2009年09月08日

山田玲司
『キラークエスチョン 会話は「何を聞くか」で決まる』
光文社
2009年8月20日
DSC04930 人と話すのは元来大の苦手です。聞きたいことがあっても、正直に感じたことでも、いろいろと考えてしまって声を掛けられない、これが日常です。億劫な人間ですから。さて、本書は26のキラークエスチョンが紹介されています。何気ないものばかりですが、唐突過ぎる質問は違和感を覚えます。あと、会話って相手の心理が自然と伝わるものですよね。聞く気がなかったり、テキトーだったりってのは、恐ろしいほどバレるものです。本のなかで「話ができないのは、話ができないと思い込んでいるその「心」に問題があるだけ」とありますが、そうだと思います。自分から壁をつくりがちです。

(07:16)

2009年09月06日

友岡賛
『会計学はこう考える』
筑摩書房
2009年8月10日
DSC04904 会計というのは、何かとよくわからない、難しいイメージがあり、会計学って何をしているの?という素朴な疑問が付き纏います。本書は、そこら辺の会計How to本ではなく、会計学とはどういう学問なのかというコンセプトの本です。一般の方向けということですが、少しハードルが高い気もします。会計学を学ぶ学生には、本書や石川先生の『変貌する現代会計』なんかを読んで、しっかり会計学について考えてみて欲しいなと思います。背表紙に「会計にもいろいろ「問題」がある」とあります。いろいろあるんです(笑)

(22:51)

2009年09月02日

西山昌彦
『今度こそ苦手な数字が克服できる ザックリ会計力』
幻冬舎
2009年7月28日
DSC04871 背表紙に「だいたいで、ええやん。」なんて書いてあります。会計本というよりは、数字に関して全体を俯瞰する力を養う内容と言えそうです。決算書をつぶさに詳細まで見る人(または見れる人)なんて確かに存在しません。あの大量な情報をすべて読みこなすというのは、不可能に近いとさえ言えます。だからこそ、全体像をザックリ見る俯瞰力、そして詳細について仮説検証を繰り返すことが大切となります。そして、それは会計だけに言えることではなく一般的なセオリーです。会計本挫折者の方や会計入門として本書を読まれるのもよいですが、本書は会計数値に対する接し方、考え方を説明されているだけなので、本書を読み終わっても分析はできないと思います。詳細を必要に応じて、もうちょっと詳しい本で学んでいく必要がありますね。

(19:24)

2009年08月31日

山口真美
『センスのいい脳』
新潮社
2009年8月20日
20090831 なんだか意味深なタイトルに躍らされて購入。著者は、赤ん坊を対象にした実験心理学を中心に研究されている認知心理学者さんです。なるほどと思う部分もありましたが、想定の範囲内というか、そこまで胸の躍る内容でもなかったというのが正直な感想です。小さい頃から2ヶ国語、という環境の危うさ(どっちつかずになってしまう)を指摘されているのは確かにそんな気がします。自然に両方ペラペラって人に、正直会ったことないですし。まず、一つの言語をきちんと使いこなせることが第一歩なんだと思います。話は変わりますが、巷の人は、英会話に通うより、きちんとした日本語を使えるレッスンをしたほうが確実に役立つと思っています。

(22:38)

2009年08月27日

唐沢昌敬
『複雑性の科学の原理 企業や社会を劇的に変える方法論』
慶應義塾大学出版会
2009年6月30日
20090827 とても示唆に富んだ内容でした。アノミーな感がある現代を、複雑性の観点から説得力のある説明がされている気がします。カオスから好ましい秩序を構築していくには、東洋が蓄積してきた人知を超えた気や理という上位の法則を意識した考え方に利があると思います。そして、西洋的な科学万能の合理主義の限界も示唆しているのかと。実験に基づく法則の発見、モデルを組んで将来を予測するような統計的分析は、物事の一部分を見ているに過ぎないわけで、自然科学においては有用なこの技法も、社会なり自然全体を対象とすると自ずと限界があるのは直感として誰もが思うでしょう。原理とメカニズムの解明を、上位の法則の存在を意識して進めていくことは重要と言えます。実態からかけ離れた金融経済の膨張は、上位の法則に反する典型的な行動と指摘されています。仏教・神道・道教・儒教を基礎とした基本的価値の体系の存在が、日本の優位性であると思います。

(22:12)

2009年08月14日

林總
『コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?』
ダイヤモンド社
2009年8月6日
20090814 『餃子屋とフレンチでは〜』『美容院と1000円カットでは〜』でお馴染みの林先生の最新書籍です。例のごとく、安曇先生と由紀さんのやり取りに学ぶ管理会計です。物語形式なので非常に読みやすくて、会計が嫌いという方にはいい本だと思います。簡易なテキストの事例や問題に慣れると、数字を鵜呑みにしてしまいがちです。会計数値に騙されず、本当の実態をつかむためには、数字の背景をきちんと押さえておかなければならないことを痛感させられます。普段は財務会計専門なので、管理会計は研究対象からは外れてしまいますが、授業では扱う内容ですから、興味を持ってもらえるように、また使える知識を養ってもらうために、こういった本を参考に工夫が必要です。

