの解説もとてもよかった。やっぱ、アイデアは、知識の蓄積と咀嚼の積み重ねです。.如璽申犬瓠↓▲如璽燭厘鰉陝↓データの組み合わせ、と見、ゥ▲ぅ妊△離船Д奪という流れは、絶対的なセオリーだと思います。知識や経験の差は、自ずと結果に反映されるもの。アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないわけで、どれだけ組み合られる知識と経験を積むかが大切ですね。

みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。 勝つ広告のぜんぶ

仲畑貴志
『みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。 勝つ広告のぜんぶ』
宣伝会議
2008年12月16日
1.18 こんなタイトルを付けられると、ついつい手にとってしまいます。内容はさしてセンセーショナルなものでもないんですけど。タイトルの意は、「広告とは、自分で自分の身内を誉める活動である。相当慎重に誉めないと馬鹿にされ、嫌われる。」ということなのだと思います。転じて、自分の立派な部分を、自分の口で語る男は嫌われる。確かに。“広告”っていうと、なんかクリエイティブでカッコイイな、なんて思い、アートや芸術に近い感覚をもってしまいがちです。「広告表現は商売のための表現です。自己表現ではありません。」という文章に、あっ、そうだった。なんて妙に頷いてしまいました。「日本語で言えよ、そんなこと。」と切り捨てられている言葉に、アカウンタビリティやコンバージェンス、ハーモナイゼーションといった私が普段使ってる単語がいっぱい書いてありました。ちょっとショック。まあ、私にとっては広告の用語も日本語で言えよ、なんですけど。最後の茂木さんの解説で、創造することは「制約」を受け入れることであるというのは、大変共感するところでした。

続・働く理由 ―99の至言に学ぶジンセイ論。

戸田智弘
『続・働く理由 ―99の至言に学ぶジンセイ論。』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2008年12月20日
1.16 半年ちょい前に『働く理由 ―99の名言に学ぶシゴト論』ってのを読みました。その続編。なかなか含蓄のある内容でした。広告系の本をよく読むためか、ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』の「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである。」という言葉によく出くわします。自分の興味や適性をベースに置きながら、それらをどういうふうに組み合わせて、創造性を発揮するかが自分だけの発想に繋がると思います。「「何々になろう」とする者は多いが、「何々をしよう」とする者は少ない。」というのも肯けました。目標ばかりに意味を見出すのではなく、行為そのものの中に意味を見出す視点を忘れないようにしたいものです。「働くことがお金を稼ぐ手段だけではないとき、働くことそのものの中に喜びや生きがいや自分の人生の目的をこめられるとき、それは仕事だ」と。

働かないひと。

左京泰明
『働かないひと。』
弘文堂
2008年12月30日
1.14 なんだか余裕がないっす。やっとこさ更新。様々なジャンルで活躍する同年代の方のインタビュー集。おもしろかったです。“好き”をいかに戦略的に仕事にするかを真剣に考えるというのは、確かに思うところがあります。好きなことと、それを仕事にするということは別の話だとも思いますが、それはお客として楽しむものなのか、自分もやりたくてゾクゾクするものなのかの違いですよね。「人のため」の仕事を「自分のため」の仕事に変える、「社会的な見え方で仕事を選ぶんじゃなくて、自分のテンションが上がるかどうかで選んだ方がいい」というのも仕事を持続させる秘訣だと思います。アントレプレナーと呼ばれる方も数人登場しますが、“社会起業”と“起業”の間に差はないというのはその通りですし、そうあるべきです。他にも共感できることがいっぱい書いてありました。これはわかりやすいなって思ったのが、0.9の70乗が0.001で1.1の70乗が790、そして1の70乗が1。積み重ねの違いって凄いなって思わされました。1.1で続けていくことの大切さ、大事にしたいものです。

「考え方」の考え方

指南役
『「考え方」の考え方』
大和書房
2008年11月1日
1.3 とても共感する部分の多い本でした(ちょっとイマイチな部分もありましたが)。いつも仕事をするとき“最初の1行までが長い”ですし、あれこれ悩むより、とにかく書き始めるに限ります。視点は違いますが、締切りはクリエイティブの原動力と言われる所以です。あと、優れたアイデアは修羅場から生まれるなんてことも。アイデアは、知識の蓄積と咀嚼の積み重ねであり、「1.資料を集める、2.集めた資料を咀嚼する、3.いったん、対象から離れ、他のことをやる、4.アイデアが降臨する」という一連の流れはセオリーだと思います。そもそも、何も見聞きしないで、アイデアが閃くなんてことは絶対にあり得ないですよ。制約が知性を発揮させるというのもありますね。本書では、「形態共鳴」の有無なんかについても書かれてありましたが、必ずあると思います。証明はできませんが。