(20:56)

2009年08月11日

藤井聡
『なぜ正直者は得をするのか 「損」と「得」のジレンマ』
幻冬舎
2009年7月30日
20090811 本書のテーマは、利己主義者は最終的に損をし、非利己主義者は最終的に得をするというものです。正直者はバカをみないという道徳的なテーマを、心理学、進化論、経済学や倫理学をもとに実証されています。中身は、新古典派(ミクロ経済学)における合理的選択理論の批判であり、規制緩和、民営化に対する批判です。合理的選択理論なんてあり得ない前提であることは、誰にでも明白ですが(昨今の暴利を貪って経済危機を招いた証券マンには当て嵌まりますが)、教科書的にはこれが基本です。後者については、極度な利己主義に陥らないための規制をなくし、利己主義が跋扈した。公に資するための職務である公務員、もしくは公務を利己的な利益を追うシステムに改造し、必要な無駄を排除し、公共の利益を社会から削ぐ結果になった、と。昨今の経済至上主義は、一部の裏切り者(利己主義者)に歩調を合わせた“腐ったリンゴ効果”によって社会が退廃していく様を見ているようでした。でも、やはり正直者が勝つのが自然の摂理です。

(23:34)

2009年08月06日

高橋宣行
『「鳥の目・虫の目」発想読本』
PHP研究所
2009年7月17日
20090806-1 巷の多くの本でも書かれてあることですが、俯瞰力とディテールを読む力の両方が大切だよ、というコンセプトの本です。理性&感性、伝統&革新といった対になるキーワード20個を挙げて、クリエイティブに考えるヒントが書かれてあります。発想するために、複眼的な視点は、重要過ぎるほど重要です。様々な情報を集め、様々な視点から考察することでしか創造は生まれません。理性や合理性を追求するのもよいですが、感性や非合理性も必ず必要なものです。今の時代、知識ではなく知恵だ、考える力だ、応用力だ、と言われますが、やはり土台は豊富な知識です。

(19:50)
本田直之
『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』
大和書房
2009年7月30日
20090806-2 『レバレッジ〜』の本田さんの本です。生来の怠け者の私は、夏休みの宿題をきちんとやったり、通信教育をきちんとこなしたりするようなしっかり者の対極にあるような人間です。ウチにゲームもマンガもないのは、やり始めると時間を忘れて没頭する堕落型の自分をよーく知ってるからであり、家ではなくカフェなどの外で作業するのも、テレビ観たり、昼寝したり、怠けて集中できないことをよーく知ってるからです。本書は、怠け者がダメ人間にならず、うまくいく環境を作るための考え方が紹介されています。まるで自分の日々の生活が解説されているような内容でした(ホントに)。

(19:49)
手塚治虫
『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』
祥伝社
2007年8月5日
20090806-3 祥伝社新書という新書です。初めて買いました。そして、タイトル通り漫画です。↑でマンガは家にないと公言しておきながら購入。内容は短編が7作。考えさせられます。それにしても手塚治虫は60歳で亡くなるも、生涯で15万ページ、全集にして全400巻もの漫画を描いたんですから、とんでもない人物ですね。

(19:47)

2009年07月31日

マルクス=エンゲルス、浜林正夫 解説、村田陽一 訳
『共産党宣言』
大月書店
2009年7月21日
20090731 この時期に“マルクス・フォー・ビギナー”なんてシリーズが出されるなんて、時代ですね。『蟹工船』に続けということでしょうか。ワーキングプアに代表される現代的貧困を搾取される労働者という視点で考えるのが、流行りのようです。「共産主義者に対する中傷とそれへの反論」や「社会変革の基本路線と課題」といった部分は、The 共産主義的でかなり偏ってるなぁと思わざるを得なかったですが、大局観はさすがだと思いました。基本的人権も保障されて、民主主義の今の世で、真面目な経営者が力を発揮できることは間違いなくいいことだと思います。ここで言う打倒ブルジョアは、昨今の金融危機で暴利をむさぼった人には当て嵌まるかもしれません(彼らは搾取者と言えます)。最後に一言。私、アカじゃないですよ。

(23:44)

2009年07月30日

内藤淳
『進化倫理学入門 「利己的」なのが結局、正しい』
光文社
2009年2月20日
20090730 非常にいい本でした。複雑な社会や多様な価値観を背景に、倫理や道徳がわかりにくくなっている現代社会において、非常にわかりやすく「善/悪」「正しい/正しくない」ということについて解説されています。利他行動が返ってくるという正のスパイラルを意識して行動することの大切さを確信しました。みんなが幸せに暮らせる社会の基本を「利益獲得機会の配分」と主張されていることにも共感。何かと個別事例と原則論を混同した議論が多い世の中で、冷静に(かつ合理的に)物事の善悪を判断できる資質が問われていると思います。気がつけば最近、読みやすさと経費削減のため新書が続いています。

(23:49)

2009年07月27日

小林賢太郎
『小林賢太郎戯曲集 STUDY ALICE TEXT』
幻冬舎
2009年3月30日
20090727 『大喜利猿』を買ったついでに、3月に出た戯曲集も買ってみました。ラーメンズの公演は、暗記してしまうほど観ていますが、文字で読むとまた違った感じがします。ALICEも好きですが、やはりTEXTの完成度が高いです。

(20:12)

2009年07月26日

小林賢太郎、升野英知
『大喜利猿 北海道』
河出書房新社
2009年6月30日
20090726 私としたことが、、6月末に出てるの忘れていました。例によって15分で完読。相変わらずくだらないです。

(23:00)

2009年07月23日

井之上喬
『「説明責任」とは何か メディア戦略の観点から考える』
PHP研究所
2009年7月31日
20090723 説明責任(アカウンタビリティ)と言えば、その原点は会計です。ということで、タイトルがアンテナに引っ掛かり、購入してみました。ただ、本書は説明責任をPR(パブリック・リレーション)の観点から論じることを主眼としています。世間に言われる「説明責任」を解剖する部分や実例は、面白く読めたのですが、PRの観点からの部分は、あまりピンときませんでした。共感したのは、自己修正がきかない日本の社会は、本当の意味で責任を取りづらい社会だというところです。責任を追及するとき、相手の首をとることが目的となるのは、メディアも含め反省の余地があります。

(23:38)

2009年07月17日

広瀬隆
『資本主義崩壊の首謀者たち』
集英社
2099年4月22日
20090717 金融資本主義の実体を垣間見れる内容です。読めば読むほど憤ってしまいます。少し穿った見方という気もしますが、それなりに真実に近い内容だと思います。いたるところで紹介されている風刺漫画は、よくできています。封建的な不平等や闘争、または植民地主義などは、教科書のなかでの話で、現代において起こらないと考えがちですが、経済的支配、知的支配といった形で再現されているんだと思います。日々のジャーナリズムに流され、冷静かつ的確な判断ができない日本人の平和ボケも極まっているなぁとつくづく感じました。愚行が繰り返され、庶民が疲弊していく構造をどこかで断ち切らなければなりません。

(23:45)

2009年07月14日

植島啓司
『偶然のチカラ』
集英社
2007年10月22日
20090714 偶然とか運とか物事の因果関係っていうのは、小さい頃から、悪いことをすれば自分の身に返ってくるし、逆も然りだと思っていましたし、歳をとるにつれて、経験則でもって、そういうもんだなって思います。本書では、いい流れには黙って従うべきで、何か流れを変えようとしたり、自分で選択したりしないよう心掛けるべきだとアドバイスされています。確かに、自分で選択するときっていうのは、何かとぐるぐる考えて、素直な答えとはちょっと曲がった選択をしてしまうのが常で、そのズレでおかしくなってしまうことが多い気がします。言い得て妙です。あと、南方熊楠の話は、なかなか含蓄がありました。そして、我らがルカ・パチオリが文中で出てきたのには、ちょっと驚きました。

(22:18)

2009年07月10日

笹山尚人
『人が壊れてゆく職場 自分を守るために何が必要か』
光文社
2008年7月20日
20090710 景気悪化でボーナスも激減な世の中。それはそれで、非正規の環境は輪をかけたように劣悪だと思います。今の日本は、ワーキングプアに見られるように労働云々というより貧困の様相をみせています。改めて、労働組合の重要性について考えさせられます。本書に出てくる首都圏青年ユニオンの存在は知っていましたが、こうして活動をみると頑張っていますね。労働環境という意味では、特に権利主張することもなく、働かしてもらっているという状態の私は、諭吉さんに愚民と言われてしまいそうです。誰もが納得した形での公正な職場というのは、なかなか難しいものです。

(23:17)

2009年07月01日

福澤諭吉、齋藤孝 訳
『現代語訳 学問のすすめ』
筑摩書房
2009年2月10日
20090701 言わずと知れた名著ですが、実際手に取ったのは初めてでした。book diary600冊中ベスト3に入る名著です。福澤諭吉が一万円札の顔になるわけです。偉大な啓蒙家ですね。齋藤先生がせっかく文語体から口語体に訳されたわけですし、日本人は改めて読んでおくべきだと思いました。現代社会は、複雑なので言行一致した啓蒙というのが、なかなか難しいところですが、こういった見識を持った人物が現代にいれば、腐った日本も良い国になっていけるかもしれません。それにしても、冒頭の「天は人の上に人を造らず〜」は知っていながら、意外と中身を知らない人が多いし(私もその一人でしたが・・・)、小中高と国語や道徳なんかで読む機会があってもいいものなのに、、、と思います。

(23:43)

2009年06月22日

酒井雄哉
『一日一生』
朝日新聞出版
2008年10月30日
20090622 疲労困憊なので、明日を頑張れそうな本を選択。天台宗の大阿闍梨という称号を持っていらっしゃる酒井さんが、自らの人生を振り返りながら生き方について指南されています。人生において大切なことというのは、こういう方のお話を聞くのもいいですが、やはり古典(や経典)を開くのが一番いいなと思います。行から得られる悟りは、忙しい都会の生活からはなかなか得られないものです。僧侶の修行なんてものは、経済的になんら価値を生まない意味のない行為に見えますが、そうだからこそ、世間の固定観念から離れ、自然を相手に極限状態のなかで悟りを得られるのだと思います。とか何とか、最近、とかく頭でっかちになりがちなので、もうちょっと実践できる人間になりたいものです。