グッドデザインカンパニーの仕事

水野学
『グッドデザインカンパニーの仕事』
誠文堂新光社
2008年11月18日
12.31-2 愛して止まないラーメンズのポスターなんかを作っているグッドデザインカンパニーのこれまで手掛けた広告や装禎、CMなどについて、代表でありアートディレクターの水野さんがアートディレクションとデザインという2つの観点から語られています。グットデザインカンパニーが手掛ける取組みや凝った加工のポスターには、いつも楽しませてもらってます(ファンです)。ホントかどうか知りませんが、水や食べ物など「生きるために必要なもの」を得たときと同様、「よいデザイン」に触れたときも、脳内の同じ場所が反応するそうです。リフレッシュや気分転換に、アートっていいと思う。

真クリエイティブ体質

高橋宣行
『真クリエイティブ体質』
PHP研究所
2008年12月3日
12.31 帰省の新幹線で、久々に本を読む時間が取れました。現場感を持ち、五感で感じ、人間を観察・洞察して、理性と感性で発想するには、どのような心掛けが必要か、という本です。本書の勧めるいくつかのウォッチング法のなかで、タウンウォッチング、メディアウォッチングには、共感を持ちました。ジャンルを問わず俯瞰してモノを見ること、強制的にでも専門領域外の情報を収集することには、連想の飛躍や発想のヒントが必ずあると思います。キーワード、タイトル、記事、コラム、広告からイメージを広げる習慣、感じたキーワードがさらにどんな発展をするのか、未来に広がっていくのかといったストーリーづくりの力は、「情報の組み合わせ」とも言えるアイディアの本質に適っています。現場で五感をフル回転させて感じ、想うことが、原点というのも同感です。

貧格ニッポン新記録

ビートたけし
『貧格ニッポン新記録』
小学館
2008年10月6日
12.22 ビートたけしらしい、とても下品な内容です。上野動物園のリンリンが死んだニュースに関して「「安らかな顔で死んでいった」なんて書いてあるところがあったけど、そんなのどうして分かるんだかさ。パンダの安らかな顔って、パンダが怒った顔をしてるのを誰か見たことあるのかって話だろ」ってのは、ちょっとウケました。“確かに”って。正直、読むことをお勧めできる本ではないですね。そこら辺の報道や世論を鵜呑みにしない感性というのは、必要ですけど。どうしようもなく塞ぎ込んでいる人には、読むと悩みがどうでもよくなるかもしれません。

検証・若者の変貌

浅野智彦 編
『検証・若者の変貌』
頸草書房
2006年2月15日
12.17 社会学系の論文集です。アカデミックなものであるからか、少々読み辛い(面白くない)部分もありました。若者をネガティブに捉えるのは、古今東西変わりがないわけですが、その語り口に対し、統計データをもとに一石投じようという内容です。今日の情報社会において「親密さ」について多元的な要素のうえに成り立っているのは確かだと思います。それは、友人関係の多様性であり、ネットが介在するからといって希薄化しているとは一概に言えないものです。むしろ、様々な状況ごとに、関係を柔軟に使い分けながらサバイバルせざるを得ないという状況があると思います。関係の多様化、流動化によって、求められるコミュニケーション・スキルはむしろ過去よりも上昇しているのではないかと。また、他者への配慮の欠如、公共性の衰退は、統計的に昔と変わらないと結論付けています。確かに、街で見かけるマナー違反は若者に目が向きがちですが、大の大人のものもかなり目にします。自分らしさを追及することが、自分らしさを確定することを妨げているというのも頷ける内容でした。ほぼ若者擁護論ですね。