(22:43)

2009年06月15日

神谷秀樹、小幡績
『世界経済はこう変わる』
光文社
2009年5月20日
20090615 去年の秋に、同じく光文社新書から出ている小幡さんの『すべての経済はバブルに通じる』を読んで、わかりやすくていい本だなぁと感じていたので、その痛快さを求めて手に取りました。内容は期待通りで、非常に共感する部分が多かったです。「今日の得は僕のもの。明日の損は株主と納税者のもの」と言わんばかりの有限責任会社という名の無責任会社の経営者たちへの批判は、ごもっともです。モラルの低下を招いた昨今の金融経済は、ホントにタチの悪いものだったと思います。地道にコツコツ頑張っている正直者がバカを見る社会、もしくは、真面目にやっているのがバカバカしくなる社会なんて、ロクなものじゃありません。モラルの低下は、大きな社会的損失をもたらすものだとつくづく感じました。対談にあるような良い方向へ世界が向かえばいいのですが、いろいろ問題は山積みですよね。

(23:24)

2009年06月10日

茂木健一郎、恩蔵絢子
『化粧する脳』
集英社
2009年3月22日
20090610 最近、電車で寝ているせいか読書量が減っています。ということで、サクっと読めそうな新書を買ってみました。私たちの意識を科学的に解明する脳科学は、やっぱおもしろいですね。改めて脳の処理能力の凄さに気付かされます。本書のキーワードは、自意識を象徴的にあらわしている“鏡”。平均顔(=美男美女)は、極めて感情がわかりやすく表現されるから、俳優には美男美女が多いというのには、なるほどなぁと思いました。俳優さんは、やはり感情表現がうまくできる人が、それぞれの個性で配役されていると考えると、さらに納得です。論文を寄稿している恩蔵さんは、ボクとタメなようです。頑張っている同年代の科学者さんを見ると勇気が沸くとともに正直焦りも感じます。

(01:04)

2009年05月31日

ピエ・ブックス編集部
『ヒット商品のデザイン戦略を解剖する』
ピエ・ブックス
2008年11月23日
DSC04127 最近、デザイン系の本が続いています。本書は、ヒット商品のデザインにまつわる話が収録されています。デザインってやっぱ大切です。衣類や文房具、本など、モノを買うときは、いつもジャケ買い的な感覚です。それを持っていることがカッコイイという感覚は重要でしょう。もちろん、商品の質も重要ですが、デザインも引けをとらないくらい購入のポイントになります。ただ、単なる着飾っただけの人が魅力的でないように、その内面から醸し出される雰囲気との相性やストーリーが大切なんだと思います。つまりは、デザインに込められた意味です。形から入るのも重要ですが、内面を引き立てるためのデザインだと思います。本書の最初にある「ブランドを広告するのではなく、ブランドを体現せよ」という言葉は、うまく言い当てていると思います。

(18:49)

2009年05月27日

片岡義男
『なにを買ったの?文房具。』
東京書籍
2009年4月1日
20090527 こなだBell Commonsに行ったとき、CIBONEで買いました。文房具は、優れたデザイン、機能が凝縮したアイテムです。本書の魅力は、様々な文房具の写真が載っているところ。個人的には、ドイツのLYRAの製品に惹かれました。文章は、著者のこだわりというか、文房具に対する想いで、まあ流し読みでした。文房具は、気分よく作業するために、結構重要です。個人的には、ノートは結構こだわります。このノート使い切ったら自分カッコイイなぁとか。著者は、気に入ったノートを使わずともどんどん買っていらっしゃるようですが、私は使う分しか買いません。どんどん使いたいからどんどん使う。本もそうです。

(22:41)

2009年05月20日

DTPWORLD編集部 編
『文字は語る デザインの前に耳を傾けるべきこと』
ワークスコーポレーション
2008年7月2日
20090520 日頃、そんなにフォントを気にかけませんが、結構、映画のエンドロールや駅の看板とか、標識には目が向きます。本書は、文字のデザインについての内容なのですが、奥が深いなぁと感じました。おもしろい。日本語の文章って、ひらがな、カタカナ、漢字にアルファベットと様々な文字が入り混じっている数少ないものだというのも、言われてなるほどと思いました。ピクトグラムもわかりやすいなぁ〜と感心することもよくあります。そういえば、昔、絵を描くのは嫌いでしたが、レタリングは結構好きでした。あと、文字って性格出ますよね。

(23:48)

2009年05月17日

松岡正剛
『多読術』
筑摩書房
2009年4月10日
20090517 よくある読書術の類です。世の読書家の方が、どのように本を読んで自分のものにしているかは参考になります。読書は、編集作業とする著者の考えは、アリというかいいなぁと思いました。普段、マーカーや書き込んだりするのは、もっぱら専門書や論文のとき(熟読のとき)だけで、ここに載せている本は、ドックイヤーどまりなんですよね。だから、読み返すときに、どの部分にどう思ったのか記憶を辿るのにどうしても時間がかかります。やろうやろうと思いながらも乱読の日々です。「鳥瞰力と微視力(鳥の目と足の目)」というのは、読書に限らず必要な視点ですね。本のなかで、「政治が「公正」に追いやられ、経済が「効率」に追いやられたとき、文化は「価値」を矛盾をもって、かかえざるをえない」という言葉が紹介されているのですが、言い得て妙というか、考えさせられました。

(23:52)

2009年05月11日

安田佳生
『検索は、するな。』
サンマーク出版
2009年4月20日
20090511 『千円札は拾うな。』の著者の本です。最初はありきたり感が否めず、イマイチ入り込めずに放置していましたが、今日意外とサラッといけました。“検索は、するな。”と言われても便利なのでしますが、著者の言わんとするところはわかります。つまりは、考えろと。普段、何かと考え込むことが多いですが、「とことん大きく大局観で考えて、本質を見誤らないこと。細部についてとことん細かく、突き詰めること。」は、ものすごく大事だと思います。「答えはいくつもあると考えておくこと。答えを出すためではなく、思考を深めるために考える。」というのも大事です。安易に答えらしきモノを決めてしまうと、思考が浅くなってしまいます。著者に同感なのは、「自分って素敵なヤツだと思いたい」「ナルシストの自分を肯定する」ってことですね。このbook diaryも(いや、HP全体が)自分の自己満足の世界ですから。

(22:21)

2009年04月27日

中村竜哉 編
『プレステップ会計学』
弘文堂
2009年4月30日
20090427 学長の掛け声で作成が進んでいる“プレステップ”シリーズの会計学です。拓大の会計学関係の先生が執筆されています。いわゆる高偏差値の有名大学の大学生ではなく、全入時代におけるごくごく普通の大学生向けに書かれている入門書です。ポイントは押さえながらも簡潔でわかりやすい説明が特徴です。特に導入部分は、具体的でわかりやすく、完成度が高いと思いました。関連書籍の紹介もいいと思います。絵や図が多いのですが、登場する先生たちの絵が、執筆されている先生の似顔絵なので関係者としてはニヤリでした。

(22:58)

2009年04月25日

深沢隆司
『SEの教科書2 成功するSEのプロジェクト計画・運営術』
技術評論社
2008年11月1日
20090425 また手を出してしまいました。著者の本は2冊目なんですが、相変わらず「設計書作成後の仕様変更ゼロ、稼働後のトラブルゼロ、設計書とプログラムの非同期ゼロ」を公言されています。にわかに信じ難い。ただ、書かれている内容は、病んだIT業界の実情をよく把握された上での提言だと思います。どんな組織でもありがちですが、“怒られないことを最優先”“皆と同じであればいい”といった思考で低レベルなことが繰り返されているというのは的を射ています。そこから脱出するためには、価値判断基準の改革が必要ですよね。

(23:47)

2009年04月22日

清水吉男
『わがSE人生に一片の悔いなし』
技術評論社
2008年11月1日
20090422 久々のSE新書。現役の頃以来、ご無沙汰でした。SEという職業には畏敬の念を持っています。いいシステムを作るシステム屋は、やっぱスゴイと思います。プロであることとは何かを考えさせられます。本書は、随所に『論語』などの古典からいい文章が引用されています。「心が変われば 態度が変わる 態度が変われば 習慣が変わる 習慣が変われば 人格が変わる 人格が変われば 人生が変わる」「物を格して而る后知至る。知至りて而る后意誠なり。意誠にして而る后心正し。心正しくして而る后身修まる。身修まりて而る后家斉う。家斉いて而る后国治まる。国治まりて而る后天下平かなり。(『大学』より)」「なにかを為したいと思う者は、まずなによりも先に、準備に専念することが必要だ。機会の訪れを待っての準備開始では、もう遅い。幸運に微笑まれるより前に、準備は整えておかねばならない。このことさえ怠りなくやっておけば、好機が訪れるやただちに、それをひっ捕えてしまうこともできる。好機というものは、すぐさま捕えないと、逃げ去ってしまうものである。(マキアヴェッリ『戦略論』より)」そして、「切に思ふことは必ずとぐるなり(『正法眼蔵随聞記』より)」と。これが真理だと思います。


(01:38)

2009年04月12日

柴山政行
『半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか お金は裏でこう動く』
幻冬舎
2009年4月10日
20090412 この手のタイトルの会計本はホントに多くなりました。どんな内容かと手にとってみました。目次を追うと「不況でもリストラせずに儲かる会社は何が違うのか」「客より店員が多いデパートや、半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか」「不況でも、ブランド店や化粧品会社が倒産しないワケ」「書店や出版社、マンガ喫茶はどうやって儲けているのか」など、身近な会社、業界を例に会計を読み解くといった感じです。この手の本は、網羅した内容ではありませんが、誰でも読める入門書として、飽きさせずに興味を持って読んでもらえるはずなので、とてもいいと思います。授業の小ネタには打って付けと言えます。