子どもたちの三つの「危機」

恒吉僚子
『子どもたちの三つの「危機」』
頸草書房
2008年8月10日
12.11 教育系の専門書の部類に入るのでしょうが、とても面白く読ませて頂きました。日本の教育が国際的に評価されている点(均質な高学力の育成力が高い、人格形成力に優れている、授業の研究力が高い、教育に貢献する文化が存在する)を学力、社会性、価値という3つの観点から論じられています。クレーム社会、訴訟社会、教育消費社会と言われる昨今、日本独自の全人教育が崩れつつあることは確かだと感じます。個人的には、絆を強調し、学校を集団への自発的同調を学ぶ場と位置付けることに、一定の理解を持っています。また、一般大衆の義務教育の一環としてのモーレツな部活動もそのなかでスポーツマンシップ、協調性、リーダーシップ等を学んだ私にとって、非常に重要かつ優れた点だと思っています。確かに、過度な活動日数、精神主義・根性主義、古い上下関係や逃れることのできない集団統制という側面もありますが、それに勝るものがあるはずです。それが、日本の秩序を守ってきたのだと思いますし。あと、初等教育での能力別指導は、確実に害のほうが大きいと思っています。絶対にいろんなレベルの生徒が一緒に学んだ方が良いに決まってると。最後に、本書のP194の図は非常に示唆に富んでいると思いました。

若者が働くとき

熊沢誠
『若者が働くとき』
ミネルヴァ書房
2006年2月20日
12.5 様々なアンケート、統計資料をもとに若者の労働事情と改善への提言がうまくまとまっていると思います。確かに、今の若者は、忍耐性においてハングリーな時代に育った旧世代に劣るかもしれませんが、だからといって、休みの取れないほどのゆとりの欠如やサバイバル的な競争ムードを忌避する感性を否定することはできません。働くということは、国民の義務であり、生活の土台です。みんなが安心して暮らせる社会を作るためには、本書にあるゞ囘待遇(同一価値の労働には同一時間給を支払う)、▲侫襯織ぅ燹櫂僉璽肇織ぅ犂屬料蠍濺彰垢硫椎柔、M期雇用契約を企業に許す条件の厳しい設定、ぜ匆駟欷韻粒搬臈用といった提言は、非常に共感を持ちます。非正規で生活している私にとっては ↓い論攫造任后昨今の雇用情勢の悪化からも、労働組合によって職場を住み良くするという発想を改めて考える必要が出てきているようにも思います。

アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役

稲盛和夫
『アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役』
日本経済新聞出版社
2006年9月15日
11.26 いろんな本で称えられている“京セラ会計学”とはどんなものか、と思って手に取ったのですが、読もうと思っていたのは『稲盛和夫の実学』だったことに買った後に気付きました。残念。でも、とてもいい本でした。一流の経営者はやっぱ違いますね。判断基準を「人間としてなにが正しいか」に置くことは共感しますし、これがすべてだと思います。迷ったときには、コレで解決。約3,000のアメーバを組織することが現実的にどれだけ大変なことか、想像を絶します。「嘘を言うな、人を騙すな、正直であれ」というプリミティブな倫理観が如何に大切で、如何に難しいものか、日々痛感しますね。言葉は「言霊」。その人の「心」や「魂」が自ずと表れるものです。

外資系トップの仕事力

ISSコンサルティング 編
『外資系トップの仕事力供
ダイヤモンド社
2008年10月2日
11.21 去年の年末に気鯑匹澆泙靴拭兇出ていたので購入。トップの人の話は、やはりオモシロイ。前回もそうでしたけど、登場されている方は、みんなキャリアを考えたことはないと語られています。やるべきことを着実にやり抜いてきた結果だったと。語られている仕事観には、とても共感を持ちます。面白い仕事は、探して簡単に手に入るものではなく、人に認められて、人から与えられるものだと思います。やはり一生懸命、誠心誠意全力で仕事をすることでしょう。「部長にしてくれたら、部長の仕事をするのに」と考える人にチャンスはこないというのは、わかりやすい例えです。常に、ワンランク上の仕事を考えて広い視野を持って臨むことで、日々の勉強量や吸収力が違ってくるのは確かです。非連続的な変化を大事にするというのも同感(批判もあるでしょうが・・・)。明快に、論理的で、わかりやすく、誰にでも伝わるように伝えるのもとても大事。

続・道をひらく

松下幸之助
『続・道をひらく』
PHP研究所
1978年1月1日
11.17 『道をひらく』を買ったつもりが『続〜』でした。相変わらずのマヌケっぷりです。私が生まれる前に書かれたものなのに何と含蓄のあることか。今の世相にもピタリと当て嵌まる内容に、松下幸之助の基本思想の確かさを感じます。「春がきた。夏がきて秋がきて、冬がきてまた春がきた。同じことのくりかえしに見えるけれど、樹々は一まわり大きくなった。それぞれに、それだけ生長している。決して同じではない、くりかえしではない。」というくだりにハッとさせられました。三省、四省という言葉が何回かでてきます。単なる反省でないところがまた深い。