(22:30)

2009年04月08日

蒲生嘉達
『ソフト会社の心臓』
幻冬舎ルネッサンス
2008年2月15日
20090408 ソフトウェア会社を例に、やさしく会計を解説している本です。筆者は、会計の専門家ではなく、簿記の本を数ページで挫折したと語るソフトウェア会社の社長さんです。損益計算書を縦にしてみたり、時系列に貸借対照表の状態を見ていったり、簿記の本質的で動的な部分もわかりやすく、斬新でいいんじゃないかなとボクは思いました。確かに、専門家の会計知識から出発していない内容です。財務、税務、原価計算と幅広く実務に必要な会計知識がコンパクトに説明されていると思います。字が少なくコンパクトなところも飽きの早い会計本を少なからず回避しているかも。会計嫌いなビジネスマン向けですね。

(21:51)

2009年04月06日

養老孟司
『読まない力』
PHP研究所
2009年3月2日
20090406 雑誌『Voice』の時評73個を収録した新書です。世間の諸相を養老さんの一歩引いた目で語られると“そうかもな”と思わされます。こういう本を読むと、日頃いかに情報に振り回されているかを省みることができます。でも、あまりに慣れていて、なかなか矯正できないのが残念なところ。勝手読み(自分の都合のいいようにと勝手に決めてしまう)や希望的観測ばかりしてしまう自分には、ホント反省です。最近、地に足が着いていないので、自分をしっかり持たないとなぁとばかり考えています。

(19:26)

2009年04月02日

齋藤孝
『1分で大切なことを伝える技術』
PHP研究所
2009年1月30日
20090402 “簡潔にまとめて話す”のは元来苦手です。話しているうちにわけがわからなくなることもありますし、あがってしまって言おうとしたことがうまく出てこないこと、聞かれたことに端的に答えていないことまである始末です。授業は、気持ちに余裕があるので比較的いいんですけど、ちょっとでも萎縮してしまう環境になるともうダメです。場慣れしてないだけと言えばそうなんですが。本書は、各セクションに「1分で〜」というまとめがついていて、即使用可能な提案が多く載っています。気を引かせるのも大切ですが、自分の話としっかりつなげることが大切ですね。私は唐突に無関係かつオチのない話をし始める嫌いがあります。

(22:13)

2009年03月30日

小宮一慶
『どんな時代でもサバイバルする会社の「社長力」養成講座』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2009年3月18日
3.30 昨年、「読書力」養成講座を読みました。他にも「発見力」「数字力」「解決力」がありますが、ここまで多く出版されると胡散臭く感じてしまいますが、内容はいいと思います。切磋琢磨から逃避している弱いオンリーワン、自分の無能力を和気あいあいでカムフラージュ、大雑把で見栄っ張り、自らを省みる内容が多かったと思います。「成功する人は、総じて素直です。」年々、ひねくれている(曲がっている)自らを正さなくてはならないと思う今日この頃。なんか見失いかけているような気がするんですよね。本書は、タイトルに「社長力」とありますが、特に社長になる気はありません。


(23:28)

2009年03月26日

村上龍
『無趣味のすすめ』
幻冬舎
2009年3月25日
3.26 特に趣味がどーこーという本ではないと思います。村上さんのモノゴトに対する考えが淡々と書かれています。とくに良いも悪いもない感じ。「集中と緊張とリラックス」について、緊張しているときは集中できないし、集中するためにはリラックスが必要というのはわかる気がしました。そして、集中にはリラックスして、かつ自覚的でなくてはならないというのは職人(プロ)の域だなと。的を射てると思ったのは、ダメな文章を書く人は、文章が下手なのではなく、そもそも自分が何を伝えようとしているのか自分で理解できない場合が多いということ(自分もそうです)とか、具体的なことを言わないリーダーは信頼できないとか。夢は、常に大っぴらに、屈託なく楽しそうに語れるが、目標は達成されるべきもので、語れるものではないというのも、ボクはそう思います。


(20:31)

2009年03月24日

五十嵐明彦、小倉優子
『焼き肉屋は食べ放題なのになぜ儲かるのか?』
インデックス・コミュニケーションズ
2009年3月31日
3.24-2 会計のコーナーになぜか“ゆうこりん”。中身を見ると意外とわかりやすそうな本なので買ってみました。実践系会計本のなかでは、かなりわかりやすい本ではないかと思います。「割引」と「無料サービス」、「割引」と「ポイント還元」、セットメニューのトリック、食放・飲み放のカラクリ、会計の授業にも使えそうな気がします。特に、意思決定会計については。あと、得てして、本書と小倉優子はほとんど関係ないということだけは確かです。焼き肉食べたいなぁ


(18:29)
ヒヨコ舎編
『机』
アスペクト
2009年1月7日
3.24 私は資料が山積みになってしまうタイプです。最近、2年ぶりに机の上を片しました。モノがないとなんて作業し易いのでしょう。本書はその分野では著名な13名の方の机が紹介されています。みなさん自分用にオーダーしたものでステキです。その人なりの仕事を通じてのコダワリとかが詰まっていて面白かったです。