「会計的に見る!」技術

本郷孔洋
『「会計的に見る!」技術』
宝島社
2008年9月24日
11.13 辻・本郷の本郷さんです。「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」と、目指すところは非常に共感を持ちますが、本書は少々品のない例えが多いです。かなり下世話ネタが多い。畏まった会計本を読みたくない人にはいいかもしれません。それなりに内容もあると思います。簿記の初学者が、会計ってどういうものなのか、税理士って何をしているのかを知るのにも手っ取り早いかも。あと、読んでいて“有給休暇引当金”が日本にもあればいいのになぁなんて思いました。

部下の「やる気」を育てる!

小林英二
『部下の「やる気」を育てる!』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2008年9月15日
11.10-1 言われたことしかやらない“ロボット社員”、楽しさややりがいのない“イヤイヤ社員”、常に転職を考えている“青い鳥症候群社員”とリーダーの悩みは尽きません。この社員像、最近の若者に対する批判にもとれますが、それはさて置き、リーダーシップの基本は“言行一致”、“率先垂範”です。そんな先輩社員が少ないというのも背景にあると思います。叱り方より、「叱る以前のプロセスが大事」というのは、結局、リーダーが尊敬されているか、信頼されているか、好かれているかということです。「認知不協和理論」や「交流分析」といった心理学を用いた分析も非常に肯ける内容でした。円滑なコミュニケーションとは難しいものです。

仕事文すらすらシート!

福島哲史
『仕事文すらすらシート!』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2008年10月15日
11.10-2 論文にかまけて読書量が激減してしまいました。リハビリに簡単に読めそうなものをピックアップ。ドキュメント作成では、「わかりにくい」「くどい」「間違いがある」と毎日のように怒られていました。仕事についた頃よりは多少改善されましたが、依然としてわかりにくいし、くどいし、間違います。文章はセンスが試されるので、本当に神経を使うものです。キレイなものに出会うと、やはりその人に魅力を感じます(その逆も然り)。論文を書いていても、初回推敲時には、真っ赤っ赤です。何回か推敲を重ねて、少しずつまともな文章になるんですけど、やはりいろいろと指摘が入ります。独り善がりな文章は本当にタチが悪いことは、よくよくわかっているはずなんですけどねぇ

ビジネスマンのための「読書力」養成講座

小宮一慶
『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2008年9月15日
10.30 “読書は「目的」によって使い分けるべき”というのは共感です。ボクはあまり速読というものが好きではないですし(必要なときはしますけど)。普段の読書は、本書で云うところの通読レベル1ばかりですね。最初から最後まで普通に読む。論理的思考力を求める本は、あまり手を出しません。電車で集中して読むパワーがないので。専門書や論文は熟読レベルになりますが、BookDiaryに載せる本ではないに等しいです。通読レベル2とされている論点整理しながら考えて読むということもあまりないです。いい本は、そのくらいのパワーを使って読みたいですけど、何せパワーがありません。まあ、そんないい訳はせず、自分のためにも頭の良くなる読書をしてきたいものです。役立つ本がいっぱい紹介されているのも本書の魅力です。

ほんとはこわい「やさしさ社会」

森真一
『ほんとはこわい「やさしさ社会」』
筑摩書房
2008年1月10日
10.27 昔、精神科医の大平健さんの本なんかをよく読んでいましたが、それを思い出しました。対人関係に慎重にならざるを得ない今の社会には困ったものです。対人恐怖症とも言えるくらいに、相手を傷付けるのではないかという恐れを常に抱いて人と接し、ちょっとした注意にもキレられるんじゃないかと見て見ぬ振りをする。愛のムチならぬ、優しい厳しさが通じヅライ世の中、相手を追い込むような厳しい優しさは、どんどん強くなってます。対人関係について、本書にあった「結合定量の法則」は非常に頷ける内容でした。あと、人生の自己目的化(自己中心化)は、祖先への敬意と心の拠り所(ゆとり)を奪うものだと思いました。家や先祖を大事にすることはとても大切なことです。
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