(18:22)

2009年03月20日

竹内一郎
『「見た目」で選ばれる人』
講談社
2009年3月16日
3.20 この手の本は、書名から勝手にネガティブに捉えて、読むことはなかったのですが、どうやら誤解のようです。非言語情報の大切さを説く本であり、著者の本である『人は見た目が9割』は、非言語コミュニケーションという学問領域の入門書ということです。人の気持ちや性格は、表情や雰囲気に出てしまうもので、最近、心の余裕のなさがいろいろな場面で出てしまい困ってます。「他人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、「自分の振り見て我が振り直せ」が重要だなと思いました。あと、形式的な見た目ではなく、にじみ出てくる見た目が大切だと感じました。「離見の見」を磨きたいです。

(05:21)

2009年03月16日

小池龍之介
『偽善入門 浮世をサバイバルする善悪マニュアル』
サンガ
2008年9月15日
3.16 少し前に著者の『「自分」から自由になる沈黙入門』という本を読みました。この著者、1978年生と歳が近いので親近感があったのですが、プロフィール見ると山口出身じゃないですか。さらに親近感up。最近、心に余裕がなくて悪いモノが溜まってよくないぁという気持ちから購入。つくづく自己コントロールの欠如を感じます。それにしても過去の悪い業(カルマ)が溜まっているようで、その報いを受けている感じです。特に偽悪の演出によるものが。「欲や怒りや愚かさ=迷いのような衝動的エネルギーに従って気持ち良くなるつもりで行動をしてしまいますと、結果として必ずや自分が苦しくなり、長期的に見ると嫌な出来事を引き寄せるという因果法則の真理」というのは本当に真理を突いています。邪なことを考える習慣を改善していかないと・・・。


(21:58)

2009年03月12日

PwC Japan IFRSプロジェクト室編著
『IFRS 国際会計基準で企業経営はこう変わる』
東洋経済新報社
2009年1月29日
3.12-3 日付が変わり、29になりました。ここんとこ更新が滞って、まとめて3冊です。本書は、国際会計の今を読むには、コンパクトにまとめられていてお薦めなのですが、なんかイマイチ面白く読めませんでした。前半は、巷の雑誌やシンポジウムで耳にたこができるくらい聴いている内容かつ自分の講義を振り返るような感じだったので、珍しく斜め読み。後半のIFRS適用にかかるプロセス等は、さすが実務家といった内容です。


(01:10)
岩瀬大輔、伊藤真
『超凡思考』
幻冬舎
2009年2月10日
3.12-2 パラッと見て、直感で買いました。思った以上に、共感できる内容が多くて気持ちよく読めました。原理原則があれば、どんな結果であれ、自分のやってきたことに後悔はしないと思うので、やはり、自分のものさしで生きることに自信を持つことが大切だとなぁと自分を励ましたところです。「木を見て森を見ず」にならないように、客観的に見る力を養うことですね。周囲のいろんなことに惑わされないように。特に著者を意識していなかったので、1/3読んだところで、伊藤塾の伊藤先生だということに気付きました。この方、いくつか著書を読んでみて、受験や資格に偏らず、筋が通っていていいなぁと最近思うようになりました。


(01:07)
細井智彦
『転職面接必勝法』
講談社
2007年3月29日
3.12 自らの面接時の危うさをひしひしと感じる今日この頃。このままでは同じことの繰り返しになると思い、為になりそうな面接本をチョイス。巷のマニュアル的なものでもなく、問答集の作成でもなく、自分の表現の悪いところ、自分自身の見つめ直しのために本書を選びました。こうしなければならないといった暗記ものではなく、一貫性を保つことを第一に要点がまとめられていて、いいと思いました。採用は、応募書類も大切ですが、やはり面接からが本番です。自分を矛盾なく表現するっていうのは、とても難しいことです。


(01:05)

2009年02月26日

竹内洋
『学問の下流化』
中央公論新社
2008年10月10日
2.26 著者の読書ノートといった感じの本です(コラムとして多くの読書日記も載っています)。明治以降の学問を巡る様々な人間模様が収められています。あと、日本人の平等感を「不幸の等分化」や「犠牲の平等」であるとか、日本を支えてきたのは庶民のリスペクタビリティ(立派であることの誇り)だとか、いろいろな人が語ったいろいろなことが紹介されていて飽きませんでした。面白かったのは、「秀才」とは、「自分のやっている事をいつも意義があることだと考えて、その虚しさなどということは思いも及ばない人間のこと」という解釈や「科学者に代表される専門家」について、「自分の専門以外の広大な領域について、無知者としてふるまうのではなく、知者のようにふるまう。かくて専門家こそ、たちの悪い大衆だ」という指摘。旧制中学校教師数の2倍に膨れ上がってる大学教員数が「高いとおもっているが低いのは、今の大学教授の教養」と言わせているのか。タイトルも含め、耳の痛い内容が多かったです。

(01:31)

2009年02月18日

岩田昭男
『「信用偏差値」あなたを格付けする』
文藝春秋
2008年11月20日
2.18 クレジットレポートには、前々から興味があったので実際どんなもんかと手にとってみました。海の向こうでは、クレジットスコアがローンの金利や就職まで左右するというのには驚きました。カード社会なだけあって、信用情報の使用もかなり進んでいるようです。ただ、そこに生じる信用格差社会には、多くの問題が存在するのも確かで、これから同様の仕組みを構築しようとしている日本においても実際に起きてくる可能性が高いと言えます。ちょっとした油断(滞納)が、後々大きなハンデになることを肝に銘じて管理しないといけませんね。最後に、自分のクレジットレポートの取り寄せ方が書いてあるのですが、ちょっと見てみたい。

(22:28)

2009年02月12日

宮台信司
『14歳からの社会学』
世界文化社
2008年11月25日
2.12 最近ぐるぐるしてます。哲学の次は、社会学です。宮台さんの本は始めて読みました。今の社会について考えるには、とても読みやすくていい本だと思います。最近、日本の民主主義が衆愚政治になってやいないかと強く感じます。“みんなで決めたことがいいルール”が当てはまらない気がしてなりません。社会を見渡せるエリートはいないものでしょうか。あと、「単純なものを好む君は、何かをかくされてしまう。」という言葉に、ちょっと考えさせられました。

(20:47)

2009年02月05日

ザロモ・フリートレンダー著/長倉誠一訳
『子どものためのカント』
未知谷
2008年4月25日
2.5 タイトル通り、子供向けに書かれた本なのですが、まず読みこなせない気がします。序文と第3章はかなり苦労しました。本書は、カントの哲学が遺憾無く語られているとのこと。とかく、道徳を説き、不道徳への批判が繰り返されています。小さいうちに、本書にあるような道徳をしっかり説かせておけば、確かに世の中も少しは良くなるかもしれません。ただ、その徹底ぶりは強烈です。会津日新館の「ならぬことはならぬものです」を連想しました。あまり、道徳的禁止を徹底すると思考停止に陥るような気も(哲学していれば、そんなことはないですけど)。しかし、道徳的視点から、明らかにおかしなことが当たり前になってしまっている世の中を再考させられました。それにしも哲学は難しいです。

(17:07)

2009年02月02日

福田健
『プレゼンの上手な話し方』
ダイヤモンド社
2008年12月11日
2.2 10月に読んだ『プロフェッショナルプレゼン。』では、プレゼンは、「説得ではなく、理解してもらう場」と書いていましたが、本書では、「説得を最終目的とした、プロセス全体を指す」と定義しています。私は、前者に1票。だからと言って、本書の内容を否定しているわけではありません。非常に的確な内容でした。最後に「人の心をその気にさせ、やろうという気持ちにさせるための働きかけこそが、すぐれたプレゼンターの行う試み」という部分には、非常に共感を持ちました。兎にも角にも、プレゼンはコミュニケーション。そして、ライヴです。通り一遍等でジコチュウなプレゼンでは、聴衆の心が離れていくこと請け合いです。

(23:13)

2009年01月27日

稲盛和夫
『稲盛和夫の実学 経営と会計』
日本経済新聞出版社
2000年11月7日
1.27 前々から読もう読もうと思っていましたが、やっと読みました。“真実性の原則”を愚直なまでに追究した京セラ会計学の真骨頂です。アメーバ経営とともに「原理原則に則って物事の本質を追究して、人間として何が正しいかで判断する」という稲盛さんの考えに、まず間違いはありません。いろいろな会計原則や会計理論がありますが、素人目からの素朴な疑問と会計に潜む問題を原理原則に則り明快に解いていく内容には、難し過ぎる会計に対して原点に戻るべきと言っているように感じました。経営者にとって「数字は、飛行機の操縦席にあるコックピットのメーターに匹敵するもの」というのは、非常にわかりやすい例えですね。何はともあれ、子供でもわかる「善いこと悪いこと」を基準とした生き方が成功の秘訣だと思います。

(22:39)

2009年01月22日

ポールR.クルーグマン著/北村行伸訳
『クルーグマンの視座 ―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集』
ダイヤモンド社
2008年12月4日
1.22 昨年、ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマンの考え方を知るには、薄くてお勧めです。論文3本とインタビューで構成されています。2番目に紹介されている“A Country is Not a Company”は、タイトル通り国の経済運営と企業経営は全く別物だという内容で、確かに的を射ています。よく民間からの起用とか何とか言って、優れた経営者が国の政策の策定に関わることが多いですが、世界一大きな企業も複雑性では国民経済の足元にも及ばないわけで、国の経済政策は経営戦略と相容れないものです。これをクルーグマンは、オープン・システムである企業とクローズド・システムである国民経済という対比によって、わかりやすく説明しています。そして、国民経済の運営にこそ、学究の成果である一般原理を使用するべきだと。他にも示唆に富んだ内容がいっぱいの本でした。読んでみると面白いと思います。

(23:52